こんにちは!ハナセルです!今回はアメリカの文化と生活習慣について、役立つ知識をたくさんご紹介します。移住・留学・旅行などで、これからアメリカに行くという方は、ぜひ前知識としてお役立てください!

アメリカでの生活を快適にスタートさせるためには、現地の文化や習慣を知ることに加え、通信手段の確保も大切です。スマホは生活の中で欠かせない存在。あらかじめアメリカSIMを用意しておけば、到着後すぐにインターネットが使えて安心です。
3. アメリカは多民族文化
3-1. 英語は公用語ではない
3-2. 移民の町が多くある
3-3. 移民国家としての歴史と多様性
3-4. 本格的な異国の料理が食べられる
4. アメリカ文化の特徴:住居・生活編
4-1. 家が広い!
4-2. 土足の場合が多い
4-3. 洗濯物を外に干さない
4-4. リサイクルの概念がまだ浅い
5. アメリカ文化の特徴:買い物・ショッピング編
5-1. スーパーマーケットの割引がすごい
5-2. サンクスギビング・クリスマスの消費(出費)・セールがすごい
5-3. 病院に気軽にかかれないので市販薬が充実
6. アメリカ文化の特徴:食事・レストラン編
6-1. チップを払う
6-2. 飲酒できる年齢は21歳から
6-3. 夏場はバーベキュー
7. アメリカ文化の特徴:車社会編
7-1. 車は右通行
7-2. 高校で運転免許を取得できる場合も
7-3. 「すぐそこ」「近い」のスケールが日本と違う
8. アメリカ文化の特徴:学校・職場・祝日編
8-1. 学校は9月始まり
8-2. 大学の学費はめちゃ高い
8-3. 意外とよく働くアメリカ人
8-4. 国民の休日が少ない
8-5. 軍事・政治に関する休日が多い
8-6. 新年は1月2日から普通に出社・新学期
8-7. 合衆国憲法がとても身近
10. アメリカ文化の特徴:社会問題編
10-1. 貧富の差や収入による住み分けが明らか
10-2. 根強い人種差別
10-3. 銃社会
10-4. 医療費が高額
1. アメリカ合衆国の基本的特徴
アメリカ合衆国(United States of America)は、50の州と首都ワシントンD.C.で構成される連邦国家です。
国土面積は日本の約25倍に及び、北はカナダ、南はメキシコと国境を接しています。広大な大地には、都市部から自然豊かな地域まで多様な環境が広がっており、州ごとに気候や文化、法律までもが異なります。
人口はおよそ3億3,000万人で、世界第3位の人口大国。世界最大の経済規模を誇るアメリカは、2025年のGDPは約30兆ドルと見込まれ、世界第1位の座を維持しています。IT・金融・エンターテインメントなど多くの分野で国際的な影響力を持っているのです。
IT・金融・エンターテインメントなど多くの分野で国際的な影響力を持っているのです。ちます。
また、アメリカは「人種のサラダボウル」と呼ばれるほど多様な民族が共存する社会です。さまざまな文化的背景を持つ人々がそれぞれの個性を尊重しながら生活しており、多様性こそがこの国の活力の源になっています。
建国時から掲げられている理念は「自由」「平等」「民主主義」。これらの価値観が政治や社会制度の根幹を支えており、アメリカという国を理解する上で欠かせないキーワードといえるでしょう。
2. アメリカの地理的特徴
アメリカ合衆国の魅力を語るうえで欠かせないのが、国土の広大さと地形の多様性です。
国土面積はおよそ983万平方キロメートルに及び、日本の約25倍。東西に4,000キロメートル以上、北から南にも2,000キロメートルを超える広大な領域に、さまざまな自然環境が広がっています。
東部には古い地質を持つアパラチア山脈が連なり、紅葉の美しさでも知られています。中央部には広大なグレートプレーンズ(大平原)が広がり、農業や牧畜が盛んな地域です。
そして西部には、カナダからメキシコにまで延びるロッキー山脈がそびえ、全長約4,800キロメートルにも及ぶ壮大なスケールを誇ります。さらにその西側には、グランドキャニオンやヨセミテ国立公園など、世界的に知られる雄大な自然景観が点在しています。
気候も地域によって大きく異なります。アリゾナ州など南西部では砂漠性気候が広がる一方、アラスカ州は亜寒帯に属し、北部では氷雪が一年中残ります。東海岸の一部は温帯湿潤気候で、四季の変化が比較的はっきりしているのが特徴です。
また、大陸を東西に分ける大陸分水嶺がロッキー山脈に沿って走り、ミシシッピ川やミズーリ川、コロラド川などの大河が国土を貫いています。これらの河川は、アメリカの産業や都市の発展に深く関わっており、自然環境と人々の暮らしが密接に結びついていることを物語っています。
3. アメリカは多民族文化
アメリカ合衆国は移民を広く受け入れながら、人の手によって新たに作られた国です。これは合衆国の設立の理念に反映されており、日本のような少数の民族だけで一箇所で長い間繁栄してきた国と発想が異なります。

3-1. 英語は公用語ではない
アメリカで公の場・そして大多数の人々に使われているのはもちろん英語なのですが、英語は法的に公用語として制定はされていません。
広く移民を受け入れる国であることと、米国内では約300以上の言葉が使われていることもあり、一つの言語を公用語としてしまうと、生活できなくなってしまう人が多くいる背景があります。英語を理解しない人のために、政府のウェブサイトでは多言語対応していたり、医療を受ける際は無料で通訳が使える制度があります。
3-2. 移民の町が多くある
多くの都市にはチャイナタウン・コリアンタウン・イタリア人・ブラジル人・ベトナム人・インド人街など、移民が集まって形成されている区画があり、銀行、保険、診療所、弁護士事務所、携帯電話ショップ、チャイルドケア、教会など、生活に必要なビジネス・サービスが、移民の母国語で受けられます。
残念なのは、日本人街は数が少なく西海岸やハワイのみに限られていることです。
3-3. 移民国家としての歴史と多様性
移民国家としての歴史と多様性
アメリカは建国当初から、世界各地から多くの移民を受け入れてきた国です。現在でも年間およそ70万人前後の移民を受け入れており、その規模は世界最大となります。
17世紀のヨーロッパ移民に始まり、19〜20世紀にはアイルランド、イタリア、ドイツなどからの移民が急増。その後もアジアやラテンアメリカ諸国からの移民が加わり、多様な文化が混ざり合う社会が形成されました。
かつては「メルティングポット(るつぼ)」という言葉で、異なる文化がひとつに溶け合う国家像が理想とされていました。しかし現代では、「サラダボウル」という表現が一般的になり、文化や価値観の違いを尊重しながら共存する社会が重視されています。
2020年の国勢調査によると、非ヒスパニック系白人が約57.8%を占め、ヒスパニック・ラティーノ系が18.7%、黒人が12.1%、アジア系が6.1%となっています。
参照:U.S. Census Bureau
多様な民族が共に暮らす社会は、言語・宗教・食文化などあらゆる面で豊かな彩りをもたらしており、アメリカ文化の根底にある「自由と多様性」の象徴ともいえます。
3-4. 本格的な異国の料理が食べられる
米国の普通のスーパーでは色々な国の食材が売られ、アジア・南米・ヨーロッパ・アフリカなどの輸入品に特化した食材店も、見つかることが多いです。また、留学生の多い大学街近辺にも国際色豊かなレストランが多く、値段も高くなく本格的な異国の料理が食べられます。
4. アメリカ文化の特徴:住居・生活編
米国の街のあり方は日本とは異なり、都市部(City、Downtown)と郊外(Subarban)、田舎(Rural)などと分けられます。お家は安くて広いというイメージがありますが、郊外に行くほどその傾向が強まります。

4-1. 家が広い!
大都市部はアパートやロフトなどの小さめの住居が主流ですが、都市部から放射状に離れるにつれ、広い敷地と大きなお家の夢が現実的になってきます。
サンフランシスコ、ロサンゼルス、ニューヨーク、ボストンなど超過密都市の物件は東京の平均よりもはるかに高いですが、大多数の都市では郊外の物件では日本と比較して広く、安く、ゆとりある住環境が手に入ります。
4-2. 土足の場合が多い
アメリカは基本どこでも土足です。映画などで土足でソファーやベッドに乗るシーンなどを目にしたことがある方も多いはず。家の中でも土足の家庭は多いのですが、最近では玄関で靴を脱ぐようにしている家庭も実は多くあります。
修理業者なども「靴は脱ぎますか?」と聞いてくれたり、靴にビニールカバーをかけて家の中に上がるよう指示されているケースも増えました。アメリカでお友達の家にお邪魔する際は「靴は脱ぎますか?履いていてもいいですか?」と聞いてからお家に入るのがマナーになりつつあります。
4-3. 洗濯物を外に干さない
日本では洗濯物はベランダなどに外干しをするのが主流ですが、アメリカでは洗濯物を外に干せる地域と禁止されている地域があり、禁止している方が多いです。外干しを禁止している主な理由は治安と景観です。また、一軒家の場合ほとんどのケースで乾燥機が設置されています。また、コインランドリー(Laundromat)を利用する時にも、通常は乾燥機を使います。
アメリカでのお洗濯についてはこちらの記事でも解説しています。
4-4. リサイクルの概念がまだ浅い
日本では瓶、缶、古紙、繊維などは分別し、さらにプラスチックのトレイやお菓子の袋、牛乳パックなど、自治体の指示に従って細かく分けてリサイクルに出します。行政だけでなく、企業、スーパーにもリサイクルできる窓口やコーナーがある場合も多いですよね。
しかしアメリカではここまでの住民の分別の努力は一般的ではありません。ひどいケースは一般ごみの日とリサイクルの日が分かれていても、予算がない自治体の場合はリサイクルごみを結局埋立地に投棄する場合もあります。
また、商品パッケージ、プラスチックボトル、容器を減らす企業が少なく、詰め替え用シャンプーや洗剤がほとんど売られていません。残念ながらアメリカはしっかり丈夫に作られたプラスチック容器をバンバン使い捨てするのがまだ主流です。これはアメリカの消費文化(消費して経済を回していくのはいいこと)と根強い関係があるように感じます。
5. アメリカ文化の特徴:買い物・ショッピング編
アメリカは日本よりも物価が高いですが、お店によって価格の差が激しいのも特徴です。日頃賢く買い物することでとても安く抑えることもできるのは米国暮らしならではです。

5-1. スーパーマーケットの割引がすごい
コストコ、トレジョ、ホールフーズなどおなじみのスーパーも特売期間中のアイテムはとても安くなります。ウォルマートは常になんでも安いので庶民の強い味方。さらに多くのスーパーマーケットチェーンでは会員登録をしておくだけで自動的に割引価格が適応されて、買えば買うほどお得です。
こちらの記事でアメリカの5大スーパーマーケットの特徴を紹介しています。合わせてご覧ください。
5-2. サンクスギビング・クリスマスの消費(出費)・セールがすごい
米国ではクリスマスに代表される年末のホリデーシーズンが一年で最も消費が盛んになる時期で、家族のプレゼントや自分のものを驚くほど購入します。
年末セールは11月ごろから始まり、サンクスギビング(11月第4木曜)の翌日のブラックフライデーで各社目玉商品を用意し、その後約1ヶ月のクリスマスまでギフト向け商品が売り出されます。メイシーズなど大手のデパートのブランド化粧品、衣料品など普段高いものほど割引が大きくお買い得なるので、憧れのものをゲットするチャンスです。
5-3. 病院に気軽にかかれないので市販薬が充実
米国では医療保険・医療費が高く、ちょっとした風邪くらいでは病院に行かないため、市販薬が充実しています。日本のように個人個人に調薬されるお薬というのは、ほぼありません。
スーパーやドラッグストアの薬局には常に薬剤師が常駐し、頼れる存在です。どんな薬を買ったらいいのかの相談もできますし、店舗によっては、この症状は病院に行った方がいいのか、市販薬で治せるのかのアドバイスなどもしてもらえる場合もあります。
アメリカの市販薬についてもっと知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
6. アメリカ文化の特徴:食事・レストラン編
米国での外食は日本での外食とは違い、チップを払ったり、値段も高めだったり、レストランに行くこと自体がややお高めのイベントです。

6-1. チップを払う
以前の記事でも取り上げましたが、米国ではレストランで食事をした際、最後に食事の代金とは別にチップを払うのが鉄則です。相場は20%と言われています。
日本人には不慣れなアメリカのチップについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
6-2. 飲酒できる年齢は21歳から
日本での飲酒開始年齢は20歳ですが、アメリカでは21歳ですので気をつけましょう!喫煙も21歳からです!
6-3. 夏場はバーベキュー
米国は牛肉が日本と比べて安いこともあり、バーベキューなどのお料理がしやすいです。夏場はメモリアルデーや独立記念日をバーベキューで祝います。祝日でなくても、天気のいい日はバーベキューグリルから、ホットドッグ、ハンバーガー、その他肉料理を調理している匂いや煙がご近所から流れてきます。
広いお庭の住宅地はもちろん、アパートの小さなベランダでもグリルを置いて焼いている人も多く、公園のピクニックエリアにも公共のグリルがあります。アメリカ人はバーベキューが大好き!
7. アメリカ文化の特徴:車社会編
国土が広いアメリカはほとんどの場所ではマイカーが無いと生活ができないほどの車社会です。若い頃から運転する人が多いため、車は一家に一台ではなく、大人一人に一台なくてはならないアイテムです。

7-1. 車は右通行
日本は右ハンドル、左通行ですが、アメリカは左ハンドル、右通行の真逆です。これに関連して、右折は赤信号でもOKだったり、左折が難しかったりなど、逆のルールもあります。
アメリカの交通ルールや運転免許についてはこちらの記事でも解説しています。
7-2. 高校で運転免許を取得できる場合も
通勤はもちろん、子供の送り迎えや買い物にも車が無いと生活が難しい米国ですが、高校生になると、授業の中で運転免許が取れる場合もあるようです。他にはドライビングスクール(有料)に通うか、免許を持っている人(親兄弟など)に教えてもらって試験を受けて免許を取る方法があるそうです。日本の実技試験よりはゆるい傾向で、若くても簡単に取れるようです。
7-3. 「すぐそこ」「近い」のスケールが日本と違う
アメリカ人と日本人では「近く」とか「すぐ行ける距離」が全然違います。アメリカは広いため、1、2時間の運転は大体の人は長いと感じません。
電車やバスなど公共交通機関の選択肢がない場合がほとんどなので、とりあえず自分で行けるか行けないかだけで判断している節もあります。アメリカの道路、ハイウェイは車線も多く運転しやすいので、運転が日本よりも楽という環境もあります。
8. アメリカ文化の特徴:学校・職場・祝日編
アメリカ人はよく長期休暇をとったりして人生をエンジョイしているイメージがありますが、実際のところが日本人と比べてどうなのでしょうか。

8-1. 学校は9月始まり
日本は4月始まりですが、アメリカは8月下旬から9月初旬に始まる学校がほとんど。学年も9月を前後に区切って数えます。
アメリカの教育制度についてはこちらの記事でも解説していますので、合わせてご覧ください。
例えば、スクールウィズでは歴史と教育の街として知られるボストンなど、アメリカ各地の留学を手厚くサポートしています。
日本と違う学校のスケジュールにも配慮しながら、語学学校選びや滞在先の手配まで一括対応するので、初めての留学も安心です。
8-2. 大学の学費はめちゃ高い
公立のキンダーガーデン(1年間の幼稚園のようなもの)から高校までは義務教育で無料ですが、大学以降は高等教育となり、学費が非常に高く、州立大学でも年間200万円以上、私立大学では年間600万円以上のところもあります。そのため多くの人は学生ローンを社会人になっても長い間支払い続けます。
8-3. 意外とよく働くアメリカ人
日本人の年間の平均年間労働時間は1,714時間と言われ、アメリカ人は2,087時間と言われています。これはとっても意外。アメリカでは副業、掛け持ちを許されている場合も多く、2つ、3つの仕事をこなす人も少なくありません。
8-4. 国民の休日が少ない
アメリカの国が定める祝日は11日です。日本の国民の祝日は16日。日本人がとる有給の平均は年に10日、アメリカ人も平均年10日と言われています。
アメリカの祝日については、こちらの記事もご覧ください。
8-5. 軍事・政治に関する休日が多い
日本ではこどもの日、文化の日、敬老の日など、文化的な伝統をテーマに制定された祝日が多くありますが、アメリカの祝日は大統領の日、マーティン・ルーサー・キングの日などの政治家、そして戦没者、退役軍人の日など軍事に関連する祝日が多くあります。
8-6. 新年は1月2日から普通に出社・新学期
アメリカはクリスマス休暇を年末の大イベントにしていることもあり、日本のように新年の三が日を祝うということがありません。新年は早速1月2日に学校、会社があり、通常に戻ります。学校の冬休みは12月23日ごろから1月1日までなので、日本よりも1週間短いことになります。
8-7. 合衆国憲法がとても身近
日本と米国が決定的に異なる点は、米国は人が意図的に作った国家であることです。アメリカ合衆国憲法は、人々の理想を現実にした唯一無二の優れた国であるという理念のもと建国されました。
米国で子供の頃から義務教育を受けると、憲法の内容と市民の権利をとても意識して教育されます。日本で生まれ育つと憲法のことはあまり意識しないと思いますが、米国人は合衆国憲法の存在をとても身近に、そして大事にしています。
9. アメリカの政治体制と州の特徴
アメリカ合衆国は、50の州と首都ワシントンD.C.から成る連邦共和国です。連邦政府の下に各州政府が置かれ、憲法によって明確に役割が分担されています。外交・国防・通貨などは連邦政府が担い、一方で教育・警察・交通・税制などは州ごとに独自の制度が設けられています。
このため、同じ国内でも法律や文化、生活習慣が大きく異なります。たとえば、カリフォルニア州はITや映画産業が盛んで自由な気風が根付く一方、テキサス州はエネルギー産業と独立志向の強さで知られます。ニューヨーク州は金融・メディアの中心地として国際的な影響力を持ち、南部のフロリダ州は観光業と高齢者移住で発展しています。
このように、多様な地域性と自治の仕組みが共存することこそ、アメリカ社会の柔軟さと活力を支える特徴といえるでしょう。
10. アメリカ文化の特徴:社会問題編
アメリカの社会問題は日本では問題となっていない事項が多いです。
自分が住むとして、気になるアメリカの問題点についてアンケート調査を行ったところ、このような結果が出ました。

※100名を対象にアメリカに移住する際にハードルになることについて調査
最も多かった懸念材料は、「治安が悪い(27%)」でした。
日本でも様々な事件があるとはいえ、世界的にも治安はいいので日常生活が安全に送れるのかという不安を持つ人が多いようです。
次いで、「言葉の壁(24%)」「物価が高い(15%)」「食文化の違い(10%)」「人種差別(7%)」・・・と続きます。
以下のトピックではアメリカの社会問題についていくつか取り上げ、詳しく解説しています。皆さんはこれらの問題についてどのくらい知っていますか?
アメリカの社会問題は日本では問題となっていない事項が多いです。

10-1. 貧富の差や収入による住み分けが明らか
憲法でかなり崇高な理想を掲げているのですが、米国に住んで周りを見渡すと、貧富の差がとても激しいことがすぐにわかります。悲しいことですが、貧富の差は教育の差、人種の違い、不平等が根強くあることの表れです。
例えば住宅地は、高級、中級、安め、スラムエリアと別れ、治安にも違いがあります。さらにプロパティタックス(固定資産税)の税収が教育に使われるため、公立学校のレベルも税収が多い地域と少ない地域では異なります。
10-2. 根強い人種差別
アメリカの歴史は短いですが、州によって歴史が大きく異なるため、極めて複雑といえます。ニューヨークシティやロサンゼルスのように、多くの移民・外国人が暮らしている地域もあれば、白人がほとんどを占める地域、黒人奴隷の歴史が色濃く残る地域もあるなど、土地に根付く文化が違います。
数字では、現在でも有色人種の方が学歴・就職・収入に関してより多くの努力を要するというデータもあります。「誰もが平等である」、「肌の色は関係ない」、「他者への尊重」を口すっぱく教えられ育つはずの多民族のアメリカで、いまだにこういう現実がある背景には、長年に蓄積された感情的な背景・さらに貧富の差などから来る恨みなどがあります。
特に白人の割合が多い地域では、移民や有色人種が成功することをあからさまに歓迎しなかったり、トランプ政権以降、有色人種・移民差別に火がついてしまった地域も多く存在します。
10-3. 銃社会
合衆国憲法に「自らを守るために武装しても良い」という項目があるため、その道具としてまず「銃」が存在する米国。アメリカのほとんどの州では銃を所持するのは合法です。このためご存知のように銃乱射事件が各地で多発しています。米国では悲しいかな、子供のうちから学校での銃乱射を想定した避難訓練「ロックダウン」があります。
10-4. 医療費が高額
日本のような国民皆保険制度がない米国。医療保険に入るか入らないかも個人の「選択」です。先進国でこのような制度の国は米国だけのようですが、合衆国憲法で約束されている「自由」を侵害しないために自分で選べるようになっているようです。
医療保険は非常に高額で、保険適用後の実費分の医療費も日本と比べてはるかに高額なため、収入によっては医療保険に入らない選択をせざるを得ない、また高額な医療を受けることを拒否する人も多くいます。治療後の請求が天文学的なこともあるため、米国での自己破産原因の一位は医療費となっています。
さらに、今回のパンデミックで「検査や治療やワクチンが有料では、受けられない人が多くいるため、感染爆発をコントロールできない」と指摘した政治家もおり、今までの問題が浮き彫りになりました。
アメリカの医療制度については以前の記事でも解説しています。
まとめ
アメリカの文化や生活に関連する習慣など、たくさんご紹介しました!米国の暮らしで日本と違う事にはどんなものがあるのかと疑問に思われている方の参考になれば嬉しいです!
アメリカの暮らしについてのクイズに挑戦してみたい方はこちらをご覧ください。
また留学をご検討の方は、海外の大学に通う先輩大学生に直接相談できるプラットフォーム(Global Hub Students)を利用してみてはいかがでしょうか?実際に海外の大学に通う先輩に話を聞くことが出来るので、アメリカの生活感や習慣などもつかむことが出来ます。
参考リンク:Global Hub Students

