アメリカのキャッシュレス事情。クレカ、オンライン決済から小切手まで解説

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こんにちは、ハナセルです!今回はアメリカのキャッシュレス決済について紹介します。

アメリカで最も使われているキャッシュレスの決済方法はクレジットカード、デビットカード、オンライン決済、スマホ決済の順と言われています。

日本とアメリカ、お金にまつわる事情はかなり大きな違いがあります。実際に米国現地で生活する筆者が2022年現在の状況を解説します。

アメリカのキャッシュレス事情

1. アメリカのクレジットカード利用の現状

アメリカのクレジットカード利用

クレジットカード大国である米国。一人が平均2枚のクレジットカードを持っていると言われます。

毎月使った分だけの額をきちんと返済できる顧客に対しては、ポイント付与、キャッシュバックなどの特典が充実しているのもアメリカのクレジットカードの特徴です。一方で、収入以上の額を使ってしまい、支払いが追いつかずクレジット破産する人も少なくないです。

1-1. クレジットカードがキャッシュレスとして浸透

アメリカでは大体のお店でクレジットカードの使用が可能です。個人店・レストランなどでは、クレジットカード使用に際しては、$10、$20などの最低使用額が設定されているケースもあります。

アメリカでも現金はもちろん多くの人に使われていますが、実際にアメリカに暮らすと、クレジットカードがあれば大体の場面で買い物ができ、カードによってはキャッシュバック、ポイントが溜まるなどの特典があるので、持っている人ほどカードを使う傾向にあります。暮らしてみると、スーパーやお店では大多数の人がクレジットカードやデビットカードで支払っているのを目の当たりにすると思います。

最近はスーパーマーケットや普通のお店でクレジットカードで買い物をする際は、ほとんどの場合クレジットカードのICチップ部分を読み取り機に差し込んで使います。磁気ストリップをスライドして使う方法もありますが、安全対策が進んで、チップをリーダーに読み込ませるのが主流となりました。

ICチップ搭載のクレジットカードはEMVクレジットカードと呼ばれ、現在はこのチップがないクレジットカードは発行できないことになっています。このチップのおかげでセキュリティ面が強化されたため、米国人にとってクレジットカードはとても心地よく使えるツールとしてさらに受け入れられています。アメリカではこれだけクレジットカード払いが浸透しているので、スマホ決済などの新しい決済方法の導入が進まないという反面もあります。

そんなアメリカ生活の必需品でもあるクレジットカード、アメリカに移住したらすぐにでも手に入れたいものですが、渡米したての日本人がアメリカでクレジットカードを作ることは実は思ったよりは難しいです。以前書いた記事で、渡米したての方にも作りやすいアメリカのクレジットカードを紹介していますので、ご興味がある方は合わせてご覧ください。

当記事では、アメリカのキャッシュレス決済事情や、日本人がアメリカでクレジットカードを作成しづらい理由、さらにクレジットヒストリーがなくても作れるクレジットカードを詳しく解説しています。渡米を検討中の方は、ぜひご覧ください。

1-2. クレジットカードとデビットカードの違い

アメリカでクレジットカードに続き広くキャッシュレス払いに利用されているのがデビットカードです。

アメリカの銀行口座を開設すると、多くの場合デビットカードが発行されます。このカードは日本のキャッシュカードのようにATMで現金を引き出す際にも利用しますが、クレジットカードと同様にデビットカードを使って支払うこともできます。

支払い時の使い方はクレジットカードと同じです。異なる点は、クレジットカードではお金を一時的に借りることになりますが、デビットカードでは使った金額がすぐに銀行口座から引き落とされます。またクレジットカードにあるポイント付与などの特典はデビットカードにはほとんどありません。

アメリカの銀行についてはこちらの記事でも解説していますので、合わせてご覧ください。

アメリカでお仕事をしたり、勉強のために留学をし、長期滞在となる場合は、給料の受け取りや授業料の支払いなどに銀行口座が必要になりますよね。今回はアメリカの銀行口座を開設する前に知りたい、アメリカの銀行に関する基礎知識を紹介します。

2. パンデミック後の生活スタイルでさらに充実するオンライン決済

アメリカでのオンライン決済

アメリカ生活ではあらゆる場面でクレジットカードはなくてはならないアイテムですが、パンデミック後の現在では、オンラインショッピングの利用が急激に増え、クレカなどを利用してのオンライン支払いをする場面がさらに増えました。

もともとアメリカではインスタカートなどに代表されるアプリを使った買い物代行サービスの需要が高まってきていたところに、2020年からのパンデミックが重なりました。パンデミック後は日常生活の買い物を自宅からオンラインで注文する人が急増したため、大手のスーパーや小売店だけにとどまらず、多くの個人商店やレストランなどもオンライン注文・発送に対応するようになりました。

アプリでスーパーの買い物やレストランのテイクアウトメニューを注文し、自分で取りに行ったり(ピックアップ)、デリバリーで届けてもらうライフスタイルが急速に定着しました。Uber Eats、Grubhubなどに代表される、レストランのデリバリーサービス各社のアプリ・ホームページでの決済も大変シンプルで使いやすく改良されています。

しかしながら、ここでも主流の支払い方法はクレジットカードです。先述の通り、米国では店頭での支払いの方法は大半の人がもともとクレジットカードを利用しているため、オンラインショッピングのウェブサイトやアプリの普及もすんなり行きました。

オンラインで買い物をする際は、スマホアプリかホームページ上の決済画面でクレジットカードの番号を入力し、さらにセキュリティ番号(通常3桁)を入力します。パンデミックで多くの飲食店やレストランがテイクアウトやキャッシュレスに対応しなければならなくなったため、小さな個人店でサンドイッチとコーヒーを一つ頼むのにも、チップを払うのも、この方法が使えるほど普及しています。

3. アメリカでのスマホ決済の現状

アメリカではスマホ決済は、他のキャッシュレス決済と比べるとまだあまり普及していません。

アメリカでのスマホ決済については前回の記事で詳しく解説しましたので、こちらをご覧ください。

アメリカでスマホ決済は一般的なのでしょうか?日本で主流のQRコード決済やスマホを使った非接触型決済はあまり見かけませんが、アプリを使った注文・支払いは普及しつつあります。実際に米国現地で生活する筆者が2022年現在の状況を解説します。

4. 引き続き現金払いが使われる場合も

このようにアメリカでのキャッシュレスはクレジットカードを中心に進んでいますが、クレジットカードの発行は一定の預金額や「信用」がないと作れないため、現金のみに頼っている人がいるのも現実です。ここで言う信用とは、これまでローンなどの支払いの遅延がなかったか、借金や収入や預金、資産などで判断されます。

格差社会・貧富の差の激しいアメリカです。最近ではキャッシュレスに徹するお店や企業が増えましたが、現金でしか買い物ができず困る人も一定数いるため、このような人々にとっては大変生活しづらい社会に変容していると言われています。

5. アメリカの個人間送金サービス・アプリ

ここまでは主にお店で買い物する際のキャッシュレス決済について解説してきましたが、続いて個人間の送金について紹介しましょう。

米国では若者を中心にルームシェアや割り勘の際に現金ではなくキャッシュレスで行うのが主流になっています。個人間の送金・割り勘アプリに人気なのはApple PayやPayPal、Venmo、Zelle、Cash Appなどです。(なお、Apple Payが個人間送金に対応しているのはアメリカのみです。)

上記のサービスは全てスマホで使えるアプリが充実しており、簡単に送金・管理ができるようになっています。

いずれも、米国内に銀行口座があり、クレジットカードが発行されていないと使えないサービスですが、米国の銀行はだいたいキャッシュカード的な(特典があまりついていない)デビットカードと併用できるクレジットカードも発行してくれるので、若い人でも気軽に利用することができます。クレジットカードの番号や、銀行口座をアプリに紐付けすることで、送金や受け取りができるようになります。

Apple PayはクレジットカードとApple IDを紐付け、PayPalはメールアドレス同士で送金できます。Zelleは大手の銀行が加盟しているサービスで、相手の電話番号だけでお金を送ることができ、なおかつ送金されたお金が数分で直接銀行口座に入るので、すぐに受け取りたい場合などに人気です。

5-1. ネットショッピングでも使えるPayPal

PayPal(ペイパル)はネットショッピングで受け付けているケースも多く、ショップにクレジットカード情報を渡すことなく支払いができ安心です。最近は PayPalのアカウントでビットコインなど仮想通貨も購入することができるようになり、話題を集めました。

店頭でPayPal払いができる場合もあるようですが、米国内の場合はPayPalの発行するデビットカードを利用し、クレジットカードと同じように使うようです。

5-2. 割り勘アプリは何と言ってもVenmoが人気

PayPalの傘下のVenmoはとくに若い世代に絶大な人気があり、スマホ一つで送金ができます。ランチの割り勘や習い事の入金、そして投げ銭や寄付などを受け取るツールとしてもミレ二アル世代から中高年まで定着しています。

特徴は Facebookのアカウントと紐付けするので Facebook 上で友達になっている人を見つけやすく、さらにスマホで連絡先を登録している人も見つけやすいこと。送金した際には短いメッセージもつけられる機能があり、それがメッセンジャー的な画面で公開されることから、お金のやり取りのSNS的な雰囲気があります。

家庭教師やベビーシッターのバイト代の送金や光熱費・家賃などの割り勘、飲み会やランチの割り勘など様々な場面で役に立っています。

6. 個人間送金で根強い人気の小切手

最後に紹介するキャッシュレス決済と個人間送金の方法は、アメリカならではと言わざるを得ない、「小切手」です。

小切手と聞いて、使い方がわかる方はなかなかいらっしゃらないでしょう。日本ではほとんど使われない方法です。

アメリカの小切手とは、記入した金額が記入した受取人に自分の銀行口座から支払われる、いわば「紙」なのですが、現金よりも安全性が高いと言われ、大抵のスーパーマーケットや大手の小売店でも使用可能です。昔ながらの支払い方法ではあるものの、クレジットカードの前身のような、「信用」と「正確性」を兼ねあわせた利点を持っています。

紙なので、普通郵便でも送ることができ(日本のように書留扱いではなくても大丈夫)、手紙やグリーティングカードと一緒に添えてプレゼントとしてお金を送る際にも重宝します。これはアメリカではとても浸透したギフトの送り方です。

時には現金と小切手しか受け付けないというお店や個人開業医も存在することがあります。数パーセントの手数料を取られるクレジットカードやそのほかの送金方法とは違い、手数料がかからず、ほぼ現金と似た扱いなので、個人で商売をしている方に好まれるのも納得です。

小切手を換金する際、以前は受取人本人が銀行に赴いて身分証を見せ、その場でサインをしないと現金化できませんでしたが、現在では銀行のアプリを使って小切手をスキャンすると自分の口座に入金される仕組みも整っています。

まとめ

いかがでしたか?アメリカのキャッシュレス決済について詳しくご紹介しました。

日本とは違った方向でキャッシュレス決済やオンライン決済が進んでいるアメリカです。ぜひ米国に移住・留学に来る際の参考にしてくださいね。

アメリカ携帯ハナセルが運営する「アメリカ新生活・移住ブログ」では、本記事のように、アメリカでの生活や旅行で困ったときの解決方法や、アメリカに行く前に知っておきたい知識など、アメリカで役立つ様々な情報を発信しています。

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監修者
ハナセル店長 吉田

モベルコミュニケーションズ取締役
アメリカ携帯電話業界に20年携わる専門家

小学生の頃に日本を離れた後、海外の大学に進学。海外携帯電話会社に入社し、現在も海外生活を続ける。
2007年、一時帰国の度に感動する日本品質のサービスを米国在住者にお届けしたいという想いから、日本人のためのアメリカ携帯サービス「HanaCell(ハナセル)」を立ち上げる。
コラムでは、一般の方にもわかりやすいアメリカ携帯電話に関する情報や、バイリンガルを活かしたアメリカ生活情報の発信・監修を行っている。

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