アメリカに旅行に行く際の旅行保険の選び方、補償内容などを徹底解説!

アメリカに旅行に行く際の旅行保険の選び方、補償内容などを徹底解説!

コロナウイルスの影響で、アメリカ旅行時に気になるのは「現地でコロナウイルスに感染したり、事故にあってしまったり、不測の事態が起きてしまった場合どうなるのか?」という点ではないでしょうか。

本記事ではアメリカへ旅行した際の保険の選び方や補償内容について解説させていただきます。アメリカ旅行をする際や出張などでアメリカに行かなければならなくなったけど保険の準備をどうしようかとお悩みの方はぜひ参考にしてみてください。

1. 海外旅行保険とは

海外旅行保険とは、海外旅行の際に発生しうるリスクをカバーするための保険です。

主には、1.治療や入院、2.物の保険、3.現地で死亡した場合の保険、4.航空機関連の保険の4種類が挙げられます。

具体的に以下で説明させていただきます。

1-1. 海外旅行保険の主な補償内容

海外旅行保険の各補償内容について解説します。見慣れない単語も多いかと思いますが、海外で発生するリスクを網羅的に洗い出したものが以下となります。具体的にどの補償が重要なのか?という点については、あとで解説させていただきます。

傷害死亡:怪我、不慮の事故で亡くなった場合の定額補償
傷害後遺障害:怪我、不慮の事故で後遺障害が残った場合に等級ごとの補償
治療・救援費用:現地で怪我や病気をした時の治療費、移送費、遺体搬送費、被保険者が死亡・入院した場合にご家族が駆けつける費用
疾病死亡:病気で亡くなった場合に定額で補償
賠償責任:他人に怪我をさせたり、他人の物を壊したりして損害賠償責任を負った際の補償
携行品損害:持参物が盗難、破損した時の補償
飛行機遅延:飛行機が遅延した際にかかった宿泊費などの補償
飛行機手荷物遅延:飛行機に搭乗し手荷物が届かなかった時、生活必需品にかかった費用の補償

1-2. 海外旅行保険の付帯サービス

海外旅行保険の付帯サービスとして、キャッシュレスサービス、通訳サポートサービスは現地でも非常に有益な付帯サービスです。

1-2-1. キャッシュレスサービス

キャッシュレスサービスとは、現地で病院に通院する際、自己負担や立替払いなしで治療を受けられるサービスです。

現地で治療を受ける際、入院することになりいきなり200万円を請求されても支払えない場合もあるでしょう。キャッシュレスサービスを利用することで、保険会社が現地の病院に直接支払いをおこなってくれるため立替払いなく支払いが完了します。

1-2-1. 通訳サポートサービス

通訳サポートサービスとは、現地で医者にかかる際のコミュニケーションを電話などで補助してくれるサービスです。

体調が悪い中、症状を詳細に英語で伝えることは難しいかもしれません。このサービスを使うことで、医師とのコミュニケーションが円滑に行えます。

2. 世界一高い、アメリカの医療費事情

アメリカは、世界一医療費が高い国として知られています。以下の表にて、各国に渡航した日本人渡航者が過去に請求した保険金のうち最も高額な支払い事例をまとめたものです。

国名 近年での高額保険金請求事例
アメリカ 9,335万円
カナダ 3,890万円
イギリス 1,242万円
オーストラリア 1,461万円

出典:ジェイアイ傷害火災保険 海外での事故例

上記を見ると、アメリカでの保険金請求額が突出して高いことが確認できます。他の国に渡航して1億円近くの保険金請求があった事例はほとんど確認できないため、いかに金額が高いかということがご理解いただけるかと思います。

旅行保険は、現地で不測の事態が発生し高額な支払いになるリスクを回避する役割を担っています。無保険で渡航すると、いざというときに現地の医療機関や日本領事館に迷惑がかかってしまいますので、しっかり準備をして渡航するようにしましょう。

2-1. アメリカと日本の医療費を比較

日本とアメリカの医療費はどの程度違うか?という観点でアメリカの医療費をみていきましょう。

手術費用 外来初診料
日本 盲腸手術費:約30万円 2,820円
アメリカ(ニューヨーク) 盲腸手術費:約152万円〜440万円 約32,000円〜44,000円

出典:日本医師会HP

盲腸の手術を日本とアメリカで実施した際の費用比較ですが、日本の約10倍以上の費用がかかる可能性があります。また外来初診料も3万円超と費用負担が大きいです。

なぜここまでの費用の違いが出てくるかというと、日本は国民皆保険で国民全員が健康保険に加入していることと、診察料を自由に上げることができないためです。アメリカの病院は自由競争の名の下に診察料を個別の病院が設定できるため医療費が高くなっています。日本の医療費感覚でアメリカへ渡航すると大惨事になってしまう可能性がありますので、前提条件が異なるということを確認しておきましょう。

2-2. アメリカでコロナウイルスに感染した場合にかかる費用は?

それでは、医療費の高いアメリカでコロナウイルスに感染した場合はどの程度の費用がかかるのでしょうか。

アメリカでは、平均370万円がコロナの治療1人当たりにかかると言われています。アメリカは、世界でロナ感染者の多い国の1つですので、もし現地で感染してしまった場合大きな費用負担となります。現地で治療を受けられないといったことがないよう、旅行保険の補償金額を設定しましょう。

出典:独立行政法人経済産業研究所

2-3. アメリカで実際に発生した保険金請求事例

過去請求のあった具体的な事故事例についてみていきましょう。

保険金支払いが3,000万円以上となっている事故事例は長期の入院、日本への医療搬送が伴っているものとなります。現地で致命的な病気が発症し長期入院を余儀なくされるといったケースは非常に稀な事例ではありますが、最大リスクとして以下のような例があるということを認識しておきましょう。

事故内容 支払い保険金
空港到着後、呼吸困難を訴え救急車で搬送。肺塞栓症・肺炎・肺結核と診断され49日間入院・手術。家族が駆けつける。 9,335万円
嘔吐後に倒れ意識不明となり救急車で搬送。くも膜下出血と診断され25日間入院・手術。家族が駆けつける。看護師が付き添いチャーター機で医療搬送。 4,661万円
頭痛のため受診、脳内出血と診断され18日間入院・手術。家族が駆けつける。医師が付き添い医療搬送。 3,506万円

3. クレジットカードの付帯保険で渡航しても大丈夫?

アメリカへ渡航する際、クレジットカードの付帯保険を使って渡航することを検討している方もいらっしゃるかと思います。クレカの付帯保険を利用する際の注意点についても記載させていただきます。

3-1. クレジットカード付帯保険の利用条件

クレジットカードの保険を使う場合、まず保険の利用条件について確認しておきましょう。2020年のコロナウイルス発生以降、クレジットカード会社各社はクレカの保険の利用条件を変更しているケースが多いです。

クレカの保険は、1.クレカを持っていれば自動的に保険が付いているカード、2.旅行する際の航空券の費用など関連費用でクレカ決済しないと保険が使えないカードの2種類があります。

以前は、1の自動的に保険がついているカードが多かったですが、コロナで海外旅行が難しくなったため2のクレカ決済しないと保険が使えないという条件にクレジットカード会社側が規約変更しているケースが多いです。クレカの保険がついていると思っていたら実は使えなくなっていた!といったケースに注意しましょう。

3-2. クレジットカード付帯保険の補償内容

クレジットカード付帯保険の補償内容についても確認しておきましょう。三井住友ゴールドカードの海外旅行保険について見ていきます。

担保項目 保険金額
傷害死亡・後遺障害 合計 最高5,000万円
自動付帯分 1,000万円
利用条件分 4,000万円
傷害治療費用(1事故の限度額) 300万円
疾病治療費用(1疾病の限度額) 300万円
賠償責任(1事故の限度額) 5,000万円
携行品損害[自己負担:1事故3,000円]
(1旅行中かつ1年間の限度額)
50万円
救援者費用(1年間の限度額) 500万円

出典:三井住友ゴールドカード プラチナプリファード、ゴールド、プライムゴールド会員の方

上記を見ると、疾病治療費用(怪我や通院の場合にかかる治療費用の補償)が300万円付帯されていることがわかります。アメリカで発生しうる最大リスクは9000万円の支払いに対し、補償は300万円しかされない計算になります。現地でコロナに感染した際の治療費用目安である370万円にも足りず、自己負担が発生してしまいます。

現地の医療費が低い地域に短期間渡航する場合はクレカの保険でも良いかもしれませんが、アメリカへ渡航する際にクレカの保険で渡航するのは無謀と言えるでしょう。基本的には、旅行保険に加入して渡航した方が良いと言えます。

4. 補償内容の選び方

アメリカへ旅行する際の旅行保険の補償内容の選び方を見ていきましょう。

4-1. アメリカへ渡航する際は治療救援費用の金額が最も大切

補償の内容については上述の通りですが、各補償の中で特にアメリカに渡航する上で重要となるのは「治療・救援費用」と「賠償責任」となります。上記記載させていただいた通り、アメリカは医療費が非常に高いため、現地で病院に通院したり入院したりする際の費用が非常に高額になる可能性があります。これらのリスクをカバーするのが「治療・救援費用」です。金額設定は、無制限か3,000万円を付帯しておくのが安心でしょう。

また、現地のホテルでお風呂のお湯を沸かそうとしたら、お湯を止め忘れて床を水浸しにしてしまったという例も発生しています。アメリカは訴訟大国ですので、現地で物を壊したり、怪我をさせた際の補償として賠償責任は必ず付帯して渡航するようにしましょう。

4-2. コロナウイルスに感染した場合の海外旅行保険の補償

現地で新型コロナに感染した場合に海外旅行保険で補償されるかどうかについても確認しておきましょう。通院入院手術費用などの治療費や、医師の指示による隔離費用(ホテル代)などについては「治療・救援費用」からカバーされます。また、入院3日以上で日本のご家族などが駆けつける費用もカバーされますのでご安心ください。

ただし、以下のような内容は補償の対象外となっていますのであらかじめご留意ください。
・症状がないPCR検査費用(陰性証明など)
・医師の指示がない隔離費用
・予防接種(ワクチン)の費用

4-3. その他の補償の選び方

死亡補償や航空機の補償、携行品の補償などは、現地に行く際どの程度のリスクまでカバーしておきたいか?という観点で決定するのが良いでしょう。

海外で保険金請求件数が多いのは、治療・救援費用、航空機関連の補償、携行品の補償の3点です。支払いリスクを回避するという点では、フルカバーで保険に入っておくのが良いとは思いますが、航空機の補償などは治療費ほど多額の自己負担は発生しないため、ここはいらないですとおっしゃるお客様も多いです。また、若い方の場合は死亡補償は外したいといったお声もよくいただきます。どこまでを自己責任にし、どこからを保険でカバーしたいかという観点で補償を決めていくのが良いでしょう。

海外旅行保険の選び方がわからない場合などは、保険Timesの海外旅行保険見積もり/相談サービスもぜひご利用ください。補償内容やおすすめプランを提案していただけますので便利です。

まとめ

アメリカへ渡航するのが待ち遠しいという気持ちがありつつも、現地で発生しうるリスクについてもご理解いただけたのではないでしょうか。最悪の事態は、現地で治療をするにあたってお金が足りないといったケースです。親族や現地の病院、知人など多くの人に迷惑がかかってしまいますので、多額の支払いリスクをカバーして楽しいアメリカ旅行を満喫してくださいね。

関連リンク:https://motimono-list.com/event/index.html

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吉田店長の写真

監修者
ハナセル店長 吉田

モベルコミュニケーションズ取締役
アメリカ携帯電話業界に20年携わる専門家

小学生の頃に日本を離れた後、海外の大学に進学。海外携帯電話会社に入社し、現在も海外生活を続ける。
2007年、一時帰国の度に感動する日本品質のサービスを米国在住者にお届けしたいという想いから、日本人のためのアメリカ携帯サービス「HanaCell(ハナセル)」を立ち上げる。
コラムでは、一般の方にもわかりやすいアメリカ携帯電話に関する情報や、バイリンガルを活かしたアメリカ生活情報の発信・監修を行っている。

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