ウェストバージニア州 ~アメリカ50州大解剖~

ウェストバージニア州

アメリカ合衆国にある50の州をそれぞれ紹介するアメリカ50州大解剖シリーズ。今回はウェストバージニア州を紹介します。

ウェストバージニア州について

州都:チャールストン
地域:南部
最大都市:チャールストン
人口:1,793,716人(2020年)
愛称:Mountain State

ウェストバージニア州の地理

ウェストバージニア州は北部はペンシルベニア州、東部はメリーランド州、南部はバージニア州、西部はケンタッキー州とオハイオ州に接している。

ウェストバージニアは州の全てがアパラチア山脈の中に位置しており、全体的に起伏が激しく、標高差も大きい。ほとんどが森林となっているが、原生林も多く、もともとその土地に生えていた固有の植生が保たれている地域もある。

森林、山岳、河川と豊かな自然と美しい風景に恵まれていることで有名な州。

ウェストバージニア州の気候

山脈内にある州のため標高や地形が影響し、気候が変わりやすいと言われている。まず標高が高い地域は寒暖の差が激しく、冬は寒く厳しい。

その他の地域は、特に州の西のエリアでは標高が低いため夏は暑く湿気が多い。そして冬は比較的穏やか。さらに東のエリアは特に暖かく穏やかで、州内の大部分の植生と異なり亜熱帯性の木も見かけることがある。

対して南側の標高が高めの高原地域では夏は過ごしやすい涼しさで冬も温暖である。

ウェストバージニア州の人口構成

白人約93%、黒人約3%、ヒスパニック約1%、アジア系約1%となっている。

ウェストバージニア州はもともとバージニア州の一部であり、南北戦争の時の奴隷制度の意見が割れて分裂した経緯がある。その際ウェストバージニアとして分離した地域は奴隷制には反対のスタンスを取り、住民投票を経てバージニアからウェストバージニアとして独立した。

現在ウェストバージニアが抱える問題として1960年代以降人口がさほど増えずにむしろ減少傾向にあることと、全米一の肥満率(40%近く)を記録してしまっていることである。人口減少の原因は50州の中で幸福度が最も低いことが大きく関与していると言われている。幸福度が低い理由としては、世帯収入が全米一低い、大学卒業以上の人口が全米最低などが挙げられる。

一方で企業を誘致する努力をしている地域もあり、モーガンタウンは事業向けの都市ベスト10に入っている。

ウェストバージニア州の州都チャールストン

チャールストンにはエルク川とカナワ川が合流する地点があり、カヌーやカヤックなどの他にもアウトドアのレジャーが楽しめる自然がたっぷりある。スキー、ハイキング、ロッククライミングなども盛んに行われている。

ウェストバージニアの州会議事堂は、ワシントンD.C. の国会議事堂よりも高い建物ということで有名。

その他にもカナワ川沿いの散歩道では南北戦争時のこの地の歴史的役割を学べる展示があったり、ウェストバージニア州立博物館などで歴史に関わる資料を見学することもできる。そのほか州都にはアートが楽しめるカルチャーセンター、クレイセンター、そして四季折々の自然が楽しめる州立公園などがある。

ウェストバージニア州の名所あれこれ

ウェストバージニア州の北側はペンシルベニア州の文化に近く、また南側ではアメリカの南部の文化が感じられる。

音楽好きな人にとって見逃せないのはアレゲーニー山脈内に位置するパープルフィドルのミュージックシーン。バーやライブハウスではブルーグラスを楽しむことができる。

東部のロンバーストにあるアメリカンヘリテージミュージックホールにはバンジョーが中心に使われるアパラチアンミュージックスタイルのカントリーや、ブルーグラスが楽しめる。

サマーズビル湖は州内最大の湖で、暖かい時期はキャンプや釣り、ボートなどレジャーにうってつけ。スキューバダイビングを体験できるサービスもある。

アレゲーニー山脈にあるトランス・アレゲーニー精神病院は現在では不気味な廃墟になっているが、国定歴史的建造物に指定され、近年ではツアーが開催されるようになっていて、中を見学することができる。インスタグラムなどSNSでもしばしば取り上げられている。

まとめ

アメリカ合衆国にある50州の中から、今回はウェストバージニア州をご紹介しました。

アメリカの州一覧と各州の特徴はこちらの記事で解説していますので、各州の特徴をまとめて読みたいという方はぜひご覧になってください。

アメリカ合衆国にある州と各州の特徴を紹介します。アメリカ合衆国には全部で50の州があります。また、首都であるコロンビア特別区(通称ワシントンD.C.)は、どの州にも属していません。全米50州に1特別区を加え、各州の特徴を解説します。

アメリカ携帯ハナセルが運営する「アメリカ新生活・移住ブログ」では、本記事のように、アメリカでの生活や旅行で困ったときの解決方法や、アメリカに行く前に知っておきたい知識など、アメリカで役立つ様々な情報を発信しています。

本記事がお役に立ちましたら、ぜひ
#アメリカsimハナセル
#アメリカ携帯ハナセル

をつけて、Twitterでシェアしてくださいね。

吉田店長の写真

監修者
ハナセル店長 吉田

モベルコミュニケーションズ取締役
アメリカ携帯電話業界に20年携わる専門家

小学生の頃に日本を離れた後、海外の大学に進学。海外携帯電話会社に入社し、現在も海外生活を続ける。
2007年、一時帰国の度に感動する日本品質のサービスを米国在住者にお届けしたいという想いから、日本人のためのアメリカ携帯サービス「HanaCell(ハナセル)」を立ち上げる。
コラムでは、一般の方にもわかりやすいアメリカ携帯電話に関する情報や、バイリンガルを活かしたアメリカ生活情報の発信・監修を行っている。

Twitter メディア紹介 コンテンツ制作ポリシー
アメリカ・ハワイ旅行準備ガイド
アメリカSIM 長期滞在
アメリカeSIM 短期プリペイド
この記事のタイトルとURLをコピーする
背景を押して閉じる