携帯電話、トーン(着信)でデータを送信するようになる?

FacebookやTwitterなどのソーシャルメディアの革命は、すごいですね。スマートフォンの導入で携帯電話が写真やデータなどをソーシャルメディアにリアルタイムで更新するツールとして、皆様の毎日を支えていると思います。携帯電話から他の携帯電話に写真を送るなど、写メールは日本でも大分主流化されていたと思いますが、トーンを利用してデータをやり取りする機能が開発されています。

Chirpingユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドンで、Chirpingという技術が開発されニュースとなっています。

Chirpingとは、鳥の鳴くという意味ですが、「チーチー」と鳴く音からアイディアがひらめいたようです。動物や自然の音を研究し、音をエンコードすることにより携帯電話のデータ送信方法として活用することを思いついたらしいです。

ビデオで実際にChirping技術を利用して、写真を送信するところが流れます。写真をクラウドにアップして、そのリンクをエンコードされたChirp着信音として、別の携帯電話に送信。Chirp着信音を受けた携帯電話には、直ぐに写真が開きます。

実際にはどのような利用を検討しているのか、というインタビューの質問に対して、「お互いの携帯電話からデータを送受信しあう以外でも、コンサートのチケットの確認、交通機関での利用、またお財布携帯などにも活用できる」と開発者は答えています。

このような頼もしい開発は大好きです。もっと詳しく知りたいですね。料金はどうなるのか。写メールを海外ではMultimedia Message Service (MMS)と呼びますが、テキストメッセージ(SMS)の数倍の料金はしますので、活用されている方は少ないように思います。特にウェブ上でダウンロードできるし。。。セキュリティーはどうなのでしょう。リンク先をエンコード化して、着信音に変換しているようですが、お財布携帯などを利用している場合、他のユーザーに聞こえたりするとどうなのでしょう。実際に電話のトーンなども音から番号がわかってしまいますが、もっと相当複雑なエンコードが必要ですよね。後はいつも気になるのが、事前セットアップです。iPhoneなんかでも、新しい携帯電話の初期設定って本当に手間かかりますよね。(私はiPhoneのmeのメールアドレスのパスワードがわからなくて、携帯電話を設定するのに数時間かかりました。)セットアップさえ、できると本当にスムーズなのですが、サービスを利用できるまでのステップって本当に重要かと思っています。

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監修者
ハナセル店長 吉田

モベルコミュニケーションズ取締役
アメリカ携帯電話業界に20年携わる専門家

小学生の頃に日本を離れた後、海外の大学に進学。海外携帯電話会社に入社し、現在も海外生活を続ける。
2007年、一時帰国の度に感動する日本品質のサービスを米国在住者にお届けしたいという想いから、日本人のためのアメリカ携帯サービス「HanaCell(ハナセル)」を立ち上げる。
コラムでは、一般の方にもわかりやすいアメリカ携帯電話に関する情報や、バイリンガルを活かしたアメリカ生活情報の発信・監修を行っている。

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