アメリカの日本語補習校って? 補習校の先生がその魅力を紹介

こんにちは!アメリカ携帯電話ハナセルです!

家族でアメリカに引っ越した場合や、アメリカ人と結婚しアメリカで家庭を築く場合、子供の日本語教育をどうしようかと悩まれる方も多いのではないでしょうか。

今回はアメリカ現地の学校に通いながらも日本語の教育が受けられる日本語補習校についてお話したいと思います。

アメリカ携帯電話ハナセルには、休みの週末を使い、週に1日補習校の先生をしているスタッフがいます。このスタッフに、補習校の魅力や補習校に通う子どもたちについて教えてもらいました。

学校のイメージ

日本人学校と補習校の違いって?

日本の学校と同様に全日制で毎日(月曜日から金曜日まで)授業を行う学校を日本人学校といい、世界に89校あります。

日本で使っている教科書を用いて、日本の学校の教育内容を学ぶ全日制ではない学校を補習校といいます。補習校は世界に201校あります。

(2016年10月デンバー日本語補習学校校長講演会より引用)

補習校ってなに?

補習校とは、月曜日から金曜日までアメリカの現地校に通う児童生徒が、土曜日または日曜日だけ通う学校です。文部科学省から教科書が無償で配布されますが、公立校ではなく、基本的には現地の日本人会や商工会議所、あるいは運営団体等によって営まれている私立学校、あるいは非営利団体になります。

学校により異なりますが、幼稚部、小学部、中学部、高等部があり、日本の教科書を使って学習していますが、カリキュラムについての文部科学省の縛りがないので、基本的に自由です。国語のみで午前中で終わる補習校、あるいは、算数/数学や理科、社会などの教科も教えるところもあります。

日本の学校のように、入学式、運動会、遠足、修学旅行、書初め、卒業式などの学校行事も充実していて、七夕、子どもの日やお正月など、年中行事を通して日本文化を学ぶ活動を取り入れる補習校もあります。

補習校が大好きな子ども達

補習校は週に一度の学校ですが、日本の全日制の学校で学ぶ内容を一通り学習します。

つまり、1日の学習内容が多く、短い時間にぎっしり詰まっているということ。
ある補習校では『補習校が第一の学校、家庭が第二の学校』という合言葉があるほど、家庭での学習が重要になります。限られた時間で学習を進めるので、宿題が比較的多いのはどこも同じであるようです。

大変そう・・・と思うかもしれません。

いいえ!補習校に通う子ども達は、補習校が大好きです。

その理由を聞いてみると、

・現地校では英語だから、補習校で思い切り日本語で話せるのがうれしい!
・日本語で勉強するのが楽しい。
・日本式の授業形式が好き。
・日本のテレビやゲームの話で盛り上がる!
・「なんて言おう・・」と考えずに、思ったことを全部伝えられるからすっきりする。

など、前向きな声がたくさん聞こえます。

特に日本での学校生活を経験してからアメリカに引っ越した児童生徒が、思うように言葉が通じない現地校でのジレンマから開放され、友達と交流できる貴重な息抜きの場になることもあります。

補習校から広がるコミュニティー

学校にもよりますが、日本の学校と比較して、児童生徒数が少ないところが多いので、アットホームな雰囲気である補習校が多いようです。
日本ではまずないことですが、先生の子どもが同じ補習校に通っている・・・そんなことだってあります。

補習校は、現地校を土曜日もしくは日曜日だけ借りて授業をしていることが多いです。
そのため、その学校の先生や児童生徒との交流をする機会がある補習校もあります。
補習校が現地コミュニティーとの交流の促進、そして日本文化紹介の要となる可能性もありますね!

また、補習校の多くが子ども達をその学校に通わせる保護者が運営に大きく関わっているため、保護者と学校の距離がとても近いということも言えます。
校長先生を始め、担任の先生も、運営委員さんも、保護者の方々も、補習校に関わる人たち全員が、子ども達のために学校運営に当たっているのです。

まとめ

補習校を巣立った子ども達からも、
「現地校との両立は大変だったけど、補習校があったから、日本に帰ってからやっていけた!」「補習校で学んだことが、今役に立っている!」
などの声もよく聞かれます。

グローバル化の中で、これから必要とされるのは、語学力もさることながら、外国人と外国文化に対して臆することなく対等に立ち向かって行ける度胸と、経験に裏打ちされた他文化への理解と知識を持ち合わせた柔軟性のある人材です。

補習校ではこのような人材が育成されていると感じます。

補習校で学ぶ子ども達、がんばれ!

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吉田店長の写真

監修者
ハナセル店長 吉田

モベルコミュニケーションズ取締役
アメリカ携帯電話業界に20年携わる専門家

小学生の頃に日本を離れた後、海外の大学に進学。海外携帯電話会社に入社し、現在も海外生活を続ける。
2007年、一時帰国の度に感動する日本品質のサービスを米国在住者にお届けしたいという想いから、日本人のためのアメリカ携帯サービス「HanaCell(ハナセル)」を立ち上げる。
コラムでは、一般の方にもわかりやすいアメリカ携帯電話に関する情報や、バイリンガルを活かしたアメリカ生活情報の発信・監修を行っている。

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