アメリカで人気の食べ物ランキング!食事・デザート編

1.アメリカではがっつり系の食べ物が人気

アメリカではがっつり系の食べ物が人気

アメリカの食事系のネットメディアを見てみても、予想通りというべきかがっつりしたジャンクフードの人気が高いようです。
それに加えて、サイズや量もビッグなのがアメリカ流。
同じS・M・Lのサイズ表記でも、日本よりも大きい傾向にあります。

これからアメリカで人気の食べ物について、食事とデザートに分けてご紹介しますが、アメリカは多民族国家で地域差も大きいので、大まかなイメージとしてお考え下さいね。

アメリカの食生活については、『アメリカの食文化は日本とこんなに違う!?外食・食材調達も解説』で詳しく解説しております。

2.アメリカで人気の食べ物 TOP5

アメリカでは実際のところどのような食べ物が人気なのでしょうか。100名の方にアンケートを取った所、このような結果となりました。

一般のアメリカの食べ物のイメージ通り、日本でいうファストフード、ジャンクフードと呼ばれるような食べ物が人気なようです。マクドナルドなどに代表されるハンバーガーはその中でも圧倒的な人気。高塩分・高カロリーな食材を思いっきりほおばることができるので、満足度も高いようです。

その他にも、次のような高カロリーでアメリカ色の強い食事やデザートが上位に並んでいます。
・ハンバーガー
・ピザ
・ホットドック
・ドーナツ
・マッケンチーズ
・フライドチキン
・アイスクリーム

ここからは、アンケートでも上位にランクインしたアメリカで人気の食べ物やデザートについてご紹介します!

1位 ハンバーガー

1位は、やはりアメリカの国民食ハンバーガーでした。

マクドナルド、バーガーキング、ウェンディーズ、シェイクシャックなど日本でもお馴染みの有名チェーン店はアメリカから生まれています。

ハンバーガーの由来は諸説ありますが、19世紀ごろにソーセージやハンバーグなどのひき肉を加熱した料理がヨーロッパ系移民によってアメリカに伝わります。

1904年のセントルイス世界博覧会において暖かいハンバーグを歩きながら食べられるようにバンズ(パン)に挟んだものを販売したことを皮切りに、現在のハンバーガーの形がアメリカ全土に広まりました。

In-N-Out、Five Guysなど現地で店舗展開するショップや、有名シェフが手掛けるグルメバーガーなども含めたら本当に多くのハンバーガーショップが存在していることからも、いかに身近で人気なのかが分かります。

またアメリカのマクドナルドについては、以下の記事でも解説しております。
合わせてご覧ください。
アメリカと日本のマクドナルドの違い!店内ならドリンク飲み放題?

2位 ピザ

2位のピザも予想通りでしょう。
というのも、アメリカのデリバリーピザは日本よりも安く買えることが多いんです。

お馴染みのピザハットやドミノピザなどでは、クーポンを使えば6~10ドルくらいでLサイズの大きいピザが買えます。

現在の形のピザは18世紀のイタリア・ナポリで生まれ、イタリア系移民によってアメリカ・ニューヨークにもたらされました。

1940年代ごろまでは、主にイタリア系アメリカ人やニューヨーカーがイタリア風のピザを食べていましたが、第二次世界大戦後に冷凍ピザやデリバリーが登場し、全米で愛されるようになりました。
現代では地域ごとに様々なスタイルのピザが販売されています。

レストランでも、分厚いタルトのような形状でソースやチーズがたっぷり入ったシカゴ・ピザや、イタリア系レストランではピザ食べ放題メニューも人気です。

3位 ホットドッグ

日本でも朝食や昼食で人気のホットドッグですが、アメリカでも本当によく食べられています。
最もイメージしやすいのは野球観戦しながら食べるホットドッグではないでしょうか。
もとはドイツ系移民が食べていたドイツのソーセージ(フランクフルター)を、熱くても食べやすいようにパンで挟んだことが始まりだったとされています。

片手で気軽に食べられておいしいフランクフルターのサンドは、ニューヨークで野球観戦のお供として人気になりました。

ドジャースの本拠地である、カリフォルニアのドジャー・スタジアムではDodger Dogというオリジナルのメニューがあります。

シンプルなメニューですが、地域差も大きく、シカゴではポピーシードのパンにトマト・玉ねぎ・きゅうりのピクルス・ペッパーとトッピングをたっぷり乗せたシカゴドッグが人気です。
デトロイトではソーセージにたっぷりのチリソースと玉ねぎを乗せ、チーズソースかマスタードをかけたコニードッグが地元民に愛されています。

4位 マッケンチーズ

マッケンチーズは、アメリカ人の多くが子供のころから好きなメニューの定番です。
Mac’n Cheeseという名前の通り、具材はマカロニとバターがたっぷり入ったチーズソースだけ。

原型となる料理は中世のヨーロッパに起源を持つと言われていますが、アメリカにおいては第三代大統領トーマス・ジェファーソンがフランスで食べたマカロニ・アンド・チーズをもとにマカロニを使ったパイを出したことが始まりだとされています。

中世ヨーロッパやアメリカ独立時には高級料理でしたが、時代が下ってレシピの簡易化とデュラム小麦の栽培が広まってからは家庭料理として普及しました。
1800年代に入ると、主婦向けのレシピ本の多くでマカロニとチーズ、バターをオーブンで焼いた料理が紹介され、人気を得ました。

給食、レストラン、バーベキュー、家庭など、どの場面でも愛されているComfort food(ほっとする味)として愛されています。
家庭ではグラタンのようにこんがりと焼き目をつけることも多いんだとか。

5位 フライドチキン

アメリカでは、フライドチキン、ナゲット、バッファローウィングなど揚げたチキン料理がとても人気です。
おいしくて食べやすいのはもちろんのこと、鶏肉は食べることを禁止していない宗教が多いので様々な信仰を持つ人が集まるアメリカでは食べやすい食材の1つです。

アメリカではフライドチキンは南部料理、アフリカンアメリカンのソウルフードというイメージがありますが、それにはアメリカの悲しい歴史が影響しています。

奴隷として働かされていた黒人の人々は、白人農園主が食べる胸肉の余りのもも肉などの骨の多い部分が供され、おいしく食べられるようスパイスなどを使って味付けをして油で揚げたものがフライドチキンの始まりです。

徐々に白人も食べるようになり、現在ではアメリカ全土で愛される料理となりましたが、同じく「黒人奴隷の食べ物」としてシンボルにさせられたスイカとフライドチキンの組み合わせは非黒人が黒人に渡すと大変に差別的な意味を持ちます。冗談のつもりでもアフリカンアメリカンの歴史を侮辱することになるので絶対に行わないでください。

実はアメリカにはちょっと奇妙な州法があり、ジョージア州ではフライドチキンは手で食べないといけないという法律があります。
もちろん形骸化され違反されたとしてもなんら罰則はありませんが、面白い決まりですよね。

6位 サンドイッチ

サンドイッチ

サンドイッチはパンに野菜や肉、魚、卵などの具材を挟んだ手軽なお料理です。

パンに食材を挟むお料理は古くから世界各地で食べられてきました。ヨーロッパではお弁当代わりの昼食や夜食、ギャンブルのお供のような軽食的存在ですが、アメリカでは夕食のメインとなるような手の込んだお料理として進化していきました。

20世紀に入るとアメリカ各地でご当地サンドイッチが生まれ、現在でもそれぞれの土地の文化を反映されたおいしいサンドイッチが親しまれています。

  • ・クラブハウスサンド(トーストしたパンにベーコン・レタス・トマト・ターキー・卵焼きなどを挟んだボリュームたっぷりのサンドイッチ)
  • ・PB&J(無塩のピーナッツバターとベリー系ジャムをたっぷりと塗ったお弁当に定番のサンドイッチ)
  • ・ルーベンサンド(コンビーフやパストラミビーフ、スイスチーズ、ザワークラフトのホットサンドイッチ)
  • ・グリルドチーズサンド(たっぷりのチーズを挟んだパンをたっぷりのバターでグリルするサンドイッチ)

などが、アメリカで定番のサインドイッチです。北欧系移民が多いミネソタ州ではクラシックなオープンサンド(1枚のパンに具材を乗せたもの)もよく食べられています。

ちなみに、アメリカではハンバーグを挟んだもの以外はハンバーガーと呼びません。

ハンバーガー用のバンズにフライドチキンやコロッケ、たっぷりのハムなどが挟まっていてもサンドイッチと呼びます。

7位 ロブスター

ロブスター

アメリカやカナダではロブスターは高級食材としてとても人気があります。

スーパーでは生や冷凍、茹でたものなど様々なロブスターが丸ごと売られており、レストランや家庭料理で愛されています。

ロブスターを使った人気の料理には、

  • ・ローステッドロブスター(ロブスターをグリル、またはオーブンでベイクしたもの)
  • ・ロブスターカクテル(茹で冷ましたロブスターにソースをあえた冷菜)
  • ・ロブスターロール(ロブスターの身を荒くほぐしてマヨネーズで和えてパンに挟んだもの)
  • ・ロブスタービスク(ロブスターを殻ごと砕いてクリーミーに仕上げたポタージュ状のスープ)

などがあります。

家庭では缶詰を使うのも一般的ですが、アツアツのロブスターにバターソースとレモンをかけるおいしさは、レストランでないと中々味わえないおいしさです。

8位 タコス

タコス

テクスメクス(メキシコ風アメリカ)料理の代表的な存在といえばタコスでしょう。
アメリカ風タコスは牛ひき肉(チリミート)、細切りのレタス、トマトサルサ、チーズ、玉ねぎ、

ワカモレ(アボカドディップ)が主な具材です。

タコシェルといって油で揚げた硬い皮に、上記の具材を入れて食べます。沖縄でもタコス屋さんがたくさんありますが、多くはこのアメリカ風タコスです。

アメリカンフットボールのスーパーボウルをテレビで見ながら、タコスやナチョスを食べるのがアメリカではお決まりで、スーパーボウル開催時にはメキシコからのアボカド輸入量が増加するほどなんだとか。

メキシコに面したエリアや、メキシコ系移民が多いエリアでは、本場メキシコ風の柔らかいトルティーヤにお肉(牛や豚、鶏肉)と食用ほうずき(トマティーヨ)と辛い青唐辛子を使ったサルサのタコスが食べられます。

9位 ガンボ

ガンボ

ガンボはルイジアナ州で生まれたケイジャン料理/クレオール料理で、チキンや魚介のダシやたっぷりの香味野菜を使ったとろっとしたおいしい煮込み料理です。

ブイヤベース等のフランス料理、ネイティブアメリカンのチョクトー族がつかっていたフィレパウダー、西アフリカ出身者達が持ち込んだオクラ、スペイン人入植者がアメリカに持ち込んだピーマン、トマト、タマネギなど、世界各地の様々な文化が融合して生まれました。

トマトを使うもの、ルーを使ってとろみを強くつけたもの、茹で卵を入れたものなど、様々なバリエーションがあります。

クレオール風ガンボはオクラでとろみを付けトマトもたっぷり入れ、バターと小麦粉のルーを使います。ケイジャン風ガンボはフィレ・パウダーを使うのでハーブのような良い香りがするのが特徴で、とろみを強くする場合はラードと小麦粉でルーを作ります。

ライスにかけて食べるのが一般的で、日本人もガンボが好きな人は多いです。

ニューオーリンズではおいしいガンボが食べられるお店がたくさんあるので、ぜひ色々と食べ比べしてみてください。

10位 アメリカ風寿司

アメリカ風寿司

アメリカで寿司はブームを超え、定番料理のひとつになりました。

日系やアジア系ではないスーパーでもお惣菜コーナーに普通にお寿司の詰め合わせが売られていたりします。

トラディショナルな日本風お寿司も当然人気ですが、アメリカならではのお寿司もたくさん存在し、特に色々な具を詰められる巻き寿司(スシロール)が人気です。

アメリカ風のお寿司として、このようなものがあります。

  • カリフォルニアロール(アボカド・カニカマ・きゅうり・サーモン・マヨネーズ)
  • フィラデルフィアロール(サーモン・アボカド・たっぷりのクリームチーズ)
  • スパイシーロール(ツナまたはサーモン・辛いマヨネーズソース・アボカドやきゅうり・アスパラ)
  • 寿司ブリトー(サーモンや肉、野菜、フライなどたくさんの具をブリトーのようにたっぷりいれて大きく巻く)
  • ドラゴンロール(うなぎ・アボカド・アスパラなど)

他にもカッパ巻のようにシンプルにアボカドだけを巻いたアボカドロールや、生ハムを使ったお寿司など、ユニークなお寿司がたくさんあります。

はじめはちょっとびっくりしてしまいますが、意外とおいしいですよ。

3.アメリカで人気のデザート TOP5

続いて、アメリカで人気のデザートについて見ていきましょう。
アメリカでは甘い物は食後やおやつにも食べますが、朝食として食べることも一般的です。
そのためか、食べ出のある結構ずっしりと重ためのデザートの人気が高いようです。

1位 ドーナツ

アメリカではドーナツはとってもポピュラーな存在です。
ダンキンドーナツ、クリスピークリームドーナツのようにチョコやシュガーレイズドがかかったしっかりと甘いドーナツが人気です。
ドーナツ専門店はもちろん、カフェでもレストランでもスーパーでも、どこにでも売ってるので、アメリカの人にはとても身近なおやつだそう。

オランダで食べられていたラードで揚げた甘いケーキ(オリークック)がドーナッツの起源と言われています。オランダ系移民がアメリカに持ち込み、現在のように穴の空いたドーナッツは19世紀の中ごろに登場したそうです。

アメリカでドーナッツが大衆に愛されるようになったきっかけを知るには、第一次世界大戦中までさかのぼらなければなりません。

救世軍や赤十字、YMCAなどに属していたクリスチャンの女性達が、兵士の慰問のためにたくさんのドーナッツとコーヒーを差し入れしました。

第二次世界大戦時も同様の慰問が行われ、市民に広く普及しました。

その影響もあってか、アメリカでは「ドーナッツとコーヒーはセット」というイメージが強く、ドーナッツショップにはおいしいコーヒーが、カフェではおいしいドーナツがよく売られています。

2位 アイスクリーム

アイスクリームも老若男女問わず愛されています。生活に欠かせない存在と言っても全く過言ではないほど、季節関係なく皆よく食べます。

ベン&ジェリーズやジェラートショップのような専門店はもちろん、スーパーでの品揃えもかなり充実しています。
日本ではみかけないような大きなサイズのアイスクリームも普通に販売されており、焼く前のクッキー生地が入ったものや、サンドイッチの定番PB&J(ピーナッツバター&ジェリー)なんてフレーバーも。

アメリカでは1700年には上流階級の珍しいデザートとして、アイスクリームがゲストに出されたという記録が残っています。

1800年代の半ばになると、牛乳屋が余ったクリームの在庫を有効活用するために手頃な価格でアイスクリームが販売されるようになりました。

そのあと、1920年代の禁酒法時代にはアルコールメーカーがアイスクリームを製造するようになり、バニアアイスをチョコレートでコーティングしたバーや、クリームではないフルーツ味のアイスキャンディなど、アイスのバリエーションは一気に増加しました。

包装機など新しい技術が開発されると、レストランやダイナーだけでなく、小売り店や屋台でもアイスが買えるようになり、小さな子供から大人まで広く愛されるようになったのです。

現代では、健康志向の高まりを受けて原料にこだわった物やお砂糖控えめの製品も増えてきましたが、やはりチョコレートファッジやキャラメルなど昔ながらのこってりと甘いフレーバーが人気です。

3位 オレオ

アメリカではオレオの種類が豊富で、スーパーのお菓子コーナーには広々としたオレオコーナーが設けられています。大きなスーパーであれば、ひとつの大きな棚の半分はオレオシリーズが陳列されていることも。

そのまま食べるのはもちろん、シェイク、アイス、マフィン、ケーキなどに砕いて入れているのもよく見かけます。
クリームチーズにオレオを混ぜたチーズケーキは、日本のカフェでも人気がありますよね。

1900年代初頭から、アメリカではクリームを挟んだココアクッキーが販売されていましたが、オレオが登場したのは1912年。その後何度かの改名やリニューアルを経て、アメリカで最も売れているクッキーになるまで成長しました。

日本では売っていませんが、アメリカではミント味やレモン味、中のクリームが分厚いオレオや、ココアクッキーがスティックになってクリームをディップして食べるオレオも販売されています。

昔ながらのキャンディショップ(おやつやさん)やフードトラックでは、フライドオレオといってホットケーキミックスに浸して揚げたおやつが売られていることも。

クッキー

日本人の感覚からすると「クッキーに衣をつけて揚げる?」と不思議に思ってしまいますが、クリームが溶けてクッキーがしっとりしていて意外と甘すぎずおいしいですよ。

4位 クッキー

アメリカのクッキーはSoft Cookie、Chewy Cookieと呼ばれる柔らかいタイプがとても人気です。

しっとり食感の秘密は、作る時バターを完全に溶かすことと、小麦粉をしっかり混ぜること、お砂糖をたっぷりといれることです。

もちろんサクサクしたクッキーも普通に売られていますが、アメリカではしっとりと柔らかい(Chewy)クッキーが好きな人が多く、焼く前の生地(Cookie dough)を食べる人も多いです。
あまりに人気なので、安全に食べられる生クッキー生地が売られるほど!
アメリカンクッキー
画像引用元:Nestle Toll House Chocolate Chip Edible Cookie Dough, 15 oz – Walmart.com

アメリカンクッキーはイングランド、オランダ、ドイツなどヨーロッパ系移民の食文化が融合し生まれたとされています。

オートミールやナッツを入れたクッキーは「カウボーイクッキー」とも呼ばれ、携帯食として持ち歩かれた、カウボーイが焚火で焼いて作ったなどの由来が伝わっています。

たくさんのチョコチップにココナッツなどたくさんの具を入れるカウボーイクッキーは、食べ応えがあって腹もちもいい、素朴でおいしいクッキーです。

アメリカのクッキーはコクがあって香りよいブラウンシュガーを使うのが一般的で、より風味が強いダークブラウンシュガー、軽く使いやすいカソナードやライトブラウンシュガーなどの種類があります。

5位 パイ

パイ

アメリカでもパイは人気のデザートです。
日本ではパイというとフランス風の層になった折り込み生地を思い浮かべますが、アメリカ風のパイ生地はタルトやクッキーにバターの粒が残ったような質感で、パイ生地を使ってなくても型を使ってオーブンで焼いたものは「〇〇パイ」と呼ばれる点はイギリス料理の影響を強く受けています。

ヨーロッパ系、特にイギリス系の移民がイギリス風アップルパイをアメリカに持ち込み、現在では「As American as apple pie(アップルパイのようにアメリカらしい)」という慣用句ができるほど、アメリカを代表する存在になっています。

甘いパイでは他にも、パンプキンパイ、チョコレートパイ、チェリーパイ、バナナモカパイ、キーライムパイなど色々な種類があり、ゆるく泡立てた生クリームやアイスクリームを添えて食べたりもします。

ウーピーパイなど、菓子パンのようなパイもあります。

ココア味、パンプキン、ジンジャーブレッド味のケーキに、クリーミーなフィリングをたっぷりはさんだお菓子は古くからあり、今もなおアメリカに住む人々に愛され続けています。

6位 ブラウニー

ブラウニー

濃厚でしっとりずっしりしたブラウニーは、アメリカで老若男女問わず愛されているスイーツです。

日本でもブラウニーは売られていますが、本場アメリカのものはたっぷりとチョコチップとバターが入ったファッジ状(生キャラメルのようにねっとりした触感)のブラウニーが人気です。

新宿の伊勢丹に一時期出店していたBAKEDのブラウニーを食べたことがある人も多いかもしれませんが、まさにあの濃厚でこってりと甘いのがアメリカのブラウニーです。

ブラウニー
画像引用元:Baked NYC

ブラウニーはアメリカで近代に生まれました。1893年のシカゴ万博で勤務スタッフの女性のためにホテル・パーマーハウスのシェフが考案したそうです。

当時のクルミが入ってアプリコットジャムでコーティングされたクラシックなブラウニーは、現在でもパーマーハウスで食べることができます。

1900年代に入ると、チョコレートと卵をたっぷりと使った現在の形に近いブラウニーが登場します。

7位 カップケーキ

画像引用元:Magnolia Bakery | Home

カップケーキもブラウニー同様アメリカ発祥のスイーツで、最も古い資料は1796年に出版されたスイーツのレシピ本です。

19世紀まではブリキの管を使ったり、陶器のカップに生地を入れて作っていたようですが、現在の小さなマフィン型が開発されると今の形のカップケーキが作られるようになりました。

現在では、小さめのマフィン型で焼かれたカップケーキにたっぷりとクリームを絞り、ナッツやチョコ、オレオやカラースプレーなどのトッピングをするのが主流です。

アメリカ全土にカップケーキ屋さんはありますが、特に有名なお店が多いのがワシントンD.Cやニューヨークのエリアです。

色とりどりのきれいなカップケーキが売られており、人気のお店は地元の人や観光客でにぎわっています。

8位 ピーナッツバター

ピーナッツバター

ピーナッツバターは多くのアメリカ人が子供のころから親しんでいるスプレッドです。

ピーナッツを炒ってペースト状になるまで練ったもので、食塩を加えたもの、砂糖を加えた甘いもの、なめらかなペースト状のもの、つぶつぶが残ったものまで色々な種類があります。

スーパーのジャムやスプレッドセクションに行くと本当にたくさんのピーナッツバターが売られていて、日本ではまず見られない光景が楽しめますよ。

ピーナッツはエネルギーや栄養素が豊富で、ケロッグ社の共同創始者ケロッグ博士が1895年に特許申請し商品化してから広く普及しました。

開発当時は効率よく栄養補給し消化もよい健康食品的な立ち位置でした。また、信仰的な理由で肉や動物性食材が食べられない人のための代替品としての側面もあります。

現在では定番のPB&Jや、セロリやきゅうりなどの野菜にたっぷりと乗せて食べたり、ドーナッツやブラウニー、菓子パンの中に入っていたりします。

アメリカで定番のお菓子のreese’sには、チョコレートの中に少し塩が効いたピーナッツバターが入っていてコクのある甘じょっぱい味がとても人気です。
ピーナッツバター
画像引用元:REESE’S Peanut Butter and Chocolate Candy | HERSHEY’S

アメリカの甘くないピーナッツバターは、香ばしくてとてもおいしいですよ。スプーンですくってそのまま食べるのが好きという人も多いですが、カロリーオーバーにはご注意ください。

9位 マシュマロ

マシュマロ

マシュマロは日本でもおなじみのふわふわなお菓子です。

19世紀フランスの菓子職人がお菓子として開発しましたが、現在のフランスのマシュマロであるギモーヴはフルーツのピュレにゼラチンを混ぜて泡立てたもので、アメリカ式のマシュマロはメレンゲに砂糖・水あめ・水で作った熱いシロップとゼラチンを混ぜたものとは材料や製法が異なります。

マシュマロはそのまま食べることも多いですが、アメリカではチョコレートと組み合わせることが多いです。

ホットチョコレートに浮かべたホットドリンクや、焼き目を付けたマシュマロをチョコレートと一緒にビスケットやクラッカーで挟んだスモアはとても人気があります。

大きなマシュマロにほんのり焦げ目が付くほどあぶると、中がとろりと溶けて香ばしさもプラスされてとてもおいしいですよ。

フルーツの缶詰と小さなマシュマロ、ホイップクリームを混ぜて冷やした5カップフルーツサラダは、アメリカで50年以上昔から愛されている、簡単でおいしく見た目もすてきなデザートです。

10位 ワッキーケーキ

ワッキーケーキ

画像引用元:Chocolate Depression Cake {Wacky Cake} – i am baker

Wacky(変わった、奇妙な)という名前が付いたしっとりしたチョコレートケーキです。

なにが変わっているのかというと、ずばりその作り方です。

ワッキーケーキの作り方は、耐熱容器やベイキング用の型に、薄力粉・砂糖・ココア・ベーキングパウダー・塩をいれたら真ん中にくぼみをつくります。

溶かしバターもしくは植物オイル、酢またはレモン汁、水、バニラエクストラクトをいれてフォークやスプーンでよく混ぜて焼いたら完成というお手軽さ。

実はこのケーキは1929年の大恐慌の際に生まれて、卵やバター、牛乳などの材料が不足したことからこのようなレシピが考案されました。そのためChocolate Depression Cake(チョコレートの恐慌ケーキ)という別名もあります。

その後戦時中にも作られることが増えたことからWar Cake、素早く作れることからhurry up cakeなどと呼ばれることも。

少ない物資や困難の中でもなんとか食を楽しむ知恵と工夫が詰まった、長く愛されている家庭のデザートです。

現代では焼きあがったケーキの表面にチョコチップを振りかけてまだ温かいオーブンに戻してチョコを溶かし、表面をコーティングする作り方が人気ですが、そのまま食べても蒸しパンのようでおいしいですよ。

卵や乳製品を使わなくても作れるので、アレルギーの人やヴィーガンの人でも安心して食べられます。

4.野菜不足は自炊で補おう

アメリカの食事はボリューミーでおいしいものがたくさんありますが、日本の食生活との大きな違いは野菜の量でしょう。
もちろんデリやスーパー、飲食店でサラダや野菜中心のメニューはありますし、ヴィーガンやベジタリアン対応の食品も日本より多いです。

しかし、リーズナブルで手に入りやすいのはやはりジャンクなものが多く、意識しないとお肉や揚げ物中心の食生活になってしまいがち。
体調を整えるためにも、野菜不足は自炊で補いましょう。

アメリカのスーパーでは、野菜は基本的に量り売りなので好きな分だけ買えます。
ただ、日本のスーパーのように形が揃っているわけではないので、サイズや状態をよく確認してカゴに入れてください。

大きなスーパーであれば日本の調味料やアジア系の食品も手に入ります。
こちらでは、アメリカで手に入りやすい食料で作る簡単和食レシピをご紹介しています。
アメリカ在住者・留学生のための簡単和食(日本食)自炊レシピ21点!

5.アメリカ用SIMがあればデリバリーやオーダーもしやすい!

アメリカは食べ物を調達する際、デリバリーや、モバイルオーダーでのピックアップが日常的に利用されています。
電話で注文したり、SMSでレストランを予約したり、と外食・中食共にスマホは欠かせない存在です。
ハナセルのアメリカSIMはアメリカについてすぐ現地のモバイルネットワークと通話機能が利用できるので、食事をオーダーしたり、周辺で食材調達できるお店を調べたい時にも便利!

ハナセルのアメリカSIMは短期プリペイドeSIMと長期滞在SIM・eSIMの二つのプランをご用意しています。

アメリカ短期プリペイドeSIMは旅行日数(5日間、7日間、15日間、30日間)によってeSIMを選べます。
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まとめ

アメリカで人気の食べ物は、食事もデザートも予想を裏切らないイメージ通りのものでした。
ファストフードがこれほどまでに広まったのは工業化によって、忙しい人が手軽に食事を取る合理的な生活スタイルが普及したからだとされます。
さらに時を経て今日に至るまで、様々な民族の文化が混ざり合ってアメリカ独自の食文化を形成しています。
食べ物はその土地に根付く文化のひとつなので、愛される理由や生活に馴染む理由が分かると毎日の食事もより一層楽しめるのではないでしょうか?

しかし、ご紹介したメニューはカロリーは高いのでくれぐれも食べ過ぎにはお気を付けて・・・。

アメリカ携帯ハナセルが運営する「アメリカ新生活・移住ブログ」では、本記事のように、アメリカでの生活や旅行で困ったときの解決方法や、アメリカに行く前に知っておきたい知識など、アメリカで役立つ様々な情報を発信しています。

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吉田店長の写真

監修者
ハナセル店長 吉田

モベルコミュニケーションズ取締役
アメリカ携帯電話業界に20年携わる専門家

小学生の頃に日本を離れた後、海外の大学に進学。海外携帯電話会社に入社し、現在も海外生活を続ける。
2007年、一時帰国の度に感動する日本品質のサービスを米国在住者にお届けしたいという想いから、日本人のためのアメリカ携帯サービス「HanaCell(ハナセル)」を立ち上げる。
コラムでは、一般の方にもわかりやすいアメリカ携帯電話に関する情報や、バイリンガルを活かしたアメリカ生活情報の発信・監修を行っている。

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