ニューメキシコ州 ~アメリカ50州大解剖~

ニューメキシコ州

アメリカ合衆国にある50の州をそれぞれ紹介するアメリカ50州大解剖シリーズ。今回はニューメキシコ州を紹介します。

ニューメキシコ州について

州都:サンタフェ
地域:南西部
最大都市:アルバカーキ
人口:2,117,522人(2020年)
愛称:Land of Enchantment

ニューメキシコ州の地理

ニューメキシコ州は4つの州の境界線が十字に集まった地点のフォー・コーナーズ(ユタ、コロラド、アリゾナ、ニューメキシコ)の一つ。東はオクラホマ、テキサス州にも面している。面積は50州の中で5番目に広い。

州の北部にはロッキー山脈の南端がかかり、山岳と森林になっている。

州全体はさまざまな自然に恵まれ、国定公園や国有林の数も多い。砂漠、山岳、森林、河川など異なる姿を見せてくれるのも魅力。古くから交易の要でもあったため、道路・鉄道網が発達し、サンタフェ鉄道やルート66なども整備された。

ニューメキシコ州の気候

ニューメキシコの気候は基本的に乾燥、亜乾燥気候に属す。一年を通して降水量が少ないが、雨が降る時期は7、8月に集中しており、一年のうち340日が晴れだったという記録もある。

ほとんどの地域は乾燥してはいるものの、高度によっては山岳・高山の気候帯に属し、降水量も多く、降雪もある場所もある。

早く訪れる夏は乾燥している傾向だが、南のメキシコ湾からの湿った暖かい空気(季節風)が流れ込み、にわか雨、夕立、竜巻を起こすこともある。気温は35度以上になる日も多い。高地では最高気温はそれより低く、昼夜の寒暖の差は大きい。

冬場も比較的温暖ではあるが、こちらも昼夜の寒暖の差は非常に激しく、夜はマイナスに転じることも珍しくない。

ニューメキシコ州の人口構成

ニューメキシコ州はもともとネイティブ・アメリカンが多く住み、そこにスペインからの入植者が定住した後、メキシコとして独立した一部に含まれていた。さらにその後にアメリカ合衆国に合併されたという経緯があるため、人口の内訳が東部や南部、中西部とはかなり異なるのが特徴的。また州内にはネイティブ・アメリカンの保留地区があり、50州の中で2番目にネイティブの占める割合が高い。

約46%がヒスパニック(ラテン系)、約45%が白人、約9%がネイティブ・アメリカン、約2%が黒人、約1%がアジア人となっている。

ヒスパニックの人々のうち、スペインの入植者を先祖に持つ人たちは主に北部や東部に集中している。一方で、現在のメキシコからやってきた新しい移民の人々は、南部の国境の近くに多く集中している傾向がある。

州全体にヒスパニックの人々が多いため、場所によっては英語よりもスペイン語を使う場面も多く見られる。

ニューメキシコ州の州都サンタフェ

州都サンタフェはアメリカの歴史がぎっしり詰まった都市であり、街の中にはネイティブアメリカン、スペイン、メキシコ、開拓者、カウボーイの文化を見ることができる。

小さな街ながらも、このようなカラフルな文化的背景と、さらに芸術、レジャーの施設がひしめいている。サンタフェはアメリカで2番目に古い都市と言われている。

国際民俗美術博物館、ジョージア・オキーフ美術館、ニューメキシコ歴史博物館、螺旋階段で有名なロレット・チャペルなどが見所として有名。

ニューメキシコ州の名所あれこれ

ニューメキシコではメキシコ料理、バーベキュー、チョコレートなどさまざまなグルメも楽しめる。

最大都市アルバカーキでは砂漠の風景、アウトドアが楽しめる。オールドタウンでは干しレンガのプエブロ様式の建築物、先住民の文化を学べるペトログリフ国定公園、プエブロカルチャーセンター、セビレータ国立野生動物保護地区なども名所。

白い石膏の砂漠が広がるホワイトサンズ、グアダルーペにあるカールズバッド洞窟群、アウトドアとアートのメッカのタオス、バンデリア国定公園、ナバホ族の聖地とされるシップロックピナクルなど、観光の際にぜひ見ておきたいスポットも多くある。

そのほか、核実験を行ったことで知られるロスアラモス国立研究所もある。航空宇宙、電子工学、アメリカ空軍などの産業は戦後この地をさらに成長させた事業・分野である。

まとめ

アメリカ合衆国にある50州の中から、今回はニューメキシコ州をご紹介しました。

アメリカの州一覧と各州の特徴はこちらの記事で解説していますので、各州の特徴をまとめて読みたいという方はぜひご覧になってください。

アメリカ合衆国にある州と各州の特徴を紹介します。アメリカ合衆国には全部で50の州があります。また、首都であるコロンビア特別区(通称ワシントンD.C.)は、どの州にも属していません。全米50州に1特別区を加え、各州の特徴を解説します。

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吉田店長の写真

監修者
ハナセル店長 吉田

モベルコミュニケーションズ取締役
アメリカ携帯電話業界に20年携わる専門家

小学生の頃に日本を離れた後、海外の大学に進学。海外携帯電話会社に入社し、現在も海外生活を続ける。
2007年、一時帰国の度に感動する日本品質のサービスを米国在住者にお届けしたいという想いから、日本人のためのアメリカ携帯サービス「HanaCell(ハナセル)」を立ち上げる。
コラムでは、一般の方にもわかりやすいアメリカ携帯電話に関する情報や、バイリンガルを活かしたアメリカ生活情報の発信・監修を行っている。

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