
物価上昇は日本だけでなく、アメリカでも社会的な課題のひとつになっています。
とはいえ、数年前からNYやLAなどの都市の物価高騰は日本でもお馴染みでした。
この数年でどれほど状況は変わったのか、詳しく解説していきます。
目次
1.アメリカの物価上昇率は鈍化
アメリカの急激な物価上昇は、コロナ禍に入ってから長らくニュースとして扱われ続けてきました。
画像引用元:進む物価狂乱・・・40年ぶりの超インフレと職場への影響 | STS Career
2022年5月には40年ぶりのインフレを記録するなど、短期間での急激なインフレが続いていましたが現在の状況はどうなのでしょうか?
2022年後半~2023年に入ってからその勢いは鈍化したとはいえ、2023年4月現在でも平均で5%の物価上昇はしているなど油断できない状況ではあります。
1-1.交通費は上昇中
物価上昇率はゆるやかになったとはいえ、それ以前までに急激な物価上昇していたこともあり物価の水準は依然として高め。
特に最近顕著なのが交通費で、タクシーの料金は初乗り運賃・ラッシュ時の割り増し料金・深夜料金のいずれも値上げ。利用する期間や会社によっても異なりますが、とあるタクシー会社のプランではJFK空港からマンハッタン市内までの一律料金は52ドルだったものが、なんと70ドルまで大幅に引き上げられました。
それに加えて燃料費(サーチャージ)とチップも必要なので、以前は日本円換算で数千円で行けた距離も1万円オーバーとなっているそう。(ただしガソリン価格は2022年よりも下がっています。)
これから仕事や学業などでアメリカにいく予定がある方は、空港からステイ先まで知り合いに迎えに来てもらえるか頼むか、信頼できる人と相乗りした方がよいかもしれません。そして早めにアメリカで運転免許証を取得しておきましょう。地下鉄が発達しているNYなど一部のエリアを除き、車社会のアメリカで外出に全てタクシーを利用すると出費に悩まされるかもしれません。
2.円安も大いに影響
日本人や日本で暮らす人がアメリカの物価を高いと感じるのは、円安による影響も大いにあります。ロシアのウクライナ侵攻による資源高や、日本の経済政策などの影響により2022年3月以降から急激に円安が進行。
それ以前は100円~110円代あたりで推移していたドル円は、2023年4月現在130円前後の水準まで上がっています。一時期は145円を超えるほどだったのでそれと比べると市場は落ち着いてきたとも言えますが・・・。
ただでさえ高くなったアメリカの物価に、ドル円100円時と比較すると単純計算で1.3倍コストがかかると考えると・・・。頭が痛くなってしまいますね。
3.スーパーの食材はアメリカと日本どっちが高い?
アメリカで暮らす際に多くの人が使うのがスーパーや食料品店です。日本でもお肉や卵、小麦製品などの値上げが続きますが、アメリカの食料品の価格はどうなのでしょうか?
3-1.生鮮食品
日本でも卵の不足・高騰がニュースとなっていますが、アメリカはより深刻。インフレと鳥インフルエンザの影響で、2022年1月には全国平均1ドル90セントだった価格は1年後の2023年1月には4ドル80セントにまで高騰。
NYのように特に物価の高いエリアだと普通のスーパーでも卵1パック6ドル以上するそう。
アメリカは広いので同じ商品でも地域によって価格が異なります。これはマクドナルドなどのチェーン店でも同じなので、アメリカに行った際はご注意ください。
アメリカの大手スーパーWalmartで商品価格を調べてみると、
・アンガス牛のステーキ肉2枚約1kgが約3,144円
・サーモン約385gが約1,590円
・卵12個パックが約546円~1,022円
と、やはり日本と比べるとやや高め。
一方、種類にもよりますが野菜や果物の価格はそれほど高くないようです。値段は上がってはいるのですが元々が日本よりも安い値段のものが多いので、日本のスーパーで買うのと同じくらいか、より安い価格で買うことができます。
・ズッキーニ1本が約124円
・小さめトマト1個が約38円
・ベビーキャロット453gが約131円
・リンゴ1個が約167円
・みかん1.3kgが約532円
自炊ができる人は食費は抑えやすいかもしれませんね。
3-2.お菓子・スナック
同じくWalmartでお菓子・スナックの価格を調べてみました。価格がイメージしやすいように、日本でも取扱がある製品をピックアップしてご紹介します。
・ドリトス(262g):約618円
・Laysのポテトチップス(368g):約666円
・プリングルズ(155g):約315円
・m&m’s(269g):約599円
・スニッカーズ6本パック:約867円
・リンツ リンドールのトリュフアソート(240g):約960円
値段が高いと感じますが、ひとつひとつが大きいので分かりにくいかもしれません。
たとえばドリトスは、Walmartで掲載されているのは262gの大きなパックです。日本で売ってるベーシックなサイズは60gで希望小売り価格135円なので、サイズは約4.3倍になります。135円×4.3=約580円、実際スーパーなどでは100円くらいで買えるので実質的な値段はもっと低くなります。同じ容量で比較してもアメリカの方が高いということになりますね。
もちろんアメリカのスーパーでも割引や2buy 1freeなどのセールが開催されることも多いので、お得に買いたい人はセール期間を狙いましょう。
3-3.お酒
お酒は種類にもよりますが、一般的な製品は日本よりも大分割安です。これはアメリカの酒税が日本よりも大分安く設定されているためでしょう。
・バドワイザー(ビール)350ml缶30缶パック:約2,670円
・ブルームーン(クラフトビール)350ml瓶12本パック:約2,540円
・白ワイン750mlボトル:約398円~
・赤ワイン750mlボトル:約398円~
・ジムビーム(バーボン)750mlボトル:約1,736円
※ ご紹介した価格はWalmart公式サイトに記載されたものを参考にしています。店舗・エリア・セール・為替変動などで変動することがあります。
4.アメリカは物価も高いけど給料も高いからOK!?
よく言われる言説として、「アメリカは物価も高いけど、その分お給料も上がっているからバランスが取れている」といったものがあります。たしかにアメリカの所得中央値は男性約678万円、女性約543万円と、日本の所得中央値約440万円よりよりも格段に高い数値です。しかし、歴史的な物価上昇に見合うスピードで収入も上がったわけではありません。
ジョージタウン大学教授サム・ポトリッキオ氏がニューズウェークで発表したコラムでは、
・58%のアメリカ人が貯蓄を崩したり借金をしてインフレに対処
・高所得層の66%が請求書の支払いに苦労
・インフレに関する世論調査では「非常に心配している」が61%、「やや心配している」が31%
とインフレが社会全体に大きな影響を与えていることが分かります。
アメリカ労働局の発表ではインフレにより、2021年5月~2022年5月の1年間で給料の実際の価値は3.9%下落しているとされています。現在は多少は状況が落ち着いたとはいえ、物価自体は高い水準で推移しています。失業率の水準は低く個人消費も堅調なため、影響は長らく続くことが見込まれます。
特に若い世代、Z世代・ミレニアル世代は年齢的にもまだ給与が少なく、物価の上昇、家賃の急騰によって貯蓄もしにくい、と日本と同じような問題を抱えています。
5.アメリカでスマホをリーズナブルに使うならハナセル
アメリカの急激なインフレは落ち着いてきたものの、日本よりも物価が高く生活にまつわる費用の多くが高くなっています。実は物価上昇の波はスマホ料金にも及んでいます。
アメリカの大手通信キャリアAT&T、ベライゾンの2社が2022年5月に月額料金の値上げを実施しました。これからアメリカで暮らす予定がある方におすすめなのが、日本人が選ぶアメリカ携帯サービス1位のハナセルです。(日本マーケティングリサーチ機構調べ)
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まとめ
元々高かったアメリカの都市部の物価は、いまや高所得者層も負担と感じるまでに上昇しているようです。食品、生活用品、家賃、燃料代・・・と生活に関するありとあらゆる物の値段が高くなった昨今、節約できるものはかしこく節約していきたいですね。
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