アメリカの世界遺産24カ所を全て紹介

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こんにちは!ハナセルです。
今回の記事では歴史や自然の魅力溢れるアメリカの世界遺産を全てご紹介します。

日本からアメリカへの海外旅行のプランを決める際や、アメリカ移住・留学後の国内旅行の目的地候補にぜひご参考に!

アメリカの世界遺産

もくじ

1. 海外旅行の醍醐味!世界遺産とは
 1-1. 世界遺産が誕生した理由
 1-2. アメリカにある世界遺産は24カ所

2. アメリカの世界自然遺産
 2-1. イエローストーン国立公園
 2-2. グランドキャニオン国立公園
 2-3. エバーグレーズ国立公園
 2-4. クルエーン / ランゲル=セント・イライアス / グレーシャー・ベイ / タッチェンシニー=アルセク
 2-5. レッドウッド国立及び州立公園
 2-6. マンモス・ケーブ国立公園
 2-7. オリンピック国立公園
 2-8. グレート・スモーキー山脈国立公園
 2-9. ヨセミテ国立公園
 2-10. ハワイ火山国立公園
 2-11. カールズバッド洞窟群国立公園
 2-12. ウォータートン・グレーシャー国際平和自然公園

3. アメリカの世界文化遺産
 3-1. メサ・ヴェルデ国立公園
 3-2. 独立記念館国立歴史公園
 3-3. カホキア墳丘群州立史跡
 3-4. ラ・フォルタレサとサン・ファン国定史跡国立公園
 3-5. 自由の女神像
 3-6. チャコ文化
 3-7. シャーロッツビルのモンティセロとバージニア大学
 3-8. タオス・プエプロ
 3-9. ポヴァティ・ポイントの記念碑的土構造物群
 3-10. サン・アントニオ伝道施設群国立公園
 3-11. フランク・ロイド・ライトの20世紀建築作品群

4. アメリカの世界複合遺産
 4-1. パパハナウモクアケア

まとめ

1. 海外旅行の醍醐味!世界遺産とは

世界遺産は世界に幾つあるんでしょう。答えは2021年現在、1154件です。世界194カ国が世界遺産の条約を締結しています。すごい数ですね。

世界遺産には種類があり、「文化遺産」、「自然遺産」、「複合遺産」、「危機遺産」の4つのカテゴリーに分かれて制定されています。アメリカには現在危機遺産を除く3つのカテゴリーの世界遺産が登録されています。

1-1. 世界遺産が誕生した理由

旅行先として大人気の世界遺産ですが、その制度がどのように生まれたのかご存じの方は少ないのではないでしょうか。

第一次世界大戦、第二次世界大戦と、世界中の文化財が戦争による被害にあいました。武力から文化財を守るための国際法が必要という機運が高まる中、1945年にユネスコ(United Nations Educational, Scientific and Cultural Organization, UNESCO 国際連合教育科学文化機関)が発足。ユネスコはその後、戦争や紛争の際には文化財を破壊せず保護するべきという条約を打ち出し、後の世界遺産の成立につながりました。

一方で、世界で初めて国立公園のシステムを開始していたアメリカでは、1972年の国立公園制度の100周年と共に、世界中の自然と文化的価値のある場所を保存・保全する案を作りました。その際に作られた世界中の保全すべきスポットのリストが世界遺産の制定にも用いられることとなりました。

1-2. アメリカにある世界遺産は24カ所

アメリカには2021年現在、全部で24の世界遺産があります。グランドキャニオンなどの自然遺産が12件、自由の女神などの文化遺産が11件、文化と自然の両方を備えた複合遺産が1件です。

ちなみに、日本には自然遺産が5件、文化遺産が20件の計25件が登録されています。日本の方が文化遺産が圧倒的に多いのは、それだけ歴史が長い国だからということでしょうね。

というわけで、続いてアメリカにある世界遺産24カ所を全て紹介します。

2. アメリカの世界自然遺産

米国の世界自然遺産を登録された順に紹介します。全部で12件の登録があり、多くがアメリカを代表する有名な観光スポットでもあります。米国の自然遺産は何と言っても雄大な風景や地形が特徴的です。

アメリカの世界自然遺産の多くは国立公園にも指定されており、前回のアメリカの国立公園の記事でも紹介していますので、合わせてご覧ください。

アメリカの国立公園の来園者順の人気TOP10を紹介。そのほかにも日本人に人気の5カ所や、お得な入園方法、実際に訪れる際の注意点など、旅行を検討されている方に役に立つ情報をアメリカ在住の筆者がたっぷりとご紹介します。

アメリカの世界自然遺産

2-1. イエローストーン国立公園

Yellowstone National Park
ワイオミング州・モンタナ州・アイダホ州
1978年世界自然遺産登録

国立公園にも指定されています。色鮮やかな鉱泉や野生動物の宝庫として有名。アメリカの中でも最も人気のある国立公園の一つです。 

2-2. グランドキャニオン国立公園

Grand Canyon National Park
アリゾナ州
1979年世界自然遺産登録

国立公園にも指定されています。6500万年前の地殻変動と風化で作られた巨大な渓谷。ラスベガスなどからのアクセスもできることで毎年多くの人が訪れています。

2-3. エバーグレーズ国立公園

Everglades National Park
フロリダ州
1979年世界自然遺産登録

国立公園にも指定されています。フロリダの南部に位置するエバーグレーズは開発が行われず、フラミンゴをはじめとする野生動物の保護地になっています。ヌマスギ、マングローブ、マホガニーなど、南部の湿地帯特有の植生や、マナティのいる入り江など貴重な場所も。

2-4. クルエーン / ランゲル=セント・イライアス / グレーシャー・ベイ / タッチェンシニー=アルセク

Kluane / Wrangell-St Elias / Glacier Bay / Tatshenshini-Alsek
ワイオミング州、カナダのユーコン準州、ブリティッシュコロンビア州
1979年世界自然遺産登録

厳かな山々、地球の歴史を感じさせる氷河の美しさや、貴重な野生動物の生息地として保護活動が盛んになり、国立公園、そして世界遺産に指定されました。

2-5. レッドウッド国立及び州立公園

Redwood National and State Parks
カリフォルニア州
1980年世界自然遺産登録

国立公園にも指定されています。北アメリカの温帯雨林の一部にしか自生しないレッドウッドは丈の高いセコイア(スギ)のことで、樹齢は平均500年、高さは100メートル以上にも。19世紀後半から20世紀初頭にかけ、サンフランシスコ近辺の開発によりこの森のセコイアの90パーセントが材木として伐採されたため、保全目的で国立公園に制定されたと言われています。

2-6. マンモス・ケーブ国立公園

Mammoth Cave National Park
ケンタッキー州
1981年世界自然遺産登録

国立公園にも指定されています。世界一長い地下の洞窟は地下100メートル、長さ約600キロメートルにも及ぶ。洞窟の中を実際に歩けるツアーは何種類か用意されており、事前予約が必要。

2-7. オリンピック国立公園

Olympic National Park
ワシントン州
1981年世界自然遺産登録

国立公園にも指定されています。山登り、海辺のハイキングが楽しめることで有名。豊かな生態系と美しい景観が訪れた人の心を魅了します。

2-8. グレート・スモーキー山脈国立公園

Great Smoky Mountains National Park
テネシー州
1983年世界自然遺産登録

国立公園にも指定されています。アメリカで年間入場者が一番多い国立公園。アクセスの良さと、豊富なトレイル(散歩道)が用意されていることで、気軽に訪れることができるのが魅力です。

2-9. ヨセミテ国立公園

Yosemite National Park
カリフォルニア州
1984年世界自然遺産登録

国立公園に指定されています。切り立った山、豪快な滝などの素晴らしい風景や、セコイアの森や豊かな生態系を育む原生林を中心とする環境が特色です。

2-10. ハワイ火山国立公園

Hawaii Volcanoes National Park
ハワイ州
1987年世界自然遺産登録

国立公園にも指定されています。キラウェアとマウナロア火山全体が保全対象になっており、トレッキングも楽しめるようになっています。

2-11. カールズバッド洞窟群国立公園

Carlsbad Caverns National Park
ニューメキシコ州
1995年世界自然遺産登録

国立公園にも指定されています。グアダルーペ山脈の裾の地下に位置する鍾乳洞群には幻想的で不思議な空間が広がっています。地質学の調査もいまだに盛んに行われており、まだまだ全容が解明されていないロマンあふれる洞窟の世界です。

2-12. ウォータートン・グレーシャー国際平和自然公園

Waterton Glacier International Peace Park
モンタナ州とカナダのアルバータ州
1995年世界自然遺産登録

ロッキー山脈の真ん中に位置する、美しい森林、湖、そして氷河に囲まれた国際公園。化石や8000年前の人類の生活の跡も確認されており、人の手の届いていない環境が守られています。

3. アメリカの世界文化遺産

続いて、米国の世界文化遺産11カ所を登録された順に全て紹介します。皆さんが行ってみたいところはどこですか?

アメリカの世界文化遺産

3-1. メサ・ヴェルデ国立公園

Mesa Verde National Park
コロラド州
1978年世界文化遺産登録

国立公園にも指定されています。1世紀からこの地に住む農耕民族アナサジ族が12世紀末までの間にプエブロ文化を営んでいたことが伺える遺跡群。スペイン語で緑の台地という意味ですが、ゴツゴツした岩山の断崖に日干しレンガを使ったクリフパレスと言われる複雑な岩窟住居が作られています。迷路のようになっている部分もあり、要塞的な役割を果たしたとも言われています。岩窟住居の見学をするにはツアーに申し込む必要があります。

3-2. 独立記念館国立歴史公園

Independence Hall
ペンシルバニア州
1979年世界文化遺産登録

国立公園にも指定されています。フィラデルフィアの中心部にある観光名所、独立記念館は1776年7月4日にトーマス・ジェファーソンが作った独立宣言に、イギリスの植民地であった東部の13州の代表者がサインをした建物。のちの1787年にこの独立記念館にてアメリカ合衆国憲法が制定されました。アメリカ人は自国の歴史をとても大事にし、アメリカ建国の歴史について熱心に学ぼうとする人が多いですが、この独立記念館とその周辺の公園はいつも大変賑わっています。記念館を見学するには事前の予約が必要です。近くには美術館や自由の鐘の展示、当時の衣装を着た人たちがガイドをしてくれるパフォーマンスもあり、建国の歴史を学べるとても充実した公園になっています。

3-3. カホキア墳丘群州立史跡

Cahokia Mounds State Historic Site
イリノイ州
1982年世界文化遺産登録

国立公園にも指定されています。イリノイ州のセントルイス郊外にあるカホキアには8世紀から17世紀ごろにかけてネイティブ・アメリカンが築いたミシシッピ文化の遺跡があります。マウンドと呼ばれる墳丘は120個ほどあり、最も大きなもの(モンクス・マウンド)は底面がピラミッドよりも広い面積があると言われています。マウンドは日本人には馴染みのある「古墳」に近い、埋葬のためのものとされており、中からは埋葬品や殉死の遺体も発見されています。ネイティブ・アメリカンにも古墳を作る文化があったんですね。

3-4. ラ・フォルタレサとサン・ファン国定史跡国立公園

La Fortaleza and San Juan National Historic Site in Puerto Rico
プエルトリコ
1983年世界文化遺産登録

国立公園にも指定されています。アメリカの領土のプエルトリコにある、サン・ファンの市街地をヨーロッパやカリブ族からの攻撃から防衛するための要塞、ラ・フォルタレサは16世紀半ばに作られ、19世紀後半までの間に要塞が3基建造されました。アメリカ合衆国に侵略されるまでの間スペインの領土でしたが、1898年の8月に最後の総督リカルド・デ・オルテガが自らラ・フォルタレサの時計を破壊したことで、スペインの統治の終止符を告げたというドラマティックなエピソードがあります。

3-5. 自由の女神像

Statue of Liberty
ニューヨーク州
1984年世界文化遺産登録

国立公園にも指定されています。知らない人はいない、ニューヨークの自由の女神像。1886年にアメリカ独立100周年を記念してフランスから贈呈されました。当時はまだ黄金の色をしていた(銅製)ようです。自由と民主主義を表す自由の女神の足元には、引きちぎった鎖、左手には合衆国の独立記念日である1776年7月4日の刻印がある独立宣言の銘板を抱えて、右手には自由を照らす松明を持っています。内部はエレベーターと螺旋階段を使って王冠部分の展望台まで登ることができ、台座内部は博物館になって見学可能(要事前予約)です。

3-6. チャコ文化

Chaco Culture
ニューメキシコ州
1987年世界文化遺産登録

国立公園にも指定されています。プエブロ文化の中でも最も栄えた地域で、天体観測をして夏至や冬至など暦も使われていたことが伺える遺跡があります。ネイティブ・アメリカンのホピ族、プエブロ族の文化の要でしたが、12世紀に起きた気候の変化のため、人々はこの地域を捨て、集落は廃墟となってしまいました。現在でも発掘や調査などが行われていますが、遺跡の近郊で石炭採掘が行われる動きもあるようで、世界遺産登録は保全のための大きな意味をなしています。

3-7. シャーロッツビルのモンティセロとバージニア大学

Monticello and the University of Virginia in Charlottesville
バージニア州
1987年世界文化遺産登録

国立公園にも指定されています。モンティセロはアメリカ建国の際の独立宣言の作成及び合衆国第3代大統領であったトーマス・ジェファーソンが住んでいた邸宅があった場所。邸宅は建設に40年近くかかり、またジェファーソンの設計。建築内部はジェファーソンの思想が反映されていると言われ、充実した図書館(一部は焼失)があったり、節約に配慮し、機能的な作りのダイニングや寝室が特徴的と言われています。また邸宅の敷地から続く名門のバージニア大学はジェファーソンが創立者ということで、ともに世界遺産・国立公園に登録・指定されています。

3-8. タオス・プエプロ

Taos Pueblo
ニューメキシコ州
1992年世界文化遺産登録

国立公園にも指定されています。現在でもおよそ150人のネイティブ・アメリカンが暮らす集落。建物は日干しレンガで作られた複数階のアドビと呼ばれる様式の住居です。西暦1000年から1450年ごろの間に建設されたと言われますが、建築当初は出入り口はなく、梯子を使って天井から出入りをしていたそうです。サンタフェから2時間弱で行けるということもあり、サンタフェに滞在して見学に訪れるコースが人気のようです。

3-9. ポヴァティ・ポイントの記念碑的土構造物群

Monumental Earthworks of Poverty Point
ルイジアナ州
2014年世界文化遺産登録

国立公園にも指定されています。紀元前1500年ごろからのアメリカ先住民族の遺跡で、北米では最大の土でできた構造物群と言われています。ネイティブ・アメリカンの当時の暮らしがうかがえる石器、やじり、土器などが発掘されています。

3-10. サン・アントニオ伝道施設群国立公園

San Antonio Missions
テキサス州
2015年世界文化遺産登録

国立公園にも指定されています。現在のアメリカの一部がかつてスペインの植民地・支配下だった際に、スペイン人のカトリック伝道師がネイティブ・アメリカンなどに布教活動を行い、その際に建設した施設が伝道施設、「ミッション」と呼ばれます。登録されているのはエスパーダ、サン・フアン、サン・ホセ、コンセプシオン、バレロの5伝道所、ランチョ・デ・ラ・カブラス牧場。

3-11. フランク・ロイド・ライトの20世紀建築作品群

The 20th-Century Architecture of Frank Lloyd Wright
6つの州に8箇所
2019年世界文化遺産登録

アメリカの中で最も新しい世界遺産ですが、登録された8件の建物は6つの州に点在しています。ユニティー・テンプル(イリノイ州)、フレデリック・C・ロビー邸(イリノイ州)、タリアセン(ウィスコンシン州)、バーンズドール邸(カリフォルニア州)、落水荘(ペンシルバニア州)、ハーバード・キャサリン・ジェイコブス邸(ウィスコンシン州)、タリアセン・ウェスト(アリゾナ州)、ソロモン・R・グッゲンハイム美術館(ニューヨーク州)。この中で最も有名なのはグッゲンハイム美術館と落水荘ではないでしょうか。グッゲンハイムはマンハッタンにあり、自由の女神からも近いので、予定を上手に組めば1日に両方回ることもできます。

4. アメリカの世界複合遺産

世界複合遺産は文化遺産と自然遺産の両方の価値を兼ね備えた世界遺産です。
複合遺産は世界的に見ても数が少ないですが、アメリカの複合遺産は現在ハワイのパパハナウモクアケアの1件のみです。

4-1. パパハナウモクアケア

Papahānaumokuākea
ハワイ州
2010年世界複合遺産登録

観光地としてほとんどの方にとっては聞いたことがないと感じると思いますが、パパハナウモクアケアは北西ハワイ諸島一帯を含む、観光では人々が訪れることのできない、世界最大の海洋保護区です。残念ながら関係者のみの立ち入りしかできないようです。ハワイ固有の絶滅危惧種のアザラシやウミガメの保全と、ハワイの先住民が自然と共生して暮らしてきた歴史がうかがえる文化的遺跡も保全対象に含まれています。

5. まとめ

一度は行ってみたい憧れの世界遺産、アメリカ国内のスポットをすべてご紹介しました。

アメリカに住んでいるなら是非行っておきたい場所ばかりです!読者の皆様の素敵な米国旅行のアイデアになれば嬉しいです!

また、前回のアメリカの国立公園の記事も合わせてご覧ください。

アメリカの国立公園の来園者順の人気TOP10を紹介。そのほかにも日本人に人気の5カ所や、お得な入園方法、実際に訪れる際の注意点など、旅行を検討されている方に役に立つ情報をアメリカ在住の筆者がたっぷりとご紹介します。
吉田店長の写真

監修者
ハナセル店長 吉田

モベルコミュニケーションズ取締役
アメリカ携帯電話業界に20年携わる専門家

小学生の頃に日本を離れた後、海外の大学に進学。海外携帯電話会社に入社し、現在も海外生活を続ける。
2007年、一時帰国の度に感動する日本品質のサービスを米国在住者にお届けしたいという想いから、日本人のためのアメリカ携帯サービス「HanaCell(ハナセル)」を立ち上げる。
コラムでは、一般の方にもわかりやすいアメリカ携帯電話に関する情報や、バイリンガルを活かしたアメリカ生活情報の発信・監修を行っている。

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