アメリカの時差とは?簡単な時差計算を在住者が解説!

アメリカの時差

こんにちは!ハナセルです!今回は、アメリカの時差について紹介します。

アメリカは国土が広大なため、国内にも時差があります。これは国内に時差がない日本で生活してきた人にとっては、かなりの違いと感じるのではないでしょうか。

アメリカで生活をしていると、日本の家族に電話する時や、米国内でも別のタイムゾーンに住む人と連絡する時など、時差の計算は常につきまとうこととなります。

アメリカで時差に関して戸惑った時は、この記事をぜひ参考にしてくださいね。

1. アメリカ全土には6時間の時差がある

アメリカ国内の時差は東のニューヨークから西のハワイまで、6時間もあります。

タイムゾーンも合計6つあり、東側から順に以下の通りです。
「東部時間(Eastern Standard Time)」
「中部時間(Central Standard Time)」
「山岳部時間(Mountain Standard Time)」
「太平洋時間(Pacific Standard Time)」
「アラスカ時間(Alaska Standard Time)」
「ハワイ時間(Hawaii Standard Time)」

6つのタイムゾーンと聞いても、日本から米国へ引っ越しする前にご自分の住む州がどのゾーンに入るか把握されている方は意外と少ないかと思います。以下に50州全てを6つのタイムゾーン別にわけました。皆さんのお住まいの州はどのゾーンですか?

それぞれのタイムゾーンとの時間差は下表の通りです。日本の方が時間が先に進んでいます。

サマータイムなどもあるので、ビジネスなどでアメリカとやりとりする方は時間帯に注意が必要となるケースもあります。

タイムゾーン 日本との時差 日本との時差(サマータイム)
東部時間 14時間 13時間
中部時間 15時間 14時間
山岳部時間 16時間 15時間
太平洋時間 17時間 16時間
アラスカ時間 18時間 17時間
ハワイ時間 19時間 18時間

アメリカのタイムゾーン

1-1. 東部時間 ニューヨークの時差

東部時間帯は、ニューヨーク、ボストン、ワシントン、アトランタなどが含まれるタイムゾーンです。

日本との時差は、夏時間の間はマイナス13時間、冬時間の間はマイナス14時間となります。

英語では、冬時間はEastern Standard Time(略称EST)、夏時間はEastern Daylight Time(略称EDT)などといいます。

東部時間の州:
ウェストバージニア州、オハイオ州、コネチカット州、サウスカロライナ州、ジョージア州、デラウェア州、ニュージャージー州、 ニューハンプシャー州、ニューヨーク州、ノースカロライナ州、バージニア州、バーモント州、ペンシルベニア州、 マサチューセッツ州、ミシガン州、メイン州、メリーランド州、ロードアイランド州、ワシントンD.C.、ケンタッキー州(東半分)、テネシー州(東1/3)、 フロリダ州(ほとんどの地域)、インディアナ州(ほとんどの地域)

上記のように、1つの州が2つのタイムゾーンにまたがっているということもあります。該当の州を訪れる場合は要注意です。

1-2. 中部時間 シカゴの時差

中部時間帯は、シカゴなどが含まれるタイムゾーンです。

日本との時差は、夏時間の間はマイナス14時間、冬時間の間はマイナス15時間となります。

英語では、冬時間はCentral Standard Time(略称CST)、夏時間はCentral Daylight Time(略CDT称)と呼ばれます

中部時間の州:
アラバマ州、アーカンソー州、イリノイ州、アイオワ州、ルイジアナ州、ミネソタ州、ミシシッピ州、ミズーリ州、オクラホマ州、、ウィスコンシン州、ノースダコタ州(ほとんどの地域)、サウスダコタ州(東半分)、ネブラスカ州(東1/3)、カンザス州(ほとんどの地域 )、テキサス州(ほとんどの地域)、フロリダ州(ごく一部)、インディアナ州(シカゴ近郊とエバンズビル近郊のみ)、ケンタッキー州(西半分)、テネシー州(西2/3)、ミシガン州(西の一部)

1-3. 山岳部時間 アリゾナの時差

山岳時間帯は、アリゾナなどが含まれるタイムゾーンです。

日本との時差は、夏時間の間はマイナス15時間、冬時間の間はマイナス16時間となります。

英語では、冬時間はMountain Standard Time(略称MST)、夏時間はMountain Daylight Time(略称MDT)と呼ばれます。

山岳時間帯の州:
コロラド州、モンタナ州、ニューメキシコ州、ワイオミング州、ユタ州、アイダホ州(南半分)、オレゴン州(南東部)、ノースダコタ州(南西部)、サウスダコタ州(西半分)、ネブラスカ州(西1/3)、カンザス州(コロラド州に接する地域)、テキサス州(西部の一部 )、ネバダ州(一部) 、アリゾナ州(ネイティブアメリカンの特別地区)

1-4. 太平洋時間 ロサンゼルス、カリフォルニア、サンフランシスコの時差

太平洋時間帯は、ロサンゼルス、カリフォルニア、サンフランシスコ、シアトル、ラスベガス、オレゴン、サンディエゴなどが含まれるタイムゾーンです。

日本との時差は、夏時間の間はマイナス16時間、冬時間の間はマイナス17時間となります。

英語では、冬時間はPacific Standard Time(略称PST)、夏時間はPacific Daylight Time(略称PDT)と呼ばれます。

太平洋時間の州:
カリフォルニア州、 ワシントン州、オレゴン州(ほとんどの地域)、 ネバダ州(ほとんどの地域)、アイダホ州(北半分)

1-5. アラスカ時間

アラスカ時間帯は、名前の通りアラスカのタイムゾーンです。

日本との時差は、夏時間の間はマイナス17時間、冬時間の間はマイナス18時間となります。

英語では、冬時間はAlaska Standard Time(略称AKST)、夏時間はAlaska Daylight Time(略称AKDT)といわれます。

アラスカ時間の州:アラスカ州の大部分

ただし、アラスカ州の中でも西経169度50分よりも西にある島ではハワイ時間が使われています。

1-6. ハワイ時間

ハワイ時間帯も、名前の通りハワイのタイムゾーンです。

ハワイ時間帯ではサマータイムを実施していないので、日本との時差は、年を通してマイナス19時間となります。

英語では、Hawaii Standard Time(略称HST)といいます。

ハワイ時間の州:ハワイ州

2. アメリカには夏時間と冬時間がある

アメリカの時差について解説する前に、アメリカの夏時間・冬時間について簡単に紹介したいと思います。

アメリカではほとんどの州でサマータイム制度が導入されていて、サマータイムの期間は時間を1時間進めます。3月の2日曜日~11月の1日曜日の約8カ月が夏時間の期間で、残りが冬時間の期間です。

ご存じのように日本にはサマータイムがありませんので、夏時間と冬時間ではアメリカと日本の時差が1時間ずれます

アメリカのサマータイムについては別の記事で詳しく紹介していますので、もっと知りたいという方はそちらをご覧ください。

アメリカではデイライト・セービング・タイム(DST)と呼ばれるサマータイム。日本にいると縁のないものですが、アメリカ滞在中に注意すべきことはあるのでしょうか?また、アメリカの中にもサマータイムを実施していない地域があることを知っていますか。

3. アメリカでは国内の時差を意識して生活しよう

アメリカ国内には6つのタイムゾーンがあるので、他のタイムゾーンとの時差を簡単に計算できるようになるのも意外と大事です。

タイムゾーン アメリカ国内の時差
東部時間 0時間
中部時間 +1時間
山岳部時間 +2時間
太平洋時間 +3時間
アラスカ時間 +4時間
ハワイ時間 +5時間


例えば、仕事でアメリカの各地に事業所や取引先が点在する場合、メールや会議の時のためにも、アメリカ国内の時差のイメージを捉えておくことはとても重要です。

また、企業のホームページのお問い合わせ電話番号や、商品パッケージなどに記載されているお客様センターに電話する際も、その会社の所在地の時間帯で受付時間が書かれていることが多いです。国土が広いと気を配るべきことがいろいろとありますね(笑)。

特に最近はオンラインでのミーティングや授業、習い事、イベントなどが増え、以前にも増してアメリカ国内の時差を考える機会が増えました。

3-1. アメリカ国内の時差を計算する方法

アメリカ国内の時差を考える際、本土を縦に東、中、山、西と4等分し、そしてアラスカ、ハワイと思い浮かべます。東の方が朝が早く来ることを念頭に、東へ進む場合は1時間ずつ足し、西へ進む場合は1時間ずつ引きます

なお、ハワイにはサマータイム制度がありません。夏時間の間は、アラスカとハワイは2時間差になります。

アメリカ国内の時差計算

タイムゾーンが6つあるので、結果ニューヨークとハワイの時差は6時間になり、かなりの差があります。ニューヨークが午後3時の頃、ハワイは朝の9時で出勤タイムです。

こんな感じで、Zoom会議の予定を立てる時や電話をかける際など、米国国内の時差は、かなりスケジュールに気を使う要因です。

ちなみに、ニューヨークとイギリスの時差は冬時間の際は5時間です。そう、ニューヨークから太平洋に浮かぶハワイの方が、大西洋を挟んだイギリスよりも時差が大きいのです(笑)!

4. アメリカで日本との時差を計算する方法

アメリカに住み始めてすぐの慣れない間は、日本の時間を計算する際に混乱してしまいがちですが、丸いアナログ時計を想像するとわかりやすいかと思います。

アメリカより常に日本の方が先の時間であることを意識しましょう。これは、日付変更線が太平洋上、日本とアメリカの間にあるためです。

実際に、毎日日本との時差を考えるようになると、そのうち簡単にできるようになります。そんなに難しくはなく、練習あるのみです。

タイムゾーン 日本との時差 日本との時差(サマータイム)
東部時間 14時間 13時間
中部時間 15時間 14時間
山岳部時間 16時間 15時間
太平洋時間 17時間 16時間
アラスカ時間 18時間 17時間
ハワイ時間 19時間 18時間

4-1. ニューヨーク(東部時間)と日本の時差を計算する方法

ニューヨークなどを含むアメリカ東部にお住いの方は、日本とほぼ昼夜逆転、と考えるとわかりやすいでしょう。

アメリカ東部が日曜の朝の6時だったら、夏時間なら日本は日曜の夜の7時です。こんな感じで、夏時間に日本の時間を計算する際は、昼夜を逆転させて、1時間加えます

冬時間なら、昼夜逆転させて2時間加えます。アメリカ東部で朝の6時だったら、日本は夜8時になります。

4-2. シカゴ(中部時間)と日本の時差を計算する方法

シカゴなどを含む中部時間のエリアでは、夏時間なら昼夜逆転させて2時間加えると日本時間が計算できます。アメリカ中部で朝の6時だったら、日本は夜8時です。

冬時間では、昼夜逆転させて3時間加えます。朝の6時だったら日本は夜9時です。

4-3. アリゾナ(山岳部時間)と日本の時差を計算する方法

アリゾナなどを含む山岳部では、夏時間なら昼夜逆転させ3時間加えます。アメリカ山岳部で朝の6時だったら、日本は夜9時になります。

冬時間なら、昼夜逆転させて4時間加えます。朝の6時なら、日本は夜10時です。

4-4. ロサンゼルス(太平洋時間)と日本の時差を計算する方法

ロサンゼルス、カリフォルニア、サンフランシスコなどを含む太平洋時間では、夏時間なら昼夜逆転させ4時間加えます。ロサンゼルスが朝の6時だったら、日本は夜10時です。

冬時間なら、昼夜逆転させて5時間加えます。朝の6時は日本で夜11時となります。

4-5. アラスカと日本の時差を計算する方法

アラスカ時間では、夏時間なら昼夜逆転させて5時間加えます。アラスカが朝の6時だったら日本は夜11時です。

冬時間なら昼夜逆転させた後、6時間加えます。朝の6時は日本で夜12時になります。

4-6. ハワイと日本の時差を計算する方法

ハワイ滞在中に日本時間を計算する方法は、2通り紹介しましょう。

1つは、ハワイ時間を昼夜逆転させ、さらに7時間加える方法です。

もう1つは、ハワイ時間から5時間引きます。ただし、日付は日本の方が1日早くなることに気を付けましょう。

どちらの計算を使っても、ハワイが朝の6時なら、日本は翌日の夜中の1時です。

ハワイではサマータイム制度を導入していないので、時差の計算方法は1年を通して同じです。

5. まとめ

いかがでしたか?アメリカ国内のタイムゾーンや、アメリカと日本の時差の計算の仕方など、アメリカの時差についてお伝えしました。
実際にアメリカフロリダで生活している方のブログも合わせてご覧ください。
参考記事:アメリカ生活お助けサイト

日本との時差って何時間?と疑問に思った際にこの記事をお役立てくださいね。

また、アメリカのサマータイム制度については別の記事でも紹介しています。詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

アメリカではデイライト・セービング・タイム(DST)と呼ばれるサマータイム。日本にいると縁のないものですが、アメリカ滞在中に注意すべきことはあるのでしょうか?また、アメリカの中にもサマータイムを実施していない地域があることを知っていますか。

アメリカ携帯ハナセルが運営する「アメリカ新生活・移住ブログ」では、本記事のように、アメリカでの生活や旅行で困ったときの解決方法や、アメリカに行く前に知っておきたい知識など、アメリカで役立つ様々な情報を発信しています。

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吉田店長の写真

監修者
ハナセル店長 吉田

モベルコミュニケーションズ取締役
アメリカ携帯電話業界に20年携わる専門家

小学生の頃に日本を離れた後、海外の大学に進学。海外携帯電話会社に入社し、現在も海外生活を続ける。
2007年、一時帰国の度に感動する日本品質のサービスを米国在住者にお届けしたいという想いから、日本人のためのアメリカ携帯サービス「HanaCell(ハナセル)」を立ち上げる。
コラムでは、一般の方にもわかりやすいアメリカ携帯電話に関する情報や、バイリンガルを活かしたアメリカ生活情報の発信・監修を行っている。

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