アメリカのマナーを生活・食事・ビジネスのジャンル別に解説!

アメリカのマナーを生活・食事・ビジネスのジャンル別に解説!
アメリカは当然ですが、日本とは全く違う文化の国です。
そのため、マナーとして守るべき行為や避けた方が良い行為にも違いがあります。

一般の方にアンケートを取ると、アメリカのマナーは日本よりも緩いというイメージを持つ人が多いようです。
アメリカのmannerに対するイメージアンケート
日本人はアメリカ人に実益重視なイメージを持つことが多いため、マナーについては強くこだわらないと考えがちです。

しかし、実際のところは日本とアメリカではマナーに違いがありますが、決してアメリカの方が緩いということはありません。

日本ではOKなのにアメリカではNGな言動・行動も多数あるため、アメリカのマナーに対する充分な理解が求められます。

本コラムでは、アメリカでのマナーを生活・食事・ビジネスの3つの分野に分けて解説していきます。

また、アメリカでマナー的に避けた方が良い・絶対にしてはいけない行動についてもご紹介します。
これからアメリカに行くご予定のある人は、渡航前にマナーを押さえておきましょう

アメリカのマナーは日本と全く違う!

アメリカのマナーは日本と全く違う!

アメリカと日本は、文化的背景や生活様式が大きく異なる国です。
従って、社会におけるマナーも全く違うものが多いです。

そもそも一般生活に置けるマナーとは規制やルールのように守らないといけないというよりは、「相手に失礼のないように行うモラルや作法」的な性格が強いのですが、下記の説明のように場面によっては特に気を付けてマナーを守る必要があります。

マナーは国や民族、文化、時代、宗教のさまざまな習慣によって形式が異なる。ある国では美徳とされていることが、他の国では不快に思われることもある。
それを守らない者はその人の品格を疑われ、場合によってはその場を退場させられるなどの社会的制裁を受けるものである性格が強い。マナーは社会の中の様々な場所と機会および行事や催し物などの場面で問われることが多く、ビジネスマナーはビジネスマンの重要な評価指標の一つとなり、また、公式行事や冠婚葬祭などの特別に改まった場面では服装規定(ドレスコード)や食事作法(テーブルマナー)などについてより厳しくそれを問われることもある。

引用元:マナー – Wikipedia

アメリカは移民の国ですので、色々な文化を持った人々が住んでいます。
日本ではそれほど問題がない行為や言葉でも、時には大変失礼で侮辱的な意味を持つこともあり、トラブルに発展するケースもあります。

これからアメリカに行く方は、事前にある程度マナーを知っておきましょう。

アメリカのマナーを生活・食事・ビジネスの場面ごとに知ろう

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アメリカで守るべきマナーを、生活・食事・ビジネスの3つに分けてご紹介していきます。
こちらで紹介しているのは、ごく平均的なマナーについてです。
地域やコミュニティによって異なる可能性があります。

生活

まずは、生活面でのアメリカのマナーについて見ていきましょう。

・声掛けやあいさつはカジュアルに行う
→アメリカでは、全く知らない人同士でも通りすがりに話しかけられることがあります。
目が合ったらHi,Hello,と挨拶したり、すれ違った人に「その服素敵だね!」と褒められたりと日本では考えにくい距離感です。
そのまま話す必要はなく、こちらも一言二言返したらそれで終わりで大丈夫です。

また、アメリカ人だからといって全員がハグとキスをするわけではなく、関係性によって適した挨拶は異なります。
アメリカでの挨拶表現については、こちらで詳しくまとめています。
アメリカでの挨拶表現を場面ごとのマナーと共に解説!ハグや握手についても

・バスは手を上げて止める
→日本ではバス停にいればバスは止まってくれますが、アメリカでバスに乗りたい場合はバス停で待つ+手を上げるのがルールです。
アメリカのバス停は日本とは違い標識があるだけというシンプルな作りが多いので、たまたまそこにいるだけなのか、バスに乗りたいのか分かりにくいので手を上げて意思表示をします。

支払いは前払いで、両替機などはなくおつりは出ません。小銭をぴったり用意しておくかICカードにチャージしておきましょう。
バス会社によっては、当日中に限り2回目の乗車が無料になる「トランスファーチケット」がもらえることも。

・汚い行為はしない
→日本でも同じですが、周囲の人が不快に思う動作や行動は避けましょう。
おなら・ゲップ・痰や唾を吐く行為などはもちろんのこと、鼻を大きくすする音も嫌がる方が多いです。
ティッシュを持ち歩いてあまり人気のない場所で鼻をかみましょう。

・ジェスチャーに注意
→日本とアメリカでは、ジェスチャーが持つ意味も違います。有名なのは中指を立てる行為ですが、軽々しい気持ちでしてはいけません。
また、日本風の手招きはアメリカではあっちにいけ!という意味なので、手のひらを上にして招きましょう。

食事

食事を食べる時や、外食時のマナーも日本とアメリカでは大きく異なります。

・すすらない
→アメリカでは、ヌードルやパスタをすするのはかなりのマナー違反です。
日本食ブームの影響で、ラーメンやうどん、そばなどはすすって食べる人も増えてきましたが、それ以外の麺料理はすすらず食べましょう。

日本人がやりがちですが、スープや暖かい飲み物を飲む時も音を立てず静かに飲むのがルールです。

・チップは忘れずに
→レストラン・ホテル・バー・カフェなど、サービスを受けるお店では会計時にチップを支払うのが常識です。
チップの相場は大体会計の10〜15%ほどですが、州によって異なります。
また、意外と忘れがちなのがデリバリーサービスへのチップです。uberやデリバリーピザを頼んだ時もチップを支払いましょう。

チップはテイクアウトだと原則不要ですが、レジにチップを入れる缶などがある場合は無理のない範囲で少しでもチップを入れておいた方がスマートです。

アメリカのチップについては、以下の記事でも詳しく解説しております。
合わせてご覧ください。
アメリカでチップをスマートに払う方法を解説|払う場面・理由・金額相場など

ビジネス

ビジネスシーンでは日本のように細かいマナーはそれほどありませんが、距離感や習慣には気を付けなければなりません。

・目を見て話す
→プレゼンや会議に限らず仕事の場で誰かと話す時、しっかりと相手の目を見て話しましょう。
目を見ないで喋ると「嘘を言っている」「信用できない」「自信がないのか?」と思われることがあります。

・発言は積極的に
→もちろん会社の雰囲気にもよりますが、会議やアイディア出し、ミーティングなどで意見がある場合はとりあえず言ってみましょう。
「色々な意見を参考にして決断をする」という風潮が強いので、何も発言しない人は自主性がない、やる気がないと捉えられることがあります。

・いきなり個人的な関係を強いらない
→仕事の延長での飲み、イベント、就業時間外の仕事連絡、接待は日本ほど盛んではありません。
日系企業や、アジア系企業とのやり取りであれば多少はありますが、欧米の企業は日本よりも仕事とプライベートを分ける人が多いです。
関係性もできていないのに飲みに誘ったり、仕事の注意を酔いながら説教したりするのはハラスメントと判断されてしまいます。
仕事の話は業務時間中に簡潔に済ませましょう。

日本でOKでもアメリカではマナー違反の行動

日本でOKでもアメリカではマナー違反の行動

日本では問題がなかったり、そこまでマナー違反だと思われない行為でも、アメリカでは悪印象を持たれる行動もあります。
普段何気なくやっている分、無意識の時に出てしまうこともあるので注意しましょう。

後ろの人を確認せず勝手にドアを閉める

自動ドアではなく自分で開閉するタイプのドアは、後ろの人が入るまで支えましょう。
距離があれば無理する必要はありませんが、すぐ後ろに人がいるのに勝手にドアを閉めると「冷たい」と思われることがあります。

特に、年上の方が後ろにいる時は必ず待っていましょう。
逆にドアを開けてもらったら「Thank you」とお礼をいうのを忘れずに。

撮影禁止エリアでの撮影

これは日本もそうですが、空港の入管・軍事施設・警察署など撮影が禁止されているエリアでは絶対に写真・動画の撮影をしないでください。
あまり詳しくない場所だとどこが撮影禁止なのか分かりにくいので、故意ではなくても禁止エリアで撮影してしまうことがあります。

・教会
・国境付近
・ダム
・空港
・鉄道駅
・基地
・法執行機関

上記に当てはまるエリアは、撮影禁止だと判断しておいた方がいいでしょう。
普通の地下鉄の駅などは問題ありませんが、テロ対策の観点から法執行機関・軍事施設の近くにある駅は撮影禁止であることが多いです。

また、アメリカでは公共の場にある彫刻の撮影にも著作権が適用されます。
ミッドセンチュリー~現代アートなど著作権が切れていない作品をメインに撮影すると、著作権料を支払う必要があります。(背景として少し映っている程度はOK)

関係性がないのに失礼な表現をする

アメリカは他民族国家で、様々な人種・宗教の人々が独自の文化を守りながら暮らしています。
価値観や善悪もそれぞれ微妙に異なるので、自分の常識が通じないことも普通にあります。

相手との関係性がないのに、容姿・身体的特徴・宗教・人種などについて理解のない表現をするのは絶対にしないでください。
たとえば、
・相手の肌の色について言及する
・特定の宗教のやり方や装束をバカにする
・美醜でその人を判断する
というのはNG。

また、英語のアクセントについて言及するのもかなりナイーブな問題です。
特にアジア・ヒスパニック・アフリカ・中東系の人達の英語を茶化すことはやめてください。

これらがジョークとして楽しめる関係性もありますが、少なくともかなり仲良くなってから。
仲が良くても上記の発言が行き過ぎると相手を怒らせてしまうことも。

逆に自分が日本人だから、男性だから、女性だから、なんらかのマイノリティだからと言ってジョークにされて嫌だと感じたら状況を見つつはっきりとNOと言いましょう。

相手の体型を揶揄する

日本人がよくやってしまいがちなミスとして、相手の体型や容姿に軽く言及してしまうということが挙げられます。

たとえば、
・痩せたね
・太ったね
・きれいになった
・肌が荒れてるんじゃない?
・その服変だよ
・〇〇のパーツが××だよね
など。日常生活で軽く言ったり言われたりしたことも多いのではないでしょうか?

アメリカでは大人が公共の場で容姿に言及するのは、デリカシーがない行為だと思われています。

また、日本の基準で誉め言葉としてよく使われる以下のフレーズは、アメリカでは失礼だと感じる人も多いので言わない方がいいでしょう。
・目が大きい
・切れ長の目
・顔が小さい
・鼻が高い
・肌が白い

大声で店員さんを呼ぶ

日本ではカジュアルな飲食店でオーダーする時、大きな声で店員さんを呼ぶことがあります。
しかし、アメリカでは店員を大声で呼ぶ行為は上下関係を連想させるため、あまりよろしくない行為だとされています。

オーダーする時は、店員さんが近くに来たら目を合わせる、軽く手を上げる、など。
それでも気づかない時は、近くにきたタイミングで「Excuse me.」と抑えめな声量で話しかけましょう。

公共の場でアルコールを飲む

日本ではお花見やピクニックなどで、公園などでお酒を飲む人を見かけることがあります。
特別なイベントではなくても、テイクアウトしたごはんとビールやワインを持って公園でゆっくりするのが好きな人もいるでしょう。

しかし、アメリカではこれらの行為は原則禁止、あるいは制限されています。
州によって、
・州全体で公共の場での飲酒は全面的に禁止されている
・一部地域でのみ公共の場での飲酒が許可されている
・特定の娯楽地区でのみ公共の場での飲酒が許可されている
という違いがあるので、お住まいの州のルールを確認して順守しましょう。

子供を一人にする

アメリカでは12歳未満の子供を1人にさせてはいけません。

・1人で買い物にいかせる
・1人だけで登下校させる
・1人だけで車に待たせる
・1人だけで留守番させる
という行為は、児童虐待もしくはネグレクトと判断され警察に通報されます。

先日アメリカの超有名コメディ番組のSNLで、日本の「はじめてのおつかい」のパロディ企画が放送されましたが、上記のような決まりがあるので大人の男性が主役になっていましたよね。

また、小さい子供だけで遊ぶことも原則禁止されています。
1人で行動できるのは大体13歳くらいが多く、虐待や誘拐などから子供を守ることが目的のルールのようです。

マナーを守って現地で円滑なコミュニケーションができるようアメリカSIMを用意しよう

マナーを守って現地で円滑なコミュニケーションができるようアメリカSIMを用意しよう

アメリカでは文化もマナーも日本と違うので、暮らし始めた当初は戸惑うことも多いでしょう。
その都度調べたり、スムーズにコミュニケーションを取れるように、スマホの通信環境は早めに整えておくことをおすすめします。

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まとめ

マナーは一般常識や最低限の礼儀ですが、国が変われば失礼・丁寧の基準も変わります。
今回お伝えしたようにアメリカでも独自のマナーがあるので、相手に失礼のないようにできるだけマナーを守りましょう。

アメリカには様々なルーツを持つ人が暮らしているので、自分とは違う人をどう尊重するのかについて深く学べるはずです。
またアメリカの習慣については、以下の記事でも解説しております。
合わせてご覧ください。

アメリカの文化と生活習慣 留学・移住前に知りたい特徴を徹底解説!

アメリカ携帯ハナセルが運営する「アメリカ新生活・移住ブログ」では、本記事のように、アメリカでの生活や旅行で困ったときの解決方法や、アメリカに行く前に知っておきたい知識など、アメリカで役立つ様々な情報を発信しています。

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吉田店長の写真

監修者
ハナセル店長 吉田

モベルコミュニケーションズ取締役
アメリカ携帯電話業界に20年携わる専門家

小学生の頃に日本を離れた後、海外の大学に進学。海外携帯電話会社に入社し、現在も海外生活を続ける。
2007年、一時帰国の度に感動する日本品質のサービスを米国在住者にお届けしたいという想いから、日本人のためのアメリカ携帯サービス「HanaCell(ハナセル)」を立ち上げる。
コラムでは、一般の方にもわかりやすいアメリカ携帯電話に関する情報や、バイリンガルを活かしたアメリカ生活情報の発信・監修を行っている。

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