海外SIMは、海外でiPhoneを使用する方法のひとつです。しかし、海外SIMを使うためには、iPhoneが「SIMフリー」である必要があります。ドコモ・au・ソフトバンクなどの大手キャリアで契約してiPhoneを利用している場合、SIMフリーはそれほど馴染みがないものでしょう。SIMフリーやSIMロックの解除について、きちんと理解できていない方もいます。
そこで今回は、海外SIMでiPhoneを使用する方法とSIMカードの選び方を解説します。
iPhoneユーザーで、これから海外へ渡航する機会がある方は、参考にしてください。
私たちHanaCellではiPhoneで使えるアメリカSIMを販売しています。日本語サポート付きのアメリカやハワイで使う海外SIMをお探しの方は、ぜひご検討ください。
目次
1.航行前に準備すること
海外でiPhoneを使用したい場合、海外SIMの利用のためにSIMフリー端末を用意する必要があります。
現在は日本の大手キャリアでも条件を満たせばSIMロックの解除ができるので、所持していたiPhoneを利用する場合はその手続きをしておきましょう。
海外滞在のために日本のキャリアを解約してしまうと、帰国後に電話番号が変わってしまったり、契約状況が変わってしまったりといったデメリットがあります。
そういったデメリットを防ぐために、大手キャリアでは留学などで日本を離れる方向けに月数百円で契約を休眠させておくサービスがあるので、それらを利用して電話番号を保持しておくこともできます。
しかし、どのキャリアでも3年〜5年ほどと最長の保持期間が定められているため、長期に滞在する人は注意が必要です。
また、当然海外SIMの利用中はその海外キャリアに割り当てられた電話番号で利用することになります。
家族や友人に滞在中の電話番号を伝えることも、忘れずにしておきましょう。
アメリカで使用できるSIMフリースマホについては以下に詳しく解説しております。
SIMカードやSIMロック解除については以下に詳しく解説しております。
2.キャリア別海外でiPhoneを利用するまでの流れ
既に所持しているiPhoneを海外で利用するまでに、大手キャリアではSIMロックの解除にどのような手続きが必要かご紹介します。
大手キャリア別のSIMロック解除については以下に詳しく解説しております。
2-1. NTT Docomo
Docomoでは、SIMロック解除対応の端末であれば、契約者本人が手続きを行うことで解除ができます。
購入から100日経っていることが条件ですが、端末の料金を払い終えていれば即日解除が可能です。
店頭や電話での手続きには手数料がかかるため、オンラインでの手続きがおすすめです。
スマートフォンからの手続きが出来ない点には注意しなければなりませんが、iPhoneの設定→一般→情報から端末のIMEI番号を確認しておけば、My Docomoのドコモオンライン手続きから簡単に申し込むことができます。
2-2. au
auでも購入後101日経っていることや料金滞納がないことなど、Docomoとほぼ同じ条件で対応端末のSIMロック解除が可能です。
委任状があれば代理人でも店頭で手続きが行えますが、やはり手数料がかかってしまうのでオンラインの手続きをおすすめします。
iPhoneの設定→一般→情報からIMEI番号を確認し、My auのSIMロック解除可否判定ページから手続きできます。
解約してしまった端末では、店頭以外でSIMロックの解除を行うことができないので注意しましょう。
2-3. SoftBank
SoftBankでのSIMロック解除手続きも、対応端末であれば購入後101日から手数料のかかる店頭とオンラインの2つで行うことができます。
解約されている端末の解除は店舗でしか行えないので注意しましょう。
PCやスマートフォンから My SoftBankにログインして、SIMロック解除対応機種の手続きという項目から申し込みできます。
端末のIMEI番号の入力が必要になりますので、設定→一般→情報から確認しておきましょう。
3.海外でiPhoneを使いたい時はまずSIMフリー端末を用意
旅行や出張で海外に行く場合、日本のiPhoneをそのまま現地で使用すると、国際ローミング料金がかかり高額になります。そのため、利便性などの点から海外SIMを検討する方もいるでしょう。
海外SIMを使用したい時は、まずSIMフリー端末を用意しなければなりません。
SIMフリー端末を用意する方法には、2種類があります。
ここからは、海外でiPhoneを使うために必要なSIMフリー端末を準備する方法を解説します。
SIMフリー端末を海外で利用するための方法については以下に詳しく解説しております。
3-1.SIMフリーのiPhoneを新規購入する
SIMフリーのiPhoneがほしい場合は、Apple Storeで直接購入することができます。
Apple Storeで販売しているiPhoneは、国内の通信キャリアと契約していないため、SIMフリーの端末となります。
そのため、Apple Storeで買ったiPhoneに海外SIMを入れれば、外国でもiPhoneを使用することが可能です。
現在スマホを持っていない方や、iPhoneの買い替えを検討している方は、SIMフリーのiPhoneをApple Storeで購入することをおすすめします。
3-2.SIMロックを解除する
すでにiPhoneを所持している場合は、SIMロックを解除することでSIMフリー端末となり、海外SIMを利用できます。
ただし、契約している通信キャリアの店頭や電話で手続きを行い、SIMロックを解除するためには、約3,000円の手数料を支払わなければなりません。なお、諸条件を満たしていれば、ドコモ・au・ソフトバンクなどのオンラインアカウントから自分で手続きを行うと、SIMロック解除の手数料が無料になることもあります。
今持っているiPhoneをそのまま海外で使用したい方は、SIMロックを解除するとよいでしょう。
もちろん、SIMロックを解除できたとしても、iPhoneの端末だけでは海外で通信・通話をすることはできません。SIMフリーのiPhoneを海外で使用するためには、海外SIMが必要となります。
SIMロック解除のデメリットについては以下に詳しく解説しております。合わせてご覧ください。
4.SIMフリー端末の用意ができれば次は海外SIMを購入
SIMフリー端末のiPhoneを用意することができたら、次は海外用のSIMカードの用意と契約を行います。ただし、海外SIMであれば何でもよいわけではなく、ポイントを押さえて選ぶ必要があります。
ここからは、海外用のSIMカードを選ぶ際のポイントについて解説します。
海外SIMの購入方法については以下に詳しく解説しております。
4-1.データ容量
SIMカードのデータ容量の大きさによって、利用できる通信量や通話時間が変わります。
一般的に、SIMカードのデータ容量は500MBから無制限まで、さまざまな種類があります。データ容量が大きくなるほど、使用できる通信量が多くなり、通話時間も長くなります。
ただし、データ容量に有効期限が設定されているSIMカードもあります。大きなデータ容量を選んでも、有効期限までにデータを使い切ることができなければ、逆に損をするかもしれません。
そのため、自分が普段から利用している通信量・通話時間を確認し、使い切れるデータ容量のSIMカードを選ぶとよいでしょう。
また、万が一データを使い切ってしまった時のために、データ容量を追加購入できるSIMを選ぶか、予備のSIMカードを買っておくこともおすすめです。
4-2.SIMカードが利用できる国
日本で購入したSIMカードが、すべての国で利用できるとは限りません。渡航する国によっては、SIMカードの利用対象外となっている場合があります。
そのため、いくつかの国を周遊する際は、1ヶ国だけでなく、複数の国で使えるSIMカードを選ぶと便利です。ただし、複数の国が対象となるSIMカードを利用する場合、メインとなる国以外ではデータローミングを使用します。メイン以外の国でiPhoneを使う時は、iPhoneのデータローミング設定をONにしてください。
1カ国に渡航する場合、その国に特化した海外SIMのほうが料金が安くなることが多いです。また、その国の携帯電話番号を利用できるなどのメリットがあります。
SIMカードの対象国をよく確認していないと、いざ海外で使おうとした時にiPhoneで通信・通話できない恐れがあります。購入を考えているSIMカードが、渡航先の国でも利用できるのかどうか、あらかじめチェックしておきましょう。
4-3.サポート体制
海外SIMを入れたiPhoneを諸外国で使用した際、何らかのトラブルが起こる確率はゼロではありません。そのため、トラブル発生時のサポート体制に着目して、SIMカードを選ぶことも重要です。
SIMカードを発行している会社によっては、サポート時の対応言語が外国語の場合もあります。英語をスムーズに話すことができれば外国語のサポートでも問題ありませんが、英語を話せない方がトラブルの症状を具体的に説明することは困難でしょう。
そのため、日本語サポートのある海外SIMを選べば、トラブル時も安心です。日本語でやりとりができることで、トラブルをスムーズに対処できるでしょう。
4-4.料金
SIMカードを選ぶ際に多くの方が重要視するポイントは料金でしょう。データ容量や利用できる国の数、サポート体制が充実しているSIMカードほど、比較的に料金は高くなります。
とはいえ、使い勝手のよいSIMカードを選べば、渡航先でも便利にiPhoneを使えることは事実です。どうしてもSIMカードの料金が高いと感じる場合は、データ容量を少なくするなど、支払える金額に収まるSIMカードを選びましょう。
なお、アメリカの現地SIMはプリペイドやポストペイド方式の契約が主流で、データ容量・有効期限別の料金プランとなっています。
アメリカやハワイで利用する海外SIMなら、渡航前に日本で入手できる「HanaCellのアメリカSIMカード」がおすすめです。
- ・複数プランから自分に必要なデータ容量が選べる
- ・利用国はアメリカ(ハワイ含む)
- ・日本語でのサポートに対応
- ・アメリカ現地のSIMだからリーズナブル

料金を減らし、安心感も得ることが出来ました
野上 春澄さん(在米2年、$29プラン利用)
ハナセルの前に、アメリカの電話会社のサービスを利用していました。プランの変更、機種変更、これらに伴う相談やトラブル対処を英語でするのが難しく、電話や店舗で確認するたびに違う回答となり、結局プランの変更・機種変更などを諦めていました。ハナセルに移行する際、過去解決できなかった他の電話会社との対応、機種変更等についても具体的なアドバイスを頂き、以前より費用を減らし、安心感を得ることが出来ました。使っている最中に発生するトラブルや疑問も丁寧に教えて頂き、満足しています。

WiFi+緊急通話時のみの子供用に
角田 健さん(在米2年半、$9.99プラン利用)
友人から紹介してもらいました。子供用にSIMフリーiPhoneを購入し、プロバイダを選考した際、やはり価格と日本語サポートが魅力で決めました。$9.99というプランは他には無く、WiFi+緊急通話時にしか使用しない子供用のスマートフォンには最適です。
5.海外SIM契約時は受け取りまでの期間を確認する
海外SIMを利用する場合は、SIMカードの契約から受け取りまでにタイムラグが発生する点に注意してください。受け取りにかかる日数を確認していないと、利用開始希望日までにSIMカードを入手できない恐れがあります。
SIMカードが到着するまでの期間は、下記の方法で確認することができます。
- ・契約会社のお申込みページに記載されている受取日を確認する
- ・受取日が確認できない場合は、契約会社にメールや電話などで直接連絡する
SIMカードが届かないために利用できなかったとしても、SIMカードの購入費用は戻ってきません。SIMカードを選ぶために費やした時間も無駄になってしまうでしょう。
そのため、海外SIMの使用時は「いつSIMカードが手元に届くのか」を把握することが重要です。日本受け取り・現地受け取りにかかわらず、SIM会社にSIMカード到着までの配送期間を必ず確認しましょう。
SIMカードにはいつくか種類があるため、自分に合う製品を選ぶことが大切です。
複数のSIMカードを比較検討したうえで、利用開始希望日までに間に合うよう購入を申し込みましょう。
まとめ
海外でiPhoneを使用する方法には、ポケットWiFiなどを利用する手法もありますが、ポケットWiFiに比べて料金が安いSIMカードがおすすめです。ただし、SIMカードを使うためには、iPhoneをSIMフリー端末にする必要があります。Apple Storeで新しいiPhoneを買うか、既存のiPhoneのSIMロックを解除するか、どちらかの方法を取りましょう。
どの海外SIMを買うか迷った際は、当記事で紹介した選び方のポイントをぜひ参考にしてください。データ容量や料金などが希望に合う海外SIMが見つかったら、利用開始希望日までに手元に届くよう早めに購入しましょう。
なお、私たちHanaCellではiPhoneで使えるアメリカSIMを販売しています。日本語サポート付きのアメリカやハワイで使う海外SIMをお探しの方は、ぜひご検討ください。