アメリカの物価は日本と比較して、食料品で約1.3〜1.5倍、外食で約2〜3倍(チップ込み)、家賃で約2〜5倍(都市部)です。
とはいえ、数年前からNYやLAなどの都市の物価高騰は日本でもお馴染みでした。
この数年でどれほど状況は変わったのか、詳しく解説していきます。
アメリカでは食費や日用品だけでなく、通信費も割高になることがあります。現地でSIMを探す手間やコストを抑えるためにも、アメリカに行く際は事前にアメリカSIMを準備しておくのがおすすめです。
目次
1.アメリカの物価上昇率は2年ぶりの高水準
アメリカの急激な物価上昇は、コロナ禍に入ってから長らくニュースとして扱われ続けてきました。

画像引用元:進む物価狂乱・・・40年ぶりの超インフレと職場への影響 | STS Career
2022年に40年ぶりの高インフレを記録したアメリカですが、その後は徐々に鈍化しています。
2024年の物価上昇率は2.89%、2025年は2.40%と落ち着きを見せました。
ただし2026年はエネルギー価格高騰の影響もあり、物価上昇率は3%前後と高水準で推移する見通しとなっています。完全に沈静化したとは言えない状況です。
1-1.交通費は上昇中
物価上昇率はゆるやかになったとはいえ、それ以前までに急激な物価上昇していたこともあり物価の水準は依然として高め。
特に最近顕著なのが交通費で、タクシーの料金は初乗り運賃・ラッシュ時の割り増し料金・深夜料金のいずれも値上げ。利用する期間や会社によっても異なりますが、とあるタクシー会社のプランではJFK空港からマンハッタンまでのタクシー料金は、現在定額70ドルとなっています。
さらにチップや高速料金を含めると、実際には85〜100ドル程度かかるケースが一般的です。
これから仕事や学業などでアメリカにいく予定がある方は、空港からステイ先まで知り合いに迎えに来てもらえるか頼むか、信頼できる人と相乗りした方がよいかもしれません。そして早めにアメリカで運転免許証を取得しておきましょう。地下鉄が発達しているNYなど一部のエリアを除き、車社会のアメリカで外出に全てタクシーを利用すると出費に悩まされるかもしれません。
2.円安も大いに影響
日本人や日本で暮らす人がアメリカの物価を高いと感じるのは、円安による影響も大いにあります。ロシアのウクライナ侵攻による資源高や、日本の経済政策などの影響により2022年3月以降から急激に円安が進行。
それ以前は100円~110円代あたりで推移していたドル円は、2026年4月時点で、為替は1ドル=150〜160円前後と円安水準が続いています。
ただでさえ高くなったアメリカの物価に、かつての1ドル=100円の時期と比較すると、約1.5〜1.6倍の負担増となっており、日本人にとっては体感的な物価高をさらに押し上げています。頭が痛くなってしまいますね。
3.スーパーの食材はアメリカと日本どっちが高い?

アメリカで暮らす際に多くの人が使うのがスーパーや食料品店です。日本でもお肉や卵、小麦製品などの値上げが続きますが、アメリカの食料品の価格はどうなのでしょうか?
動画で確認したい方はこちらをご覧ください。※動画内の円での表記は $1=150〜160円として計算(2026年4月時点)しています。
3-1.生鮮食品
日本でも卵の不足・高騰がニュースとなっていますが、アメリカはより深刻。インフレと鳥インフルエンザの影響で、2022年1月には全国平均1ドル90セントだった価格は1年後の2023年1月には4ドル80セントにまで高騰。
NYのように特に物価の高いエリアだと普通のスーパーでも卵1パック6ドル以上するそう。
アメリカは広いので同じ商品でも地域によって価格が異なります。これはマクドナルドなどのチェーン店でも同じなので、アメリカに行った際はご注意ください。
アメリカの大手スーパーWalmartで商品価格を調べてみると、
・アンガス牛ステーキ2枚(1.25~1.90ポンド)約4,000〜4,300円($26.94)
・サーモン(0.95~1.2ポンド)約1,800円前後($11.37)
・卵12個パック 約250〜700円($1.67〜4.46)
と、やはり日本と比べるとやや高め。
一方、種類にもよりますが野菜や果物の価格はそれほど高くないようです。値段は上がってはいるのですが元々が日本よりも安い値段のものが多いので、日本のスーパーで買うのと同じくらいか、より安い価格で買うことができます。
・ズッキーニ1本が120円前後($0.74)
・トマト1個が230円前後($1.42)
・ベビーキャロット453gが170円前後($1.08)
・リンゴ1個が170円前後($0.84〜1.06)
・みかん約900gが650円前後($3.98)
自炊ができる人は食費は抑えやすいかもしれませんね。
3-2.お菓子・スナック
同じくWalmartでお菓子・スナックの価格を調べてみました。価格がイメージしやすいように、日本でも取扱がある製品をピックアップしてご紹介します。
・ドリトス:約700円前後($4.48)
・Laysのポテトチップス:約480円前後($2.97)
・プリングルズ:約270円前後($1.68)
・m&m’s(約280g):約880円前後($5.48)
・スニッカーズ6本:約1,200円前後($7.88)
・リンツ リンドール(145g):約1,000〜1,200円($7.12)
値段が高いと感じますが、ひとつひとつが大きいので分かりにくいかもしれません。
たとえばドリトスは、Walmartで掲載されているのは262gの大きなパックです。日本で売ってるベーシックなサイズは60gで希望小売り価格135円なので、サイズは約4.3倍になります。135円×4.3=約580円、実際スーパーなどでは100円くらいで買えるので実質的な値段はもっと低くなります。同じ容量で比較してもアメリカの方が高いということになりますね。
もちろんアメリカのスーパーでも割引や2buy 1freeなどのセールが開催されることも多いので、お得に買いたい人はセール期間を狙いましょう。
3-3.お酒
お酒は種類にもよりますが、一般的な製品は日本よりも大分割安です。これはアメリカの酒税が日本よりも大分安く設定されているためでしょう。
・バドワイザー(ビール)350ml缶30缶パック:約3,447円($22.98)
・ブルームーン(クラフトビール)350ml瓶12本パック:約2,847円($18.98)
・白ワイン750mlボトル:約519円~($3.46~)
・赤ワイン750mlボトル:約519円~($3.46~)
・ジムビーム(バーボン)750mlボトル:約1,947円($12.98)
※ ご紹介した価格はWalmart公式サイトに記載されたものを参考にしています。店舗・エリア・セール・為替変動などで変動することがあります。
※ 円での表記は $1=150〜160円として計算(2026年4月時点)
4.外食するならいくらかかる?
続いては、外食したときの価格の差を比較してみましょう。物価高が続いているアメリカでは、外食をするとかなりの出費になります。
アメリカのレストランに入ると、1食おおよそ$12~15、日本円にすると約1,800~2,250円かかります。日本では1杯1,000円前後で食べられるラーメンも、アメリカだと2,400~3,000円($16~20)とかなりの価格差を感じます。
大手チェーン店の価格は以下の通り。少なくとも、日本の2~3倍は高いといえますね。
|
外食メニュー |
日本 |
アメリカ |
|---|---|---|
|
マクドナルド ビッグマック |
約500円前後 |
約700〜1,100円(約$4.7〜6.7) |
|
スターバックス スターバックスラテ/トールサイズ |
約500円前後 |
約500〜700円(約$3.30〜4.45) |
|
くら寿司 一皿 |
115円 |
約578円($3.85) |
|
吉野家 牛丼大盛 |
696円 |
約1649円($10.99) |
アメリカでは、レストランでの1食は約$12~15(約1,800〜2,400円)が目安。チップや税金を含めると、実際の支払いは約$13〜18(約2,000〜3,000円)程度になるケースが一般的です。
※ 円での表記は $1=150〜160円として計算(2026年4月時点)
5.アメリカは物価も高いけど給料も高いからOK!?

アメリカは物価が高い一方で、所得水準も日本より高いのが特徴です。
2025年時点の全米平均年収は約6.5〜8万ドル(約900〜1,200万円)となっています。
最低賃金は連邦基準では7.25ドルですが、実際には多くの州で15ドル前後まで引き上げられています。
しかし、歴史的な物価上昇に見合うスピードで収入も上がったわけではありません。
ジョージタウン大学教授サム・ポトリッキオ氏がニューズウェークで発表したコラムでは、
・58%のアメリカ人が貯蓄を崩したり借金をしてインフレに対処
・高所得層の66%が請求書の支払いに苦労
・インフレに関する世論調査では「非常に心配している」が61%、「やや心配している」が31%
とインフレが社会全体に大きな影響を与えていることが分かります。
アメリカ労働局の発表ではインフレにより、2021年5月~2022年5月の1年間で給料の実際の価値は3.9%下落しているとされています。現在は多少は状況が落ち着いたとはいえ、物価自体は高い水準で推移しています。失業率の水準は低く個人消費も堅調なため、影響は長らく続くことが見込まれます。
特に若い世代、Z世代・ミレニアル世代は年齢的にもまだ給与が少なく、物価の上昇、家賃の急騰によって貯蓄もしにくい、と日本と同じような問題を抱えています。
6.日米でこれだけ違う!品目別比較(家賃・医療含む)
アメリカに滞在するには、日本との物価の違いを理解したうえで、事前準備を徹底しましょう。日本と同じ金銭感覚で行動すると、チップ文化や医療費の高さなど、予期せぬ出費やトラブルにつながる可能性があります。
以下、品目別に日米の物価比較表を作成しました。滞在する都市や為替・時期により変動しますが、一般的な相場ベースの目安です。
| 品目 | 日本 | アメリカ | 倍率 |
|---|---|---|---|
| ランチ | 約1,000円 | 約2,500〜3,000円 | 約2.5〜3倍 |
| 家賃(月・都市部 1LDK) | 約15〜18万円 | 約45〜50万円 | 約2.5〜3倍 |
| タクシー(初乗り〜短距離) | 約500〜1,000円 | 約1,500〜3,000円 | 約2〜3倍 |
| カフェ(コーヒー1杯) | 約400〜600円 | 約600〜800円 | 約1.5倍 |
| 日用品(平均) | 基準 | やや高い | 約1.3〜2倍 |
| 救急外来(自己負担) | 数千円〜1万円程度 | 数万円〜数十万円 | 約10倍以上 |
| 医療費(全体) | 公的保険で低コスト | 保険なしだと非常に高額 | 数倍〜数十倍 |
例えばアメリカのレストランで外食をするなら、物価の違いに加えて料金の15〜20%程度のチップが必要で、支払い時に戸惑うケースも少なくありません。
また、医療費は非常に高額で、軽いケガでも数万円以上かかることがあります。そのため、海外旅行保険への加入やクレジットカード付帯保険の確認は必須です。
安心してアメリカ滞在を楽しむためにも、日本との物価や金銭感覚の違いをあらかじめ理解して備えておきましょう。
7.アメリカ旅行でかかるその他の費用
アメリカに旅行する場合、食事以外の費用についても金額感を把握しておくことが大切です。物価が高いので日本と比較すると、なんでも高く感じるでしょう。
航空券:往復 約15~30万円
ESTA代:約6,000円($40)
宿泊費:1~10万円/泊
通信費:レンタルWi-Fi約1300円/日・eSIM3(3GB)約3,080円($22)/5日
食費:10,000円/日
食費は、朝食1,500円、ランチ2,000円、ディナー5,000円程度を目安にするとよいでしょう。なお、アメリカはチップ文化です。レストランでは、メニューに記載されている金額の15~20%の金額を接客してくれたウェイターに渡します。
また、交通費はどのように移動するのか、どの州にいるのかによって異なります。下記は、おおよその目安として参考にしてください。
レンタカー:6,000~18,000円/日
ニューヨークの地下鉄片道乗車券:約488円($3.25)
ニューヨークのバス:初乗り約413円($2.75)
ニューヨークのタクシー:初乗り約450円($3)・約327円/km($2.18)
タクシー料金の料金体系はややこしく、ラッシュ時の乗車($1~2.50)や特定道路の利用で約375円($2.5)など様々な追加料金がの加算されます。また、メーターの金額にプラスして15~20%のチップを支払う必要があります。日本のタクシーの初乗りは約400~600円、1kmの料金は300~350円程度。タクシーについては、日本よりも安く感じるでしょう。
詳しくは、「アメリカ・ハワイ旅行で必要な費用は? 節約方法もご紹介」の記事で確認できます。
※ 円での表記は $1=150〜160円として計算(2026年4月時点)
8.アメリカでスマホをリーズナブルに使うならハナセル

アメリカの急激なインフレは落ち着いてきたものの、日本よりも物価が高く生活にまつわる費用の多くが高くなっています。実は物価上昇の波はスマホ料金にも及んでいます。
アメリカの大手通信キャリアAT&T、ベライゾンの2社が2022年5月に月額料金の値上げを実施しました。これからアメリカで長期で在住する暮らす予定がある方におすすめなのが、日本人が選ぶアメリカ携帯サービス1位のハナセルです。(日本マーケティングリサーチ機構調べ)
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まとめ
元々高かったアメリカの都市部の物価は、いまや高所得者層も負担と感じるまでに上昇しているようです。食品、生活用品、家賃、燃料代・・・と生活に関するありとあらゆる物の値段が高くなった昨今、節約できるものはかしこく節約していきたいですね。
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