アメリカのスマホ決済の現状は? 米国在住の筆者が2022年現在の状況を解説

シェアする

アメリカのスマホ決済

日本では近年、PayPayやLINE PayなどのQRコードを使った支払いや、モバイルSuicaなどの非接触型(コンタクトレス)決済など、お買い物の会計時にスマホを使う決済が普及しています。

スマホがあれば支払いができるので、現金やクレジットカードをいちいち持ち歩いたり、取り出さなくて便利ですよね。そして何より紙幣や小銭をやり取りしなくていいので衛生的で、特にパンデミック後はその長所が引き立っています。

アメリカでもこのようなスマホを使った決済は一般的なのか、実際に米国現地で生活する筆者が2022年現在の状況を解説します。

1. アメリカでスマホ決済はマイナーって本当?

アメリカでスマホ決済が普及しているのかというと、2022年の現時点では一般的ではないと言うのが現状です。

残念ながら、PayPay、LINE Pay、楽天ペイ、d払いなど、日本での大手のサービスの名前を聞いても、アメリカで暮らしているとあまりピンときません。日本独自のシステムが日本国内で発展していることを痛感します。

実際にはApple Payで支払い可能とされている大手のチェーン店は多くあります。しかしながら、店頭にてApple Payで支払っている人は見かけたことがありません。

2. なぜアメリカでスマホ決済が普及しないのか

背景には、アメリカにはSuicaなどのプリペイド形式のカードが普及していないため、もともと各小売店のレジに読み取り機がないことがあります。大都市部の公共交通の運賃に使える支払いカードは普及していますが、読み取り式ではなく磁気カードが主流です。

一方でアメリカはもともとクレジットカードの社会ですから、クレカの読み取り機ならだいたいどこの商店でも設置してあるので、クレジットカードを使った支払いが今のところ一般的となっています。

クレジットカードでの支払いは近年さらに安全性も高まり、アメリカ人にとって最も心地よい支払い方法として長らく定着しています。

アプリで注文・支払いできる大手チェーンストアも

3. スターバックスはスマホで注文・支払いができる

コーヒーの大手スターバックスでは、アプリで事前に注文・支払いをし、実店舗に商品を取りに行くだけのシステムを導入しています。このサービスは2010年からスタートと、かなり前から存在します。

アプリを使わなくても通常通り店頭で注文もできますが、パンデミック後一層キャッシュレス化が進み、現金のやり取りを廃止し、アプリかクレジットカードでの支払いのみに対応している店舗が増えています。今では大手の飲食店の多くはこのスターバックスのような方法で、店頭でピックアップまたはドライブスルーで受け取りができるようになっています。

4. アマゾンの次世代キャッシュレス決済

シアトルやニューヨークなど大都市を中心に出店しているAmazon Goは、アプリを利用して店内で会計をせずに買い物ができる店舗として話題を集めています。

事前にダウンロード・支払い方法を登録したアプリを使い、店内で商品を選び、そのまま外に出れば、自動改札のようなゲートを通過する際に自動的に支払いがされる仕組みです。実際に商品をスキャンする工程はないのですが、カメラやAIを使って誰が何を買い、お店を出たと言う追跡をして勝手に会計ができている、というものです。

5. アプリで注文・支払いできるお店やサービスが続々と

スターバックスのように、アプリを介しての支払いに対応している飲食店は、パンデミック前から多くありました。最近ではマクドナルド、バーガーキング、ダンキンドーナツなどはリワード(ポイント)プログラムも充実させ、リピーター確保のために利便性とコスパを追求しています。どこからでもスマホで注文でき、車で取りに行けるので便利です。

また、大手デパートのメイシーズは実店舗を減らし、オンライン販売に力を入れ、オンラインで買い物すると、自宅への発送か最寄りの実店舗にてピックアップするかを選べ、顧客の利便性を追求しています。このようなやり方を展開している企業は、インスタカート(食料品の即日配達サービス)に対応しているスーパーマーケット各社やウォルマートなどがあります。

買い物以外では、配車サービスの Uber や Lyft でもスマホアプリ内で料金とチップの支払いが完結します。

アメリカのスマホ決済。個人間の送金アプリは充実

6. アメリカの個人間送金アプリはたくさんある!

米国では若者を中心に、割り勘の際にアプリを使って支払うのが主流になっています。個人間の送金アプリで人気なのはApple PayやPayPal、Venmo、Zelle、Cash Appなどです。日本では今のところApple Payを使って個人間送金はできませんが、アメリカではメッセージアプリを使ってApple Payで送金することができます。

中でも定番アプリと言えば、PayPalの傘下のVenmoです。特徴は、Facebook上で友達になっている人やスマホに連絡先を登録している人が見つけやすいこと。送金した際に短いメッセージをつけられる機能があり、それがメッセージアプリのような画面で公開され、SNSのような感覚で友達にお金を送ることができます。

家庭教師やベビーシッターのバイト代の送金や、ルームシェアの光熱費・家賃などの割り勘、飲み会やランチの割り勘など様々な場面で役に立っています。

まとめ

クレジットカードでのキャッシュレス払いが普及しているアメリカでは、スマホ決済はまだまだマイナーです。アメリカでスマホひとつだけを持って買い物に出かけるのは、もう少し先のことになりそうです。

しかし、日本のスマホ決済とは形式が異なりますが、大手チェーンストアを中心にスマホアプリを使って注文・支払いできるサービスが普及しつつあります。チェーンストアごとにアプリをインストールする必要がありますが、アプリ上で注文ができ便利ですし、特典が充実していることも。アメリカでよく行くお店はアプリを使って注文・支払いしてみてはいかがでしょうか。

またこちらの記事では、クレジットカードから小切手まで含んだアメリカのキャッシュレス事情を解説しています。アメリカの支払い事情をもっと知りたいという方はぜひお読みください。

アメリカで最も使われているキャッシュレスの決済方法はクレジットカード、デビットカード、オンライン決済、スマホ決済の順と言われています。日本とアメリカ、お金にまつわる事情は大きな違いがあります。実際に米国現地で生活する筆者が2022年現在の状況を解説します。

アメリカ携帯ハナセルが運営する「アメリカ新生活・移住ブログ」では、本記事のように、アメリカでの生活や旅行で困ったときの解決方法や、アメリカに行く前に知っておきたい知識など、アメリカで役立つ様々な情報を発信しています。

本記事がお役に立ちましたら、ぜひ
#アメリカsimハナセル
#アメリカ携帯ハナセル

をつけて、Twitterでシェアしてくださいね。

吉田店長の写真

監修者
ハナセル店長 吉田

モベルコミュニケーションズ取締役
アメリカ携帯電話業界に20年携わる専門家

小学生の頃に日本を離れた後、海外の大学に進学。海外携帯電話会社に入社し、現在も海外生活を続ける。
2007年、一時帰国の度に感動する日本品質のサービスを米国在住者にお届けしたいという想いから、日本人のためのアメリカ携帯サービス「HanaCell(ハナセル)」を立ち上げる。
コラムでは、一般の方にもわかりやすいアメリカ携帯電話に関する情報や、バイリンガルを活かしたアメリカ生活情報の発信・監修を行っている。

Twitter メディア紹介 コンテンツ制作ポリシー
この記事のタイトルとURLをコピーする

シェアする

フォローする