4G一般的に利用されるのは、まだまだ来年の末頃ではないでしょうか。

以前のブログで4Gのデータ速度について、少し投稿しましたが、LTEが実際に一般化するには、まだまだ時間がかかるのではないでしょうか。

LTE (Long Term Evolution) とは、4Gデータ速度を実現するために開発された、ネットワーク技術です。2G のGSM方式(Global System for Mobile communication) や 3G のUMTS(Universal Mobile Telecommunications System)と言った世界基準のネットワーク技術を元に発展しました。

3Gの導入時と同様、4Gには複数の意味が含まれていますので、ご注意いただきたいところです。例えば、LTEを意味する場合は、新しいネットワーク技術を示しており、これにはLTE技術の電波を提供するネットワーク利用範囲や対応機種などが必要となってきます。4G対応機種を利用で無い限り、LTEの電波を拾うことができないということです。

AT&Tのカバレッジマップを確認してみると、(Dataを選択してくださいね)紺エリアが4G LTEとなっています。
AT&Tのカバレッジマップ
Hollywoodの北程が、紺色ではないエリアになっています。これも4Gと言う表現が使われている技術ですが、LTEではなくHSPA+(Evolved High-Speed Packet Access)です。4Gと呼ばれているものの、3Gの延長ですので、4Gの端末がなくても、3Gに対応していれば、電波が拾えます。スマートフォンの画面上、右上に「H」と上下矢印が表示されるのが、HSDPAまたはHSPA+電波です。(「H」以外では、「3G」と表示されることがありますが、「3G」の方が遅めのはずです。)このHSPA+は、既に設立された3Gネットワーク基地局を利用している技術とお考えください。2Gの時に導入された、2.5Gと表現されていた EDGE(nhanced Data rates for GSM Evolution )のような位置づけになります。HSPA+を3.5G/3.75Gと呼ぶ方、結構いらっしゃいますね。

さて、気になる速度は?国際電気通信連合(ITU)が定めるデータ速度は、ベストエフォートで。。。
LTE(4G) 下り 299.6 Mbit/s 上り 75.4 Mbit/s

ちなみに。。。
2.5G GSMネットワークでGPRS方式を利用 56 kbit/s ~ 115 kbit/s
2.75G GSMネットワークでGPRSの延長戦としてEDGE方式を利用 ~ 236.8 kbit/s
3G UMTSネットワークで採用されているUMTS/3G方式 最低速度 200 kbits/s
3.5G UMTS/3Gの延長線としてHSDPA               ~ 14 Mbits/s

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監修者
ハナセル店長 吉田

モベルコミュニケーションズ取締役
アメリカ携帯電話業界に20年携わる専門家

小学生の頃に日本を離れた後、海外の大学に進学。海外携帯電話会社に入社し、現在も海外生活を続ける。
2007年、一時帰国の度に感動する日本品質のサービスを米国在住者にお届けしたいという想いから、日本人のためのアメリカ携帯サービス「HanaCell(ハナセル)」を立ち上げる。
コラムでは、一般の方にもわかりやすいアメリカ携帯電話に関する情報や、バイリンガルを活かしたアメリカ生活情報の発信・監修を行っている。

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