ノースカロライナ州 ~アメリカ50州大解剖~

ノースカロライナ州

アメリカ合衆国にある50の州をそれぞれ紹介するアメリカ50州大解剖シリーズ。今回はノースカロライナ州を紹介します。

ノースカロライナ州について

州都:ローリー
地域:南部
最大都市:シャーロット
人口:10,439,388人(2020年)
愛称:Tar Heel State

ノースカロライナ州の地理

ノースカロライナ州は北側はバージニア、西はテネシー、ジョージア、南はサウスカロライナ州に面し、東側は大西洋に接している。合衆国東側の州の中ではニューヨークとフロリダの中間地点に位置する。

北はメーン州から南はフロリダ州のマイアミまで、高速道路がつながっており、この交通網の良さが発展の鍵となっている。

合衆国全体の地図で見るとノースカロライナの位置は東なのだが、歴史・文化的な意味で「南部」に分類されている。

古くから多くの人が住んでいるが、もともと農業が主流だった。州は大きく東部の平地、中部の台地、西部の山地に分けられる。平地では農業、山地では林業が盛んで、クリスマスツリーの生産地としても有名。

ノースカロライナ州の気候

ノースカロライナ州は先述の海に面した東部、台地の中部、そして山地の西部というさまざまな要素があるため気候も大きく異なる。

東部は大西洋からの影響を受け、夏も冬も比較的過ごしやすい。中部は暑い夏、寒い冬、年を通して日中の寒暖の差が大きい傾向にある。特徴的なフリージングレインと言われる降った後に凍りつく雨も時々あり、トラブルの元となることがある。西部のアパラチア山脈にかかる地域は夏は涼しく、冬は非常に厳しい寒さとなる。

ノースカロライナ州の人口構成

白人約69%、黒人約22%、ヒスパニック約8%、アジア人約2%となっている。

ノースカロライナ州はこの20年で人口が急増し、2000年から2020年までの間に約240万人も増えた。この背景にはもともとハイテク産業や研究施設などが集中していることがある。

東海岸沿いの多くの州は沿岸部の街はすでに飽和状態で家賃、地価、物価が高騰しきっていることもあり、ノースカロライナの過ごしやすい気候と他の大都市との交通の便の良さは企業とにとって良い条件が揃っている。

ノースカロライナ州の州都ローリー

ノースカロライナ州の州都はローリー(ラーレイ、ラーリーという表記もある)で、リサーチ・トライアングルと言われるノースカロライナ州内の研究・学術都市でもある。

ノースカロライナ州立大学、デューク大学、ノースカロライナ大学などがこの都市圏にあり、IBMやデュポンなど多くの有名企業の本拠地ともなっている。

巨大なノースカロライナ美術館、現代美術館、歴史博物館、自然科学博物館は驚くことに無料。首都ワシントンD.C. のスミソニアン博物館群も無料のため、ノースカロライナのこれらの博物館は「南のスミソニアン」と呼ばれて、スミソニアン財団が公認する愛称にもなっている。

ノースカロライナ州の名所あれこれ

ノースカロライナ州の最も大きな都市であるシャーロットはNASCARの殿堂やスピードウェイもある。州内の数多くの博物館も楽しいスポット。

シャーロットはアメリカ合衆国の歴史の中で初めて金を含む石が発見された土地であり、もともと18世紀の終わりにゴールドラッシュで人を集めた街でもある。現在ではニューヨークに次ぐ全米第二の金融の街である。

アッシュビルは最近人気上昇中の街で、アートやミュージック、そしてビール、ワイン、名物の南部料理など食も充実している。

ノースカロライナ州内には、アメリカの東半分の中で最も年間来場者の多い国立公園であるグレートスモーキー山脈、美しい自然の景観が楽しめる約760キロにもわたるブルーリッジパークウェイは人気のスポット。

ライト兄弟が初の飛行をおこなったキティホーク、アウターバンクスなど、観光でぜひとも訪れたい名所も数多くある。キル・デビル・ヒルにはライト兄弟のナショナルメモリアルもあり、国立公園局によって管理されている。

まとめ

アメリカ合衆国にある50州の中から、今回はノースカロライナ州をご紹介しました。

アメリカの州一覧と各州の特徴はこちらの記事で解説していますので、各州の特徴をまとめて読みたいという方はぜひご覧になってください。

アメリカ合衆国にある州と各州の特徴を紹介します。アメリカ合衆国には全部で50の州があります。また、首都であるコロンビア特別区(通称ワシントンD.C.)は、どの州にも属していません。全米50州に1特別区を加え、各州の特徴を解説します。

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監修者
ハナセル店長 吉田

モベルコミュニケーションズ取締役
アメリカ携帯電話業界に20年携わる専門家

小学生の頃に日本を離れた後、海外の大学に進学。海外携帯電話会社に入社し、現在も海外生活を続ける。
2007年、一時帰国の度に感動する日本品質のサービスを米国在住者にお届けしたいという想いから、日本人のためのアメリカ携帯サービス「HanaCell(ハナセル)」を立ち上げる。
コラムでは、一般の方にもわかりやすいアメリカ携帯電話に関する情報や、バイリンガルを活かしたアメリカ生活情報の発信・監修を行っている。

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