アメリカは日本人にとって非常に身近な国で、観光や仕事で訪れる人が数多くいます。しかし、近年の緊迫化する国際情勢やテロ対策の影響により、アメリカへの入国審査は厳格化している傾向があります。そのため、スムーズに入国手続きを進めるためには、事前に行う準備が大切です。
そこで今回は、アメリカ入国審査の基本的な流れや、入国審査官による代表的な質問と答え方、ESTAの申請などアメリカ入国に際して準備しておきたいことについて解説します。ぜひ、この記事を参考にして、アメリカへの入国準備を進めてください。
目次
1.アメリカへの入国審査の流れ
アメリカの入国審査はセキュリティが厳しいといわれていますが、入国審査の流れは他の国とあまり変わりがありません。ここでは、アメリカへの入国審査の流れを説明します。
①飛行機内で出入国カードに記入する
出入国カードは、飛行機の中でキャビンアテンダントが配布します。配布時にトイレへ行っていたり寝ていたりするともらい損ねることがありますが、キャビンアテンダントに声をかけると入手可能です。
また、機内で手に入らなかった場合でも入国審査場近くに置いてあるため、そこで記入しても問題ありません。しかし、入国審査をスムーズに通過するためには機内で出入国カードを書いておくことをおすすめします。
②入国審査場に向かう
空港到着後、入国審査場に向かいます。「Immigration control」「Passport control」と書かれた表示に従って進んでください。入国審査場の入り口では、「Non Residents(非居住者) / Foreigner(外国人)」の列に並び、順番を待ちましょう。
③パスポートを提示する
スムーズにパスポートを提示できるように、カバーを外しておいてください。また、出入国カード、税関申告書、帰りのチケットまたは次の目的地のチケット(控え)を手元に準備しましょう。
④本人確認を行う
2004年9月から、原則的にすべてのアメリカ入国者に、本人確認のため顔写真撮影と指紋情報のスキャンを行っています。サングラスやマスクなどは指示に従って外してください。先に入国審査を受けている人の立ち位置や、指紋スキャンの様子を確認しておきましょう。
⑤質問に答える
入国審査官から英語で旅の目的や滞在日数などの簡単な質問を受けます。無事に入国審査を通過した後は、荷物受け取り所(Baggage Claim)へ向かい荷物を受け取ります。その後、税関(Customs Declaration)へ向かってください。
2.アメリカの入国審査で聞かれる質問内容と答え方
入国審査では簡単な質問があります。スムーズな受け答えのポイントは次のとおりです。緊張して単語しか出てこない場合でも、通じれば問題ありません。
- はっきりと答える
- 簡潔に答える
- 分からないときは聞き返す
- 文章で答えなくても良い
質問が聞こえなかったり分からなかったりするときは、「Excuse me?/ Could you repeat that?」と聞き返しましょう。
入国審査で行われる質問は、主に「滞在目的」「滞在期間」「滞在先」「職業」についてですが、その他の質問を受けることもあります。
次に主な質問と答え方の例文をまとめています。実際に口に出して練習しておきましょう。
質問例 | 答え方 | |
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滞在目的 |
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滞在期間 |
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滞在先 |
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職業 |
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その他 |
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3.アメリカへの入国に必要な準備
アメリカに入国するためには、ビザやESTAといった入国許可関係の手続きを行う必要があります。
他には、海外旅行保険の加入、クレジットカード、スマートフォンや海外SIMなどの準備を進めておきましょう。
ここでは、アメリカ入国・滞在で特に欠かせない、ESTAとアメリカSIMカードについて説明します。
入国準備以外にも渡米前に準備すべきことを以下に詳しく解説しております。
アメリカに海外赴任される方はこちらも合わせてご覧ください。
アメリカに留学される方はこちらも合わせてご覧ください。
3-1.事前に申請が必要となるESTA(エスタ)・ビザ
2009年以降、日本を含むビザ免除対象国の人が観光や商用目的で90日以下の滞在を行う場合、ESTA(Electronic System for Travel Authorization:電子渡航認証システム)の承認を受けることが必要となりました。
申請はオンラインで行い、承認まで3日ほどかかります。時差の関係もあることから、アメリカに行くことが決まった時点でESTAの申請を進めましょう。
料金は14USドルで、各種クレジットカードでの支払いとなります。有効期限は2年で、取得してから2年が経過すると再度申請しなければなりません。
ただし、パスポートの有効期限が切れると、同時にESTAの有効期限も切れます。
また、90日以上の長期滞在を行ったり、二重国籍を持っていたりする場合はESTAではなく、各自の目的に応じたビザの申請が必要です。
ビザの種類や就労ビザを取得するための手続きについては以下に詳しく解説しております。合わせてご覧ください。
3-2.事前に購入しておくと便利なアメリカSIMカード
アメリカで日本のスマホ・携帯電話を使用すると、かなりの費用がかかります。
現地でもSIMカードを購入することは可能ですが、英語での手続きが必要です。
アメリカ滞在中の通信手段は、渡航前に日本で入手できる「HanaCellのアメリカSIMカード」がおすすめです。HanaCellのアメリカSIMカードは、日本語で手続きが行えるなど、長期・短期滞在にかかわらず多くのメリットがあります。
- すべて日本語で購入・解約の手続きを行える
- 豊富な料金プランから選べる
- 1ヶ月以上使う場合は、月額基本料が日割りに
HanaCellのアメリカSIMカードを利用して、アメリカでも日本以上に快適なスマホライフを送りましょう。

料金を減らし、安心感も得ることが出来ました
野上 春澄さん(在米2年、$29プラン利用)
ハナセルの前に、アメリカの電話会社のサービスを利用していました。プランの変更、機種変更、これらに伴う相談やトラブル対処を英語でするのが難しく、電話や店舗で確認するたびに違う回答となり、結局プランの変更・機種変更などを諦めていました。ハナセルに移行する際、過去解決できなかった他の電話会社との対応、機種変更等についても具体的なアドバイスを頂き、以前より費用を減らし、安心感を得ることが出来ました。使っている最中に発生するトラブルや疑問も丁寧に教えて頂き、満足しています。

WiFi+緊急通話時のみの子供用に
角田 健さん(在米2年半、$9.99プラン利用)
友人から紹介してもらいました。子供用にSIMフリーiPhoneを購入し、プロバイダを選考した際、やはり価格と日本語サポートが魅力で決めました。$9.99というプランは他には無く、WiFi+緊急通話時にしか使用しない子供用のスマートフォンには最適です。
アメリカで携帯電話を活用する方法についてはこちらをご覧ください。
関連記事:アメリカsimを利用してアメリカでスマホを使おう!
3-2-1.事前での準備を忘れていた方はeSIM
eSIM対応機種(iPhoneならXR以降)であれば、最短当日でアメリカSIMが利用できます。
もちろん、開始日の事前予約も可能なので、前もってeSIMをお申込みいただけばSIMカードの到着を待たずに自分のタイミングで開通可能です。
ハナセルのeSIMは物理的なSIMカード($15)の40%オフの$9でお申込みいただけます。
海外向けインターネットサービスや海外ローミングは、割高な料金設定をしていることも珍しくありませんが、ハナセルは初期費用・プラン・データ通信・通話をリーズナブルに設定しております。
契約手数料やアメリカのキャリア利用時に発生する州税などの追加料金はなく、解約手数料も不要なので短期から長期までフレキシブルにお使いいただけます。
ハナセルeSIMについての詳細やお申込みはこちらからご確認くださいませ。
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4.コロナ禍でのアメリカ入国で必要な準備
2021年11月8日から、アメリカに入国する外国人はワクチン摂取が義務付けられました。
それに伴い、アメリカ行きの飛行機に搭乗する際にワクチン摂取証明書・陰性証明書・宣誓書の提示が必要となります。
それぞれの書類などについて詳しく解説いたします。
アメリカへの移住をお考えなら移住前に必要な準備について以下に詳しく解説しております。合わせてご覧ください。
4-1.ワクチン摂取証明書
アメリカへの渡航を予定している人は、英語表記のワクチン摂取証明書が必要です。
・本人の氏名
・生年月日
・摂取証明書の発行機関
・摂取したワクチンの種類(複数のワクチンを摂取した場合は全て記載)
・ワクチンの接種日
ごくまれにアメリカ到着後に提示を求められることがあるため、誤って日本語の摂取証明書を用意してしまった場合は、搭乗予定の航空会社にお問合せください。
1.ファイザー
2.モデルナ
3.アストラゼネカ
4.ジョンソンエンドジョンソン
5.コバクシン
6.コビシールド
7.シノファーム
8.シノバック
9.ノババックス/コババックス
が認可されています。
ワクチン接種から基本的に2週間後から渡航が可能になります。
異なるワクチンをミックスして摂取した場合は、2回目の摂取から17日後から有効です。
ワクチン摂取証明書はワクチン摂取を受けた市区町村に申請します。
申請書は各自治体の役所やホームページから取得できますが、1回目と2回目のワクチンを別の地域で受けた場合はそれぞれの自治体に申請する必要があります。
4-2.陰性証明書 ※6月12日以降、不要
2022年6月12日(日) 12:01AM (米国東部標準時) 以降、アメリカへの渡航者に対して、陰性証明書の提出は不要となりました。
4-3.宣誓書
合衆国法典第 18 編第 1001 条に基づき、アメリカ政府が求める正しい情報を提供することを証明するために、宣誓書の提出も義務付けられています。
宣誓書はこちらからダウンロードできます。
必ず紙に印刷してワクチン摂取の項目にチェックを入れて、一番下のPrint Nameにアルファベットで読みやすく氏名を表記してください。
Signature:の欄には普段クレジットカード使用時などと同じように、署名(サイン)をします。
ワクチン摂取証明書・陰性証明書に虚偽の情報がある場合は、罰金か禁固刑が課される可能性があるので提示前によくご確認ください。
5.ワクチンが打てない人は?
アレルギーなど体質や、信仰する宗教によってワクチン摂取が難しい場合は、利用する航空会社にその旨を伝えましょう。
渡航条件と提出する書類について提示されますので、事前に必要書類を用意してください。
6.アメリカから帰国後の隔離措置について
2022年6月1日から、日本の入国制限が大幅に緩和され、感染リスクが低く、日本へ感染を持ち込むリスクが低い国や地域から入国する際のPCR検査が免除になりました。
さらに低リスクの国と地域からの入国であれば、自宅等での待機も求められません。
このため、アメリカから日本に帰国する際、宿泊施設などでの待機は不要です。
またアメリカやイギリスなどを含む98か国からの入国の場合、有効なワクチン接種証明書についても「問わない」となっています。
現在、全員必須とされているのは【出国前検査証明書】です。
陰性証明書がない場合は「搭乗拒否」となり日本入国ができませんので注意が必要です。「出国前72時間以内に検体採取した検査の陰性結果の証明書」の提出が必要ですので、渡航前に出発時間を考慮して準備しましょう。
まとめ
アメリカの入国審査自体は変わりありませんが、コロナ禍になってから渡航前に必要な準備が多くなりました。
世界全体から見ても未だ事態の収束には程遠い状況ですが、なるべく手間やトラブルを防ぐためにもワクチン摂取証明書や陰性証明書など必要な書類は迅速に用意できるよう準備しておきましょう。
初めてアメリカに行かれる方は手続きに時間がかかることも予想されますので、渡航が決まった時点で準備しておくことをおすすめします。
アメリカ入国時は本記事でご紹介した解答例をぜひ参考になさってください。
記事中でご紹介した必要書類は2022年1月時点の情報です。
感染状況によって内容が短期間で変化する恐れがありますので、アメリカ渡航の予定がある方は外務省の「海外渡航・滞在」ページや、ESTA申請ページから最新情報をご確認ください。