アメリカのクリスマスの過ごし方!色々な文化のイベントも

アメリカのクリスマスは、12月25日を中心に「家族で集まり、食事とギフト交換を楽しむ」一年最大級の行事です。宗教的な祝日であると同時に、家族行事としての意味合いが強い点が特徴です。

【アメリカのクリスマスの基本】
・11月第4木曜の感謝祭後からホリデーシーズンが本格化
・公的な連邦休日は12月25日(Christmas Day)
・多くの企業は25日のみ休業、26日から通常営業に戻るケースが一般的
・イブの夜や当日朝に家族で食事・プレゼント交換を行う

日本のように恋人中心のイベントではなく、「家族中心」で過ごす点が大きな違いです。

今回は、アメリカでのクリスマスの過ごし方と、色々な文化のイベントについてご紹介していきます。

1.アメリカのクリスマスの過ごし方

アメリカのクリスマスの過ごし方
アメリカのクリスマスは、恋人よりも家族で集まるためのイベントです。
クリスマス前後はどんな過ごし方をするのか見ていきましょう。

1-1.12月が近づいたらクリスマスの準備

11月の感謝祭が終わったら、街はクリスマス商戦にガラっと切り替わります。
感謝祭の翌日の金曜日はブラックフライデーと呼ばれ、デパートやショッピングモール、オンラインストアで大きなセールが開催されます。

ブラックフライデーは様々な物が安くなるので、年末の休暇の前に生活用品をまとめ買いしたり、洋服などを買う人も多いです。時期的にクリスマスプレゼントをブラックフライデーのセールで買う人もいます。

現在はオンラインでもこの時期にセールを行っていますが、お店は大変な賑わいでとても楽しいですよ。

12月に入ったら、クリスマスツリーを飾ります。
街中もクリスマスイルミネーションが始まるので、大変華やかです。

アメリカのセール時期は? 各セールの特徴を在米者が紹介

1-2.休み・営業時間の実務ガイド(旅行者/在住者向け)

アメリカでクリスマスの時期に予定を立てるときは、「連邦休日(Federal Holiday)」としての公式基準と、実務上の営業状況を分けて考えるのが大切です。

・公式の基準(連邦休日)
12月25日(Christmas Day)はアメリカの連邦政府が定める法定祝日で、政府機関や郵便局、銀行、裁判所などは原則休業になります。民間企業に対してこの祝日を休みにする義務はありませんが、多くの企業が休業する傾向があります。

・土日と重なった場合の観察日(Observed)
連邦休日が土曜・日曜に当たる場合、政府職員向けの観察日(observed)として前後の平日に休日が振り替えられるルールがあります。たとえば日曜に重なると翌月曜が観察日になります。

・民間企業・店舗の対応
民間企業(小売店・レストランなど)は連邦休日に休まなくてもよいので、営業している店舗も多いです。ただしクリスマス当日は家族で休む文化が強いため、営業時間が短くなる・事前に閉店する店もあります。特に大型モールや観光施設などは、事前に営業時間を確認しておきましょう。

・学校・交通機関の状況
学校は地区によって休校になる場合と通常運行の場合があり、交通機関も祝日ダイヤになる場合があります。旅行者は航空・鉄道などの運行スケジュールを事前に確認しておくのがおすすめです。

1-3.クリスマスイブはディナー

家族や親戚、友人が集まってクリスマスディナーを楽しみます。

・ターキー(七面鳥)の丸焼きとクランベリーソース
・グレイズドハム(メープルシロップやはちみつなどで照りをつけた大きなハム)
・大きなリブロースト
・ミンスパイ(ドライフルーツやスパイスが詰まった小さなパイ)
・ジンジャーブレッド(生姜とスパイスがきいたクッキー)
・アップルサイダー(りんごを使ったドリンク)
・エッグノック(牛乳と卵を使った甘いドリンク)
などが定番のメニューですが、内容や味付けはその家によって変わります。

日本やヨーロッパのようにクリスマスにお決まりのケーキを食べる習慣はなく、ジンジャークッキーやパイ、ドーナツなどがよく食べられています。

ゆっくりご飯を食べながら、皆で会話を楽しんだり、映画やゲームをしたりして楽しい時間を過ごします。
この時にダサいセーターを着る文化もあり、「Ugly Christmas sweater」と検索するとユニークなデザインのセーターの数々が見られます。

1-4.教会でのミサ

クリスマスは、教会でミサが行われます。
24日の夜はごはんの後に家族揃ってミサに出かけるという人も多いです。

教会や宗派によってミサの内容は異なりますが、
・キャンドルサービス
・讃美歌を歌う
・牧師や司祭の話を聞く
などが一般的です。
教会によってはバンド演奏を行うことも。

また、ソウルフルな歌声が素晴らしいゴスペルイベントもアメリカ各地の教会で開催されます。

1-5.25日の朝にプレゼントを開ける

24日の夜は、子供たちはサンタクロースのためにクッキーとミルクをセットして眠りにつきます。
25日の朝はクリスマスツリーの下にプレゼントがたくさん置いてあるので、家族みんなで開けて楽しみます。
クリスマスプレゼントは子供だけでなく、大人も含めてパーティに集まる人全員に贈ります。
招待された側のプレゼント持参は強制ではありませんが、できれば用意した方がよいでしょう。

クリスマスプレゼントはとにかくたくさん集まるので、誰あてのプレゼントか分かるようにしておきましょう。

1-6.アメリカのクリスマス伝統「定番セット」

アメリカのクリスマスには、毎年繰り返される象徴的な習慣があります。家庭ごとに違いはあるものの、次の要素は広く親しまれています。

・クリスマスツリー
↳ドイツ系移民の文化を背景に北米へ広がった習慣。12月初旬から自宅に飾り、オーナメントやライトで装飾する。
・ストッキング(靴下)
↳クリスマスイブの夜に暖炉や階段に吊るし、サンタが小さな贈り物を入れるとされる。
・サンタへのクッキーとミルク
↳子どもがサンタへの感謝としてクッキーとミルクを用意する家庭が多い。
・クリスマスキャロルや朗読
↳家族で賛美歌を歌ったり、物語を朗読したりする伝統もある。

こうした習慣は、単なる装飾やイベントではなく、「家族で共有する時間」を大切にする文化の表れでもあります。

1-7.クリスマス後もデパートが混雑する理由は?

さて、無事に年末の大イベントのクリスマスが終わっても、デパートや商業施設は混雑が続きます。
その理由は「クリスマスプレゼントを返品するため」というから驚きです。

アメリカでは贈り物にギフトレシートを添えることが多く、金額は記載されず店名や返品条件が記載されています。
いらないプレゼントはギフトレシートと一緒にお店に持っていくと、返金あるいはギフトカードが渡されます。

1-8.独自の信仰スタイルのあるネイティブアメリカン

アメリカ先住民は、意外にもクリスチャンの割合が多いです。
北アメリカ大陸に入植したヨーロッパ系移民によって布教が行われ、現代に至るまでキリスト教を信じるネイティブアメリカンは少なくありません。

独自の信仰スタイルのあるネイティブアメリカン
画像引用元:NATIVE AMERICAN NIGHT BEFORE CHRISTMAS | Native Voices Books
24日から25日にかけて、ネイティブアメリカンのお祭りが開催され、歌やダンスを楽しみます。
お祭りでは昔から伝わる歌や踊り、ネイティブアメリカン風にアレンジされた讃美歌などが披露されます。
また、クリスマスシーズンにはネイティブアメリカンの伝統的な装いや文化とクリスチャンの文化を織り交ぜたビーズ細工・木工・アートが職人によって作られ、インディアン博物館などで行われるクリスマスマーケットで販売され、人気を博しています。
もちろん、古くからその部族に伝わる土着の信仰を持つネイティブアメリカンも多くいます。

その他のクリスマスの過ごし方は動画でご覧ください。

2.日本とアメリカのクリスマスの違い

最大の違いは、アメリカは「家族行事」、日本は「イベント文化」という位置づけにある点です。過ごし方・休みの取り方・食文化など、複数の視点から見ると違いがよりはっきりします。以下では代表的な比較ポイントを整理してみましょう。

比較項目 アメリカ 日本
誰と過ごすか 家族中心。帰省して集まる家庭も多い 恋人・友人と過ごすイベント色が強い
メイン日程 12月25日(当日)が中心 12月24日(イブ)の夜が中心
食事 ターキー、ハム、マッシュポテトなど家庭料理が定番 フライドチキンや洋食メニューが人気
ケーキ文化 特定の固定ケーキ文化はない ショートケーキが代表的だが、近年は種類も多様化
休みの長さ 公的休日は12/25が基本。翌日から通常営業のケースも多い クリスマス自体は公的休日ではない
プレゼントの渡し方 25日朝に家族で一斉に開封する習慣が一般的。前夜にツリーの下にプレゼントを並べておく 子どもは25日朝、恋人同士はイブに渡すことが多い

同じ名前の行事でも、国が変わると意味合いは大きく変わります。背景を知ることで、その土地らしいクリスマスの楽しみ方が見えてきます。

3.クリスマスは学校でイベントをすることも

クリスマスは学校でイベントをすることも

小中学校だと、クリスマスに子供たちが劇や歌などの出し物をするイベントが開催されることも多いです。
歌はその時流行しているものや、定番の人気曲が多く、子供たちが各パートの楽器を練習してバンド形式で成果をお披露目することも。
これは公立学校や様々なルーツの子が集まる私立学校でよく見られます。色々な信仰を持つ子が集まるので、特定の宗教に内容を限定せず皆が楽しめる内容にするための工夫ですね。
クリスマス系の歌を歌う場合は、信仰についての内容にあまり触れていないポピュラーソングが選ばれることが多いです。

ミッション系の私立学校では、讃美歌を歌ったり、キリスト教にまつわるエピソードの劇を行うこともあります。
また、日頃のお礼を込めて保護者から学校の先生にちょっとしたクリスマスプレゼントを贈るのも一般的です。

4.クリスチャン以外の12月

クリスチャン以外の12月
アメリカでクリスマスが盛大にお祝いされるのは、国民の半数以上がクリスチャンだからです。
しかし、他民族・多文化の国でもあるアメリカでは、キリスト教以外の宗教を信じていたり、特定の信仰を持たない人も少なからずいます。

クリスチャン以外の人達は、クリスマスシーズンのアメリカでどう過ごしているのでしょうか?
アメリカの宗教については、こちらの記事でも詳しく解説しています。

アメリカの宗教は何が多い?多文化社会において気を付けたいこと

4-1.ユダヤ教徒はクリスマスに中華を食べる?

ユダヤ教徒はクリスマスに中華を食べる?
ユダヤ教徒はクリスマスを祝いません。12月には「ハヌカ」と呼ばれる大事な祭典が行われます。
開催時期はユダヤ暦の第9月から8日間行われ、ハヌキアという専用の燭台に細いろうそくを立てて毎日1本ずつ火を灯します。

ドレイドルというというコマで遊んだり、ジャガイモのパンケーキやスフガニア(中にジャムやクリームが入った揚げパン)などを食べます。

ハヌカが終わったユダヤ教徒はクリスマスは特に普段を変わらない平日です。
面白いのが、アメリカのユダヤ教徒はクリスマスに中華料理を食べることが多いようです。

120年ほど前から始まったとされるこの習慣は、
・ユダヤ系移民が多い地域に中華料理屋さんが多かった
・クリスマスでも店が開いている
・乳製品が料理にほとんど使われない(ユダヤ教は乳製品と肉を一緒に使ってはいけない)
といった理由で広まったとされます。

近年はデリバリーも盛んなので、ユダヤ人居住区の近くの中華料理店はクリスマスはかきいれ時なのだとか。

4-2.アフリカンアメリカンの行事 クワンザ

アフリカンアメリカンの行事 クワンザ
アフリカンアメリカンのコミュニティでは、ルーツのアフリカの文化を取り入れた「クワンザ」というお祝いが行われます。

1960年代に始まったクワンザは、毎年12月26日から1月1日に行われます。
アフリカの工芸品や美術、民族衣装などで家を飾り、キナラと呼ばれる燭台にミシュサバという緑・赤・黒のろうそくを立てます。

これはクワンザの7つの原則である「結束・自己決定・集団作業と共同責任・強調経済・目的・創造性・信仰」を意味しています。
アフリカ原産のゴマ・オクラ・サツマイモといった食材を使ったアフリカ料理を作ったり、ジャークチキンのようなカリビアン料理もよく食べられています。

クワンザは宗教的儀式というよりも、民族的イベントなので、クリスマスとクワンザ両方お祝いする家庭も多いです。

多民族国家ならでは? アメリカの文化とその歴史

よくある質問(FAQ)

Q.12月24日(クリスマスイブ)も休みですか?
12月24日は連邦政府が定める法定祝日ではありません。そのため、公的機関は原則通常営業です。ただし企業によっては午後のみ営業や早期閉店にする場合があります。学校も地区ごとに対応が異なるため、事前確認が安心です。

Q.12月25日は店が閉まりますか?
12月25日(Christmas Day)は連邦休日のため、政府機関や郵便局、銀行などは原則休業します。一方で民間店舗は営業義務がないため対応はさまざまです。大型スーパーやドラッグストアは短縮営業することもありますが、家族行事を優先して終日閉店する店舗もあります。

Q.12月26日は休みではないのですか?
12月26日はアメリカでは法定祝日ではありません(イギリスなどの“ボクシングデー”とは異なります)。そのため、多くの企業や学校は通常営業に戻ります。ただし年末休暇を取得する企業もあるため、勤務体系は会社ごとに異なります。

Q.“Merry Christmas”と“Happy Holidays”はどう使い分けますか?
“Merry Christmas”はキリスト教の祝日としての挨拶です。一方、“Happy Holidays”はクリスマスに加え、ユダヤ教のハヌカや新年などを含む広い意味での季節の挨拶として使われます。多文化社会であるアメリカでは、配慮の意味で“Happy Holidays”を選ぶ場面も多く見られます。

まとめ|アメリカのクリスマスのポイント

アメリカのクリスマスは、12月25日を中心に家族で集まり、食事やプレゼント交換を楽しむ一大イベントです。

・準備は11月第4木曜の感謝祭後から本格化
・公的な休みの基準は12月25日(連邦休日)。週末と重なる場合はobservedあり
・25日朝にプレゼントを開ける家庭が多い
・ツリー、ストッキング、サンタ、クッキー&ミルクが定番セット
・同時期にハヌカやクワンザなど、多文化の行事も存在

日本とは位置づけが異なるため、休みや営業時間を確認しながら予定を立てると安心です。

アメリカ携帯ハナセルが運営する「アメリカ新生活・移住ブログ」では、本記事のように、アメリカでの生活や旅行で困ったときの解決方法や、アメリカに行く前に知っておきたい知識など、アメリカで役立つ様々な情報を発信しています。

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吉田店長の写真

監修者
ハナセル店長 吉田

モベルコミュニケーションズ取締役
アメリカ携帯電話業界に20年携わる専門家

小学生の頃に日本を離れた後、海外の大学に進学。海外携帯電話会社に入社し、現在も海外生活を続ける。
2007年、一時帰国の度に感動する日本品質のサービスを米国在住者にお届けしたいという想いから、日本人のためのアメリカ携帯サービス「HanaCell(ハナセル)」を立ち上げる。
コラムでは、一般の方にもわかりやすいアメリカ携帯電話に関する情報や、バイリンガルを活かしたアメリカ生活情報の発信・監修を行っている。

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