日本の大手携帯電話会社といえば、ドコモ、ソフトバンク、auの3つですが、アメリカの場合はいかがでしょうか。

アメリカの大手携帯電話会社は4つ
以下の4社がアメリカの大手事業者です。
- Verizon Wireless(ベライゾン・ワイヤレス)
- AT&T Mobility(エーティー・アンド・ティー モビリティ)
- T-Mobile US(ティーモバイル US)
- Sprint(スプリント)
どれも日本人にはあまり馴染みのない会社だと思いますが、スプリントだけはニュースで名前を聞いたことがある人が多いかもしれませんね。2013年にソフトバンク傘下に入った会社です。
日本のSIMフリー携帯が使えるのはAT&TとT-Mobile
日本で使っている携帯電話のSIMロックを解除し、その携帯でアメリカのSIMカードを利用しようと考えている方も多いかもしれません。しかし、SIMロックを解除してあったとしても、大手4社の全てのSIMカードが利用できるわけではありません。
アメリカではGSM方式とCDMA方式という2つの通信方式が利用されてきました。そして、SIMカードというものは元々、GSM方式の携帯電話機に利用されてきたものなのです。そのため、GSM方式を採用してきたAT&TとT-Mobileのどちらかから選ぶことになります。
アメリカのGSM方式のキャリア(SIMカードが使える)
- AT&T Mobility(エーティー・アンド・ティー モビリティ)
- T-Mobile US(ティーモバイル US)
アメリカのCDMA方式のキャリア(SIMカードが使えない)
- Verizon Wireless(ベライゾン・ワイヤレス)
- Sprint(スプリント)
このように、3Gまでは2つの通信方式に分かれていましたが、4Gからは4社ともにLTE方式を採用しています。将来的には、SIMフリー携帯1台で、全ての携帯電話会社を使えるようになるかもしれませんね。
日本語で利用できるアメリカ携帯サービス
アメリカの大手キャリアを利用する場合、たまたまショップに日本語が分かるスタッフがいない限りは、英語で契約することになります。
アメリカでも「日本語で携帯電話を契約し、日本語でサポートを受けたい」という方には、以下の選択肢があります。
- HanaCell(ハナセル)
- H2O Wireless
- アメスマ
※ドコモUSAは2016年にサービスを終了しています。
※KDDIアメリカのポストペイド(後払い)プランも2016年にサービスを終了しています。
HanaCell(ハナセル)
HanaCell(ハナセル)は、2007年より在米邦人向けにアメリカの携帯電話サービスを提供しています。T-mobileのネットワークを利用したポストペイド(後払い)プランです。
T-Mobileのネットワークですので、SIMだけ購入し、日本の携帯電話に入れて使うことができます。今使っている携帯電話の仕様がハナセルのアメリカSIMの利用条件に合えば、端末を購入する必要がありません。また、大手の通信網を使っていますので、アメリカ各地で使うことができます。
国際ローミングが利用可能で、日本への一時帰国中にも使えます。
また、テザリングも無料で使えます。
ポストペイド(後払い)なのでチャージが不要で、登録したクレジットカードまたはPayPalアカウントから自動引き落としされます。日本のクレジットカードも使えます。
H2O Wireless
AT&Tのネットワークを使ったプリペイド携帯サービスです。
2019年1月まで親会社がKDDIアメリカだったため、「H2O by KDDI Mobile」というブランド名で、在米邦人向けにサービスを提供していました。現在は親会社がTelriteという会社に変わり、「H2O by KDDI Mobile」というブランドは終了し、事業は継続されるということが発表されています。
AT&Tのネットワークですので、SIMだけ購入し、日本の携帯電話に入れて使うことができます。大手の通信網を使っていますので、アメリカ各地で使うことができます。
多くのアメリカのプリペイドプランと同様に、国際ローミングが使えません。そのため、日本への一時帰国や米国外への旅行の際には、別途携帯電話を手配する必要があります。
また、テザリングを利用することができません。
ウェブサイトやスーパーマーケットにて毎月チャージするか、クレジットカードから自動リチャージの設定も可能です。
アメスマ
2015年より開始した、Verizonのネットワークを使ったプリペイド携帯サービスです。
Verizonのネットワークですので、SIMだけ購入するということができません。加入時にスマートフォンを購入する必要があります。大手の通信網を使っていますので、アメリカ各地で使うことができます。
プリペイドのため、ウェブサイトやスーパーマーケットにて毎月チャージが必要です。アメリカのクレジットカードやデビットカードがあれば、自動支払いにすることができます。
多くのアメリカのプリペイドプランと同様に、国際ローミングが使えません。そのため、日本への一時帰国や米国外への旅行の際には、別途携帯電話を手配する必要があります。
テザリングが利用可能です。