​​​​​一時帰国の準備と持ち物は?日本で何をすればいい?海外在住歴35年の筆者が一時帰国のコツを紹介

こんにちは、HanaCell店長の吉田です。

子どもの頃に親の海外赴任で海外に住み始めて以来、ずっと海外在住の私ですが、仕事も兼ねつつ年に1回は日本に一時帰国しています。

日本に2週間ほど滞在することが多いですが、したいことがたくさんありすぎて、時間が足りないと毎回感じます。海外在住を始めたばかりの方ですと、どんな準備をしたらいいのかや、限られた日数の間に何をすべきかなど、わからないことも多いでしょう。

今回は、私自身の体験や日本人の友達からの話を元に、一時帰国を充実して過ごすためのTipsをご紹介します。

一時帰国SIM「ジャパンSIMカード」

1. 日本への一時帰国前に準備するべきこと

一時帰国直前だと間に合わないこともあるので、早めに準備しておきましょう。

飛行機のチケット

一番最初に準備するものといえば、飛行機のチケットですね。
私はインターネットで検索して自分で購入することが多いですが、日系の旅行会社を利用する方法もあります。
年末年始、春の桜シーズン、学校などが休みになる夏は、日本への旅行客が増えるので、チケットが高くなることが多いです。

ご家族や友人と会う約束をする

日本で滞在できる日数は限られていますし、日本在住の友だちは計画的な人が多いのか、海外よりも先の予定が決まっていることが多いように思います。一時帰国の日程が決まったら、まずは会いたい人に連絡しておきましょう。

日本での通信手段

充実した一時帰国を過ごすために、携帯などの通信手段は欠かせません。海外で利用している携帯を日本でそのまま使うと、国際ローミング料金がかかり、料金が高額になる場合が多いので、まずは日本での料金を確認しましょう。

日本の通信サービスを利用する場合、外国人旅行者向けのプリペイドSIMやレンタルWiFiを使うことになりますが、一時帰国の度に購入やレンタルの手配をしないといけません。私自身、毎回面倒だと思っていたので、HanaCellで一時帰国に特化した「ジャパンSIMカード」という通信サービスを作りました。使わない月は料金がかからないので、一度購入すれば次の一時帰国までキープすることができます。それに、プリペイドSIMやレンタルWiFiと違い、日本の携帯電話番号で通話できるので、日本での待ち合わせや予約に便利です。

一時帰国SIM「ジャパンSIMカード」

スーツケース

日本でたくさん買い物をしたいなら、大きいスーツケースがおすすめです。利用する航空会社の無料手荷物の範囲を事前にチェックしておきましょう。スーツケースの中に入れるものについては、一時帰国の持ち物チェックリストで紹介します。

おみやげ

日本で会う家族や友だちへのお土産も、事前に準備が必要ですね。たくさんお土産を用意する時は、スーツケースが重くなりがちなので、軽めの物を選ぶといいと思います。

お酒をおみやげにする場合、760ml(ワインボトル1本の量)を3本までなら免税範囲です。免税範囲を超えると日本入国時に税金がかかりますが、そんなに金額は高くならないです。

旅行の手配(一時帰国中に旅行する場合)

一時帰国中は、温泉など日本ならではの旅行をしたくなりますよね。人気の宿は、早めに予約しておきましょう。

10年以上連続して海外に住んでいる人は、外国人旅行者向けのジャパン・レール・パスを購入することができます。海外在住期間を証明するために、お住まいの国の大使館で発行された指定の書類が必要となりますが、JR全線に乗り放題で、のぞみとみずほ以外の新幹線にも乗車できます。下記の記事でジャパン・レール・パスを日本人が一時帰国の際に使う方法を解説していますので、興味がある方は合わせてご覧ください。

海外在住歴が連続して10年以上の日本人が、日本一時帰国中にJRの列車にお得に乗れるジャパン・レール・パスを使う方法について紹介します。海外在住者がジャパン・レール・パスを購入する方法や引換えに必要なもの、実際にいくらお得になるのかなど。

日本国内旅行

2. 一時帰国の持ち物チェックリスト

忘れ物がないか確認するためのチェックリストです。

【日本一時帰国に必要な持ち物リスト】

入れる場所
手持ちカバン(機内用・持ち運び用) スーツケース(預け荷物)
貴重品
  • パスポート
  • 航空券(チケット)
  • 財布
  • 運転免許証
  • 日本の交通系ICカード
通信・電子機器
  • スマホ(携帯電話)
  • 充電器・電源コード
  • モバイルバッテリー
  • ジャパンSIM
  • SIMピン
日用品・便利グッズ
  • ポケットティッシュ
  • ハンカチ
  • 常備薬
  • イヤホン
  • 耳栓
  • アイマスク
  • ボールペン
  • 持ち運び用の軽量バッグ
  • 折り畳み傘
  • 化粧品・化粧水
  • コンセント変換プラグ
  • コンタクト・眼鏡
  • 生理用品
  • 歯ブラシ
  • 洗面用具
衣類
  • 下着
  • 防寒具
  • 着替え
  • 寝巻
その他
  • お土産

機内持ち込みが禁止されているもの
ハサミやナイフ類などは、機内には持ち込めません。

預け荷物が禁止されているもの
リチウムイオン電池は預け荷物にできないので機内持ち込み荷物の中に入れましょう。
ライターやマッチも預け荷物には入れられませんので、必要な方は機内持ち込み荷物の中に入れましょう。持ち込み個数に制限があり、1人1点までです。

液体の機内持ち込みについて
液体は機内持ち込みに制限がありますが、歯磨き粉や化粧水なども、100ml以下の液体なら、ジッパー付きの透明の袋に入れて機内に持ち込めます。
お土産などで100mlを超える液体物などがあれば、預け荷物に入れましょう。

【事前に準備しておくべきものリスト】

航空チケット
航空券の価格は時間とともに変動します。早期に予約することで、お得に航空券を購入できる可能性があります。
特に年末年始、春の桜シーズン、学校などが休みになる夏は、早めの予約が重要です。
パスポート
日本人が日本へ帰国する際、日本入国に必要なパスポートの残存期間には特別な条件はありません。ただし、出発国や経由国によっては、出国時または入国時に一定の残存期間を求められる場合があります。
スムーズに旅行できるよう、事前に各国の要件を確認しておきましょう。
お土産
せっかくの日本への帰国で様々なお土産を持ち帰りたいところですが、日本への入国時に持ち込みが禁止されているものがありますので、事前にチェックしておきましょう。規定は変更される可能性があるので、最新の情報を確認するようにしましょう。
日本円の準備
日本では現金が必要な場面も多いため、少し用意しておくと安心です。日本の銀行口座がある方は引き出せばOKです。海外発行のクレジットカードやデビットカードは、セブンイレブンや郵便局のATMなら利用できます。現金を持参する場合は、両替所などで日本円に両替しましょう。
保険
日本滞在中に病気やけがをした場合に備えて、保険の補償内容を確認しておきましょう。一時帰国中の医療費をカバーできる海外旅行保険に入っておくと安心です。クレジットカード付帯保険の利用条件も事前に確認しておきましょう。
一時帰国時に使える保険についての詳細は「HanaCell アメリカブログ【2024年最新】海外在住者が一時帰国に使える保険の種類や補償内容」へ。
Visit Japan Webサービス
「Visit Japan Web」は、入国に必要な情報を事前に登録できるサービスです。情報をあらかじめ登録しておくことで、入国手続きがスムーズになります。日本帰国前にアカウントを作成しておくと便利です。
Visit Japan Webサービスついての詳細は「Visit Japan Web|デジタル庁」へ。
日本のSIMやWi-Fi
日本でスマートフォンを使用するために、日本のSIMやWi-Fiを用意しておきましょう。
ハナセルでは、使わない月は無料の一時帰国用ジャパンSIM・eSIMをご用意しています。
詳しくは「HanaCell公式サイト」へ。
一時帰国SIM「ジャパンSIMカード」

2-1.チェックリストのダウンロード

Googleドキュメント スプレッドシート版

ダウンロード日本一時帰国に必要な持ち物リスト【HanaCell】| Googleドキュメント スプレッドシート版

ご自身で内容を変更したい場合は、「ファイル」から「コピーを作成」してください。

PDF版

ダウンロード日本一時帰国に必要な持ち物リスト【HanaCell】| PDF版

3. 一時帰国中に日本ですべきこと

一時帰国中は楽しいことだけでなく、日本でしかできない手続きなども行う必要があります。
やり残しがないように一つずつ紹介していきますね。

日本円の現金を手に入れる

私が住んでいる国と比べて、日本ではまだ現金が無いと困る場面が多いように感じます。

日本の銀行に貯金がある方は、それを引き出せばいいですね。

海外で発行されたクレジットカードやデビットカードから現金を引き出したい場合、海外のカードは使えないATMが多いのですが、セブンイレブンと郵便局にあるATMなら海外のカードでも使えます。コンビニやスーパーなどに設置されているE-netというATMでも海外のカードが使えますが、お店の中に入ってみないとわからないので、私はセブンイレブンか郵便局を見つけたときに現金を手に入れるようにしています。

あとは、お住まいの国の通貨の現金を持ってきて、両替ショップや銀行窓口などで日本円に両替するという方法もあります。

買い物

日本の食材は海外では貴重品なので、調味料、ふりかけ、インスタント食品、お茶など、日持ちのするものを毎回買って帰ります。友達の中には、一時帰国中のたびに日本のお米を何kgも持ち帰るという人もいます。海外でも購入できる日本食材もありますが、日本で買った方がずっとおいしいです。

食品以外に、化粧品類は日本のものをという人も多いですね。マスクやホッカイロも私が住んでいる国では売られていないです。私は洋服は日本の物の方がサイズが合うので、時間があるときはショッピングにでかけます。電化製品も日本で買うと高品質で安いですが、お住まいの国の電圧に対応しているか確認しましょう。

免税店で買い物する場合、2年以上海外に住んでいれば免税を受けられます。2年以上の海外在住を証明するための書類を用意し、日本入国時にパスポートに入国スタンプを押してもらい、パスポートと在住国のビザを免税店で提示しましょう。

海外在住者の日本で免税を受ける方法は、こちらの記事で詳しく紹介しています。

一時帰国中の免税の方法を実際の海外在住者が体験し解説しています。日本人でも海外在住者なら一時帰国中に免税で買い物ができます。私も今回の一時帰国で初めて免税ショッピングに挑戦してみました。

書類の確認

私自身は海外在住歴が長いので日本の書類が届くことはほとんどないのですが、クレジットカードや銀行、保険などの書類がご実家に届いている方が多いはずです。一時帰国中に忘れず確認しておきましょう。

病院や歯医者に行く

身近にも一時帰国中に病院や歯医者に行くという話はよく聞きます。日本の歯科はクオリティが高く、自費治療にしても私が住んでいる国よりも安くなることが多いです。私も一時帰国中に行くことがあります。

私自身は試したことが無いのですが、保険適用で治療を受けたい場合は、役所に転入届を出して住民票を入れると国民健康保険に加入できるそうです。住民票を入れるので、同時に国民年金への加入義務が発生します。出国前に転出届の提出も必要になるので手間はかかりそうですが、治療内容によってはお得になりそうですね。

海外在住者が一時帰国に使える保険の記事で、国民健康保険についても紹介しています。

一時帰国中に病院や歯科医に行きたいという話はよく聞きます。一時帰国中にクオリティが高い日本の歯医者さんに行きたい、子どもの急な病気が心配など、人によって様々な事情や不安があるかと思います。今回は海外在住者が一時帰国で使える保険をご紹介します。

運転免許の更新

日本の運転免許の更新は本人が行う必要があります。更新日が近づいている場合は、一時帰国中に更新しておきましょう。更新期間中に海外にいることを証明すれば、更新期間前でも更新できます。

更新期間を超えてしまったとしても、海外在住などのやむを得ない理由があれば、免許失効後3年以内なら試験免除で再取得できます。また、お住まいの国の運転免許を持っている場合、国によっては試験が免除されます。それ以外の場合は、最初から免許の取り直しになってしまいます。

子どもの体験入学

お子さんがいらっしゃる家庭なら、一時帰国中に、子供に日本の教育を受けせたいという方も多いはずです。

元イタリア在住のHanaCellスタッフが、一時帰国で日本の小学校に子どもを体験入学させる方法をこちらの記事にまとめています。

一時帰国中の小学校の体験入学は、海外在住の子どもたちにとって、日本の生活を知ることができ、自分自身のルーツに触れたり、視野を広める大変貴重な体験となります。子どもを体験入学させるための準備や申込み方法、購入する学用品などを紹介します。

家族や友人に会う

準備の中にも入れましたが、なかなか会えない家族や友人との時間は大事にしたいですね。

日本国内を旅行する

準備の中にも入れた旅行です。しばらく日本を離れていると、ちょっとした旅行でも新鮮に感じます。

美容院に行く

美容院も日本の方がいいですね。私は海外でも日本人の美容師さんにお願いしてますが、一時帰国中に行っておくという人も多いです。

日本のおいしい食べ物を食べる

久しぶりの日本では、何を食べてもおいしいですよね。短い一時帰国中は食事の回数も限られてますので、会う約束をしている家族や友達に、食べたいものをリクエストしておくといいかもしれません。

日本食

4. まとめ

今回は、一時帰国を充実して過ごすためのTipsを紹介しました。

読んでいただいてわかったと思いますが、一時帰国中はすることが多く、忙しくなりがちです。お住まいの国にもよりますが、海外在住だとそう頻繁に日本に帰ることができません。やり残すことがないよう、出発前にできるだけ準備を整えておきたいですね。

楽しい一時帰国をお過ごしください。

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関連記事:海外在住者が一時帰国時に使える保険は?

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吉田店長の写真

監修者
ハナセル店長 吉田

モベルコミュニケーションズ取締役
アメリカ携帯電話業界に20年携わる専門家

小学生の頃に日本を離れた後、海外の大学に進学。海外携帯電話会社に入社し、現在も海外生活を続ける。
2007年、一時帰国の度に感動する日本品質のサービスを米国在住者にお届けしたいという想いから、日本人のためのアメリカ携帯サービス「HanaCell(ハナセル)」を立ち上げる。
コラムでは、一般の方にもわかりやすいアメリカ携帯電話に関する情報や、バイリンガルを活かしたアメリカ生活情報の発信・監修を行っている。

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