【2023年】アメリカ移住前にするべき準備|手続き方法を徹底解説

【2022年】アメリカ移住前にするべき準備|手続き方法を徹底解説

仕事や留学、国際結婚などアメリカへ移住する日本人は数多く存在します。海外生活は新たな経験を積み、人生の糧となります。しかし、移住には言葉や文化の違いなど心配すべき点が多くあります。

アメリカへ移住する際にはどのような準備をするべきでしょうか。今回の記事では、アメリカへ移住に必要な英語力、持っていくべき荷物、気を付けるべき点などを解説します。

1.コロナ禍|アメリカ移住に関する最新情報

2020年から、コロナ禍の影響で日本からアメリカをはじめとする海外に移住する人は激減していました。入国が厳しく制限される事態となっていたためです。
実際に留学や移住などの渡航計画を断念したという方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。

2021年11月8日からアメリカに入国する外国人はワクチン摂取が義務付けられ、アメリカ行きの飛行機に搭乗する際にワクチン摂取証明書・陰性証明書・宣誓書の提示が必要となっておりましたが、2023年5月以降はすべて不要となりました。

日本やアメリカ国内でも、コロナ禍によりリモートワークが普及したことなどでライフスタイルが見直され、それまで仕事や生活をしていた場所に留まらず、より自分の生活しやすい場所への移住が増えています。
規制が緩和され渡航しやすくなったことも加わり、今後もアメリカへの移住や留学に踏み切る人は増加していくかもしれませんね。

2.アメリカ移住前の英語スキル|どの程度できればいい?

アメリカでは、事実上の公用語として英語が使用されます。英語が苦手な方にとって、言葉の違いは大きな悩みの種となるでしょう。

アメリカ移住に必要な英語レベルは、その目的によって大きく異なります。

移住の目的が語学留学や海外ロングステイの場合は、当面必要な英語は日常生活レベルとなります。日常生活では、中学生で勉強した英語の学習内容でも十分に役に立ちます。ただし、言葉がすぐに出てくるようになるまでには、ある程度の慣れが必要でしょう。

移住の目的が大学への進学の場合は、高度な英語力が求められます。アメリカの大学は討論形式の授業が多く、英語が話せることを前提に授業が進みます。英語の討論ができない場合は、出席点すら貰えず単位を取得できません。

移住の目的がビジネスの場合には、さらに高度なネイティブ並みの英語力が必要です。アメリカ社会で社内外の交渉を行うためには、知性を感じさせる英語を使用しなければなりません。

3.アメリカ移住後の家はどう探せばいい?

移住するなら、住む場所を決めておく必要がありますが、最初のうちはホテルやコンドミニアムなどに泊まって過ごし、ゆっくりと家を探そうと考えている方もいるのではないでしょうか。もちろんそれでもいいのですが、もし移住する前に余裕があれば、先にアメリカを訪れて下見や不動産会社への問い合わせ、友人への相談、あるいは不動産情報誌のチェックなどをしておいて、あらかじめ情報を集めて目星をつけておくのがおすすめです。

留学生であれば、日本からドミトリーを探して申し込むことも可能です。また、ホームステイを考えている場合は、ホームステイ先を仲介している業者もいるので、そこを利用してもいいでしょう。ただし、ホームステイの仲介業者の中には悪徳な業者もいます。あらかじめ評判などを調べて、信頼できる業者に依頼しましょう。

契約の際は契約内容や要求される費用などをしっかりと確認し、わからないことは納得できるまで質問して、内容を明確にしておきましょう。また、契約条件に関してはしっかりと書類として残しておき、後からトラブルになった時の証拠として保管しておいてください。

家を探すときには、様々な条件があります。日本でも同じですが、アメリカの場合は特にその家がある地域や通勤・通学で通る地域の治安が重要となります。家の広さや家賃などの予算、通勤や通学の所要時間などはもちろん、周辺地域などの治安面もしっかりと確認しましょう。地図上では近いものの、安全な道を通ると意外と距離があるということもあり得ます。子どもがいる場合は学校の区域分けもあります。そういった点も、しっかりと確認しておきましょう。

日本と同じように家を探しても、アメリカの場合は勝手が違うことがあります。日本で家を探したことがあるから大丈夫、と油断していると失敗するかもしれません。アメリカならではの不動産事情を事前に確認しておき、後悔のないようにしておきましょう。

日本から荷物を送る際、家が決まっていない場合は知人の家や学校の寮など、荷物を預かってくれるところがあればそこをあて先にして送ることができますが、その場合、家が決まった際に、もう一度発送することになるため、手間やお金がかかってしまいます。あらかじめ家を決めておけば、スムーズに引っ越しが可能です。そのため特に移住後すぐの住居にこだわりがない方であれば、家は移住する前に決めておくのもいいでしょう。

関連記事:アメリカで家探し 契約までの流れ、賃貸物件サイト、用語集など

4.持っていくべきおすすめの準備物と送り方とは?

アメリカ移住で持っていくべき荷物について悩む方も多いでしょう。実際に生活してみて「これを持っていくべきだった」「これは必要なかった」と後悔することは少なくありません。
日本から持っていくべきおすすめの荷物と、荷物の送り方について解説します。

4-1.日本から持っていくべきおすすめの準備物はこれ!

①辞書
移住に際して、現地の人とのコミュニケーションは非常に重要です。買い物、情報収集、賃貸契約など、様々な生活面で英語が必要となります。それらの場面で辞書が非常に役立ちます。
ただし、本の辞書は重く携帯にも不便なため、電子辞書を選びましょう。最近では、スマホの辞書アプリも機能性が高く便利です。

②家電製品
日本の家電製品は性能が高く、海外でも役立ちます。特に日本の炊飯器は、釜に厚みがありお米がふっくら炊ける利点があります。そのほか、アメリカで使用ができるスマホやタブレット・パソコンなどの小型家電製品もおすすめです。
ただし、海外非対応の家電製品を持っていく際には変圧器も合わせて用意しましょう。アメリカの電圧は120Vと日本より少し高くなります。電圧の違いは20Vしかありませんが、長い間電化製品を利用していると、故障や破損の原因となります。

③薬・化粧品
アメリカと日本では、使用されている医薬品の種類が異なります。日頃、よく使っている常備薬は移住する際に必ず持っていきましょう。
持病がある場合など、アメリカの病院でも薬を取得する必要がある方は、英文の診断書を用意しておきましょう。病院へ行った際、スムーズに薬を処方してもらいやすくなります。
またアメリカでは、肌の手入れ方法や化粧の方法にも違いがあります。日本から化粧品を持参しておくと、日頃から慣れている方法でメイクできます。

④スマホとSIMカード
日本で購入したスマホでも、iPhoneなどの機種なら、アメリカのSIMカードを入れてアメリカでも利用できます。日本のキャリアで購入したスマホでアメリカのSIMカードを使うには、日本のキャリアにSIMロックを解除してもらう必要がありますので、渡米前に手続きしておきましょう。
HanaCellのアメリカ長期滞在SIM・eSIMは、ネットで手軽に契約でき、日本で送料無料で手に入れることができます。渡米してすぐに電話や地図アプリを使いたいなら、日本で準備しておきましょう。

アメリカでスマホを活用する方法については下記の記事をご覧ください。
関連記事:アメリカsimを利用してアメリカでスマホを使おう!

4-2.アメリカに荷物を送る方法とは?

アメリカへ荷物を送る際は、日本郵便の国際小包を利用できます。国際小包では、航空便、船便、エコノミー航空(SAL)便、3種類の発送手段を選択できます。さらに早く荷物を送りたい場合には、EMSと呼ばれる国際スピード便を利用しましょう。
送付に必要な料金と日数は、一般的に価格が安いほど日数がかかります。荷物の種類や、準備時点の状況によって発送手段を使い分けることが大切です。

また、送付する物によっては関税や規制があります。規制がある具体的な品目としては、貴重品・現金・クレジットカード・写真・毒物・タバコ・ネジ・ワイン・植物・動物等が挙げられます。

関連記事:アメリカ在住者が選んだ、日本からアメリカへ持って行くべき物

5.アメリカは車社会!?免許は準備するべき?

アメリカは日本と比較して、自動車への依存度が高い車社会です。旅行だけでなく、通勤や通学も基本的に自動車で行います。

しかし、移住において自動車の輸送は経済的に見合わず現実的な話ではありません。アメリカの車事情や運転免許制度について詳しく解説します。

5-1.アメリカでは車は必需品!

アメリカは日本よりも国土が広く、生活に必要な施設に広がりが見られます。しかし、日本と比較して、アメリカでは公共交通機関はあまり発達していません。個人主義を重視する国民性もあり、自動車で移動することが一般的な社会となっています。

また、アメリカは日本と比較して治安の面でも不安があります。もしも夜遅く帰る状況になってしまった場合は、公共交通機関よりも自動車の方が安全です。

自動車の必要度は移住する都市や生活の仕方によって異なります。例えば、ニューヨークやロサンゼルス、サンフランシスコなど公共交通網が発達しているエリアでは、自動車がなくてもある程度の利便性は確保できます。

大学留学の場合は、大学構内にある寮に住めば、生活の大部分をキャンパス内で完結させられます。とはいえ、自動車がある方が生活の満足度が上がることは確かです。中古車ディーラーや学内掲示板を利用して、自動車を購入できないか検討してみましょう。

5-2.車の運転免許はどうすればいい?

アメリカで自動車を運転する場合の運転免許については、「日本の国際運転免許証」と「アメリカの運転免許証」の2種類あります。それぞれのメリットやデメリットを紹介します。

・日本の国際運転免許証
日本の国際運転免許証は、各都道府県の警察署か免許センターに申請することで発行できます。日本の運転免許証を取得している方は、アメリカに移住する前に国際運転免許証を取得することをおすすめします。
ただし、国際運転免許証の期限は発行日から1年間となっています。もしもアメリカに1年以上滞在する場合には、帰国して国際免許証を発行しなおすか、移住後にアメリカで新たな運転免許証を取得する必要があります。

・アメリカの運転免許証
アメリカで運転免許証を取得する場合、日本の運転免許証を持参すると教習学校に通う必要がありません。DMVと呼ばれるアメリカの免許発行機関が行う試験に合格すると、運転免許証を取得できます。
アメリカの運転免許証は国際運転免許証と違い、5年もしくはビザの滞在期限まで有効期限があります。さらに、身分証明書としても利用できるため便利です。
ただし、アメリカの運転実技試験は自家用車で行うため、自分の自動車を持ち込む必要があります。友人に借りる、レンタカーを利用する等、事前の準備を整えておきましょう。

関連記事:アメリカで車を運転するには。運転免許や日本と異なる交通ルールについて

6.アメリカ移住前に日本のクレジットカード・銀行口座を取得しよう

アメリカはキャッシュレス社会であり、現金が使えない場所も存在します。現金以外の決済手段としては、クレジットカードやデビットカード、プリペイドカード等があります。これらのカード類の中でも、クレジットカードは使い勝手が良く便利です。

ただし、クレジットカードの発行にはクレジットヒストリーの審査があり、現地到着後すぐには発行されません。そのため、移住する際には日本のクレジットカードを持っていくことをおすすめします。クレジットカードの支払いは口座引き落としで行われるため、日本の口座を1つは残しておきましょう。

アメリカで最初に発行するクレジットカードは、セキュアードクレジットカードをおすすめします。セキュアードクレジットカードとは、デポジットと呼ばれる保証金の範囲内で利用できるクレジットカードを指します。発行に際してクレジットヒストリーが必要ないため、より簡易的なカード申し込み審査で取得できます。

また、アメリカにはFATCA(ファトカ)と呼ばれる、アメリカ国外に口座を持つ人を対象とした税法があります。海外にある銀行口座の残高等を細かく報告する必要があるため、必要最低限の口座以外は解約しておくと税管理がスムーズです。

ただし、日本の銀行口座は一度解約してしまうと銀行口座開設が難しくなります。必要度を考えて、銀行口座解約するべきか判断することをおすすめします。

関連記事:アメリカでクレジットカードを作る|日本人におすすめのカード3選

7.アメリカ移住前の手続き方法を解説!

実際にアメリカ移住前の準備として、これまで解説したクレジットカードや運転免許証などの他にも様々な手続きが必要になります。
そんな移住前にしておかなければならない細かな手続きについて、詳しくご紹介したいと思います。

・ビザの取得
それぞれの渡米理由や期間に応じたビザの取得が必要です。
留学であれば通学予定の教育機関から入学許可証をもらい学生ビザを、仕事の都合での渡米であれば雇用主に書類を作成してもらい就労ビザを、といった、目的にあったビザを日本のアメリカ大使館・領事館に申請の上ビザを発行してもらいましょう。
ビザの取得には時間がかかることもあるため、余裕を持って申請することをおすすめします。
特に永住を希望する方の移民ビザについては様々な条件があり、取得に時間がかかるので注意しましょう。

・保険加入
医療費が高額なアメリカでは、民間の医療保険に加入するのが一般的です。
生活の基盤を移す長期滞在ではアメリカの保険会社の保険に加入するのがおすすめですが、渡米前や生活の整わない渡米直後にプランや保険会社を比較するのは難しいので、アメリカの保険に加入するまでは日本の海外用保険に入っておくと良いかもしれません。

・郵便転送届の提出
郵便転送届を出せば、1年間は旧住所に届いた郵便物を指定した住所に転送してくれます。
海外への転送は行っていませんが、郵便物の受け取り漏れがないように、親族などの住所を記入しておき郵便物を預かってもらうとよいでしょう。

・国外転出届の提出
引っ越しの前に、住民票のある役所へ国外への転出届を提出しなければなりません。
引っ越し2週間前から事前に提出しておくことができますが、国外転出届を出すと住民票がなくなるため国民健康保険も解約となります。
また、マイナンバーカードも住民票がある人に与えられているため、失効となります。役所に返却し、無効化の手続きをとってもらいましょう。

まとめ

アメリカ移住の準備に関しては、今回の記事で解説した内容以外にも、ビザ取得や国民年金、住民票、国民健康保険等の手続きが必要です。準備に漏れがないか、渡航前に今一度確認しておきましょう。
アメリカの生活に必要な準備を確認することで、余計な心配をせずに移住できます。本来の目的に集中するためにも、すっきりした気持ちで移住に臨みましょう。

関連記事:渡米前に準備すべきこと・物とは?アメリカにいく前にチェックしよう

「アメリカで携帯電話はどのように使うの?」
このようにお考えの方は、ぜひ下記の記事を活用してみてください。
アメリカの携帯電話事情|日本との違い・アメリカでスマホを使う方法も

アメリカ携帯ハナセルが運営する「アメリカ新生活・移住ブログ」では、本記事のように、アメリカでの生活や旅行で困ったときの解決方法や、アメリカに行く前に知っておきたい知識など、アメリカで役立つ様々な情報を発信しています。

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吉田店長の写真

監修者
ハナセル店長 吉田

モベルコミュニケーションズ取締役
アメリカ携帯電話業界に20年携わる専門家

小学生の頃に日本を離れた後、海外の大学に進学。海外携帯電話会社に入社し、現在も海外生活を続ける。
2007年、一時帰国の度に感動する日本品質のサービスを米国在住者にお届けしたいという想いから、日本人のためのアメリカ携帯サービス「HanaCell(ハナセル)」を立ち上げる。
コラムでは、一般の方にもわかりやすいアメリカ携帯電話に関する情報や、バイリンガルを活かしたアメリカ生活情報の発信・監修を行っている。

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