海外SIMの使い方|初期設定の方法から購入時のポイントまで解説

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海外留学や海外出張の渡航先でスマホを使いたい場合、日本のスマホをそのまま持って行って使うことはできません。留学先・旅行先でスマホのデータ通信を使うためには、海外SIMカードやポケットWiFiの利用といった選択肢があります。とくに海外SIMカードは多くのメリットがある方法です。

スマホを毎日使っていても、SIMカードの取り出し・挿入を行ったことがない人も多いでしょう。そこで今回は海外SIMカードについて、使い方・初期設定の方法・購入方法・購入する際のポイントを中心に解説します。

1.海外SIMカードを使うための準備

海外旅行で海外SIMのスマホを使うためには、海外SIMカード以外にも用意すべきものがあります。まずは海外SIMカードを購入する前に、下記の2つが手元にあることを確認しておきましょう。

  • SIMフリーのスマホ
  • SIMカードの取り出しピン

ここでは、それぞれが必要である理由と、現在手元にない場合の対処法を紹介します。

1-1.SIMフリーのスマホ

携帯電話販売店で購入するスマホの多くはSIMロックがかかっているため、購入したキャリア以外のSIMカードが使用できません。そのため、海外SIMカードを利用する場合、SIMロックのかかっていない「SIMフリースマホ」を用意する必要があります。SIMフリースマホを用意する手段は、下記の2通りです。

  • SIMフリースマホを新規で購入する
  • スマホのSIMロックを解除する

SIMフリースマホは、家電量販店や格安スマホ事業者などで購入できます。

現在、所有しているキャリアのロックがかかっているスマホも、SIMロックを解除することで、SIMフリースマホに変えることが可能です。購入後100日以上を経過しているなど、各キャリアが設けている条件を満たしていれば、SIMロックを解除できます。

SIMロックの解除方法はキャリアごとに異なるため、自分が使用しているキャリアのSIMロック解除方法を調べましょう。

関連記事:SIMロックは解除すべき?メリットや解除方法を徹底解説

1-2.SIMカードの取り出しピン

SIMカードの取り出しピンは、持ち手部分に細長いピンが付いた形状となっています。SIMトレイに付いている小穴へとピンの突起部分を差し込み、SIMトレイのロックを解除して開く仕組みです。

SIMカードの取り出しピンは、基本的にスマホ購入時の箱に封入されています。取り出しピンをなくしてしまった際は、クリップや安全ピンでも代用可能です。ただし、代用品はサイズが必ずしも合うとは限らないため、携帯端末を傷付けないように注意してください。

また、スマホ本体を傾けた状態でSIMトレイを開くと、SIMトレイと一緒にSIMカードが滑り落ちてしまいます。SIMカードの交換は、テーブルの上など平らな場所にスマホを置いて行いましょう。

2.海外SIMカードの購入方法

海外SIMカードを使う準備が整ったら海外SIMカードを購入しましょう。海外SIMカードの購入方法には、「現地で購入する方法」と「日本で購入する方法」があります。

海外SIMカードは基本的に日本で購入するほうが、日本語でのサポートやサービス品質、時間的な余裕などの点で有利です。ここでは現地・日本それぞれにおける海外SIMカードの購入方法を比較して解説します。

2-1.現地で購入する

海外SIMカードを現地で購入するためには、現地の携帯電話ショップへ行く必要があります。不慣れな土地でのショップ探しは大変であるため、空港内のショップを利用することがおすすめです。

空港内のショップは到着ロビーに置かれていることが多く、入国後にすぐ海外SIMカードを購入できます。スタッフは旅行者の対応に慣れていて、渡航先が英語圏でなくとも英語で通じることが多い点もメリットです。ただし、空港内のショップは料金設定がやや割高であり、選択できるプランが少ないなどのデメリットもあります。

SIMカードを購入したいことを英語で話す際は、下記のように伝えましょう。

Hello, I’d like to buy a SIM card for travel.

上記の表現で、「旅行者用のSIMカードを買いたい」を意味します。スタッフが料金プランを提示したら、希望の料金プランを指差して選ぶか、「○GB, please」と答えましょう。

プラン選択後はスタッフにスマホを渡して、SIMカードの初期設定を行ってもらいます。スマホと一緒に元々のSIMカードも返却されるため、失くさないように気を付けてください。

2-2.日本で購入する

日本で購入する場合は、海外SIMカードを取り扱っているショップを利用します。海外SIMカードはネットショップや家電量販店・通信キャリアなどで取り扱いがあるため、販売店をチェックしましょう。

販売店やプランを選ぶ際は、海外SIMカードのサービス対応エリアに注意してください。海外SIMカードはサービス対応エリアが決まっているため、自分が渡航する国・地域で使用できる商品を選ぶことが大切です。

購入する販売店が決まったら、利用プランを選択して海外SIMカードを購入します。日本で購入する際には英語を話す必要がないため、購入手続きで言語の壁に困ることはありません。事前に海外使用できるスマホを用意することにより、現地に到着してすぐにスマホを使える点もメリットです。

また、日本で海外SIMカードを販売しているショップの中には、日本語サポートを用意しているところもあります。現地で通信のトラブルに遭遇する可能性を考えると、日本語サポートを受けられるショップで購入したほうが安心です。

3.海外SIMカードの使い方・初期設定の方法

海外SIMカードは、カードをスマホに挿入して初期設定を行うことで、通常のスマホと同じように使えます。初期設定といっても難しい作業はなく、必要な作業はここで紹介する設定だけです。

●APN設定を行う

APNとは「Access Point Name」の略であり、使用する回線をスマホに認識させる設定のことです。SIMカードと端末の組み合わせによっては、APN設定を行わなくても、自動でAPNが認識される場合があります。

APN設定が必要な場合は、スマホのOSによって設定方法が異なります。iPhoneの場合は「Safari(ブラウザ)」で海外SIM会社の構成プロファイルをダウンロードし、端末にインストールする手順です。

Androidであればホーム画面の「設定」から、海外SIM会社の接続先情報を直接入力して設定を行います。詳細な手順は海外SIM会社によっても異なるため、購入した海外SIMカード付属のマニュアルに沿ってAPN設定を進めてください。

●アクティベーションを行う

APN設定以外に、アクティベーションが必要な場合もあります。アクティベーションとは、通信会社がSIMカードの使用を許可して、回線を開通する作業です。ただし、旅行者用のSIMはアクティベーション不要な商品も多くあります。

4.海外SIMカードを使うメリット・デメリット

海外でスマホを使う方法には、海外SIMカード以外にもポケットWiFiや国際ローミングなどがあります。海外SIMカードの利用を検討している人は、海外SIMカードを使うメリット・デメリットを把握しておきましょう。

メリット(1)通信料金を低く抑えられる

他社の回線を利用する国際ローミングや、レンタル費用がかかるポケットWiFiには、通信料金が高くなりやすいデメリットがあります。海外SIMカードを使うと現地の通信回線をスマホだけで利用できるため、通信料金を低く抑えることが可能です。

メリット(2)高額請求を心配せずに安心して使える

海外SIMカードの料金体系は、使用するデータ通信量分をチャージする方式や、毎月の料金が決まっている月額料金方式が一般的です。自分の通信料金を常に把握できるため、高額請求を心配せずに安心して使えます。

メリット(3)ポケットWiFiを持ち歩かなくて済む

海外SIMカードを使った場合はスマホ1つだけでインターネット接続が行えるため、ポケットWiFiを持ち歩く必要がありません。ポケットWiFiの紛失や破損が心配な人や、ポケットWiFiとスマホの両方の充電を管理するのは面倒という人は、海外SIMカードの利用がおすすめです。

デメリット(1)海外SIMカードのデメリット

海外SIMカードは購入後のSIMカードの入れ替えや、初期設定が必要といった点がデメリットです。しかし、日本国内でSIMカードを購入すれば、渡航前に余裕を持って設定を行えます。日本の会社はサポートが充実しているところが多いため、初期設定で困ることは多くはありません。

5.海外SIMカードを購入する際のポイント

日本国内でスマホの通信契約を結ぶ際、キャリアやプランをもとにして選ぶように、海外SIMカードを購入する際も複数の選択肢から選ばなければなりません。

しかし、海外SIMカードを選ぶ際の基準は国内SIMと異なるため、注意しなければならないポイントがあります。ここで紹介するポイントを参考にして、自分に合った海外SIMカードを選びましょう。

5-1.SIMカードの種類

SIMカードの種類には、「データ通信専用」「通話専用」「データ通信+通話用」の3種類があります。しかし、通話のみの海外SIMカードを取り扱っている企業は少ないため、実質的な選択肢は、「データ通信専用」と「データ通信+通話用」という2種類です。

近年は、電話回線を利用せず音声通話を行えるアプリが普及しているため、データ通信専用のSIMカードで問題ないという人が増えています。しかし、データ通信専用SIMカードでは電話番号が取得できないため、仕事などでスマホを使う人は、電話番号を取得できる「データ通信+通話用」のプランがおすすめです。

5-2.SIMカードのサイズ

SIMカードのサイズには、下記の3種類があります。

  • 標準SIM
  • マイクロSIM
  • ナノSIM

標準SIMが最も大きいサイズで、ナノSIMが最も小さいサイズです。SIMカードを購入する際は、自分のスマホで使えるサイズのカードを購入しなければなりません。

スマホのSIMカードサイズと異なるSIMカードは利用できませんが、サイズが小さすぎた場合には、変換アダプタを取り付けることで、簡単にサイズアップが可能です。

また、海外SIMカード販売会社によっては、標準・マイクロ・ナノの3種類にカードを自分で切り取れるところもあります。サイズを選んで切り取れるSIMカードであれば、購入時にSIMカードのサイズを確認する必要がないため、おすすめです。

5-3.SIMカードの対象国

海外SIMカードに利用対象国が設定されている場合、対象の国以外では使用できません。渡航先でSIMカードを購入する際は、対象国であるか否かを気にする必要はありませんが、日本であらかじめ購入する場合には注意が必要です。

また、アメリカで利用できる海外SIMカードの中には、グアムやハワイで使用できないものがあります。渡航先がアメリカ本土から離れている場合は、事前に確認しておきましょう。

ヨーロッパのように特定の地域を周遊したり、地球一周など複数の国をまたいだりする場合は、複数国で使えるSIMカードがおすすめです。複数国で同じSIMカードを使用する際は、カードによって特別な設定が必要であるため、事前に設定方法を調べておきましょう。

5-4.データ容量

データ容量は通信料に最も大きく影響します。購入するデータ容量は日本で普段使っている通信量を参考に決めましょう。

ホテルにWiFiがなかったり、地図アプリを多用したりすると、想像以上にデータを消費してしまいます。そのため、使用できるデータ量に対して不安を感じる人は、普段使用しているデータ通信量よりも多めのプランを契約することがおすすめです。

旅行中にデータを使い切ってしまった場合は、通信料金をチャージすることで、そのまま使い続けられる海外SIMカードもあります。しかし、日本のクレジットカードが使えないことやクレジットカードのブランドに制限が設けられている場合もあるため、注意しましょう。

5-5.サポートやサービス

海外SIMカードを選ぶ際に、サポートやサービス面で意識すべきポイントを2つ紹介します。

(1)日本語でのサポートに対応しているか

海外で突然SIMカードが正常に機能しなくなった場合など、非常事態に日本語でサポートが受けられると、安心して利用できます。

(2)テザリング機能が使えるか

テザリングを行うことができれば、一緒に行動している人もネット通信が可能です。また、データ容量がなくなった場合に、他の人からテザリングしてもらうこともできます。

このように、それぞれの海外SIMカード販売会社によって、サポートやサービスの内容が異なる点が、SIMカードを選ぶ際の基準となります

まとめ

海外SIMカードを使うためには、SIMロック解除済みのスマホとSIMカードの取り出しピン、海外SIMカードを用意しましょう。海外SIMカードは現地購入を選択できるものの、サポート体制やサービス品質を考慮すると、日本で購入することがおすすめです。

海外SIMカードをスマホに挿入した後は、APN設定などの初期設定を行う必要があります。海外SIMカードは手間が多少かかるものの、通信料金を安く抑えられて、ポケットWiFiのように手荷物とならないことがメリットです。

SIMカードの種類・サイズ・対象国・データ容量など購入する際の注意点を踏まえて、自分に最適な海外SIMカードを選びましょう。

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