イリノイ州 ~アメリカ50州大解剖~

イリノイ州

アメリカ合衆国にある50の州をそれぞれ紹介するアメリカ50州大解剖シリーズ。今回はイリノイ州を紹介します。

イリノイ州について

州都:スプリングフィールド
地域:中西部
最大都市: シカゴ
人口:12,812,508人(2020年)
愛称:Land of Lincoln

イリノイ州の地理

北はウィスコンシン州、シカゴ近辺の東北部の一部は五大湖の1つミシガン湖に面し、 東側はインディアナ州、南の一部はケンタッキー州、西側はアイオワ州とミズーリ州に接する。

州のほぼ全体は平原であるため、農業や工業に適している。古くからネイティブ・アメリカンにとっても主要な交易のための川であるイリノイ川と、鉄道、道路が発達し、水路、陸路共にイリノイ州の発展を支えた。

イリノイ州の気候

夏場は湿度は少なめで比較的爽やかだが、冬は非常に寒い。 秋が9月ごろに早く訪れ、冬は3月下旬まで長く続く。

夏場は雷が多い傾向で、竜巻も起こる。特にミシガン湖から冷たい風が吹き込む影響で、冬場の体感温度は実際の気温よりもはるかに下がることが多い。

冬場のシカゴの最高気温は氷点下5度前後、最低気温はマイナス20度前後である。シカゴはWindy Cityの異名もあり、風が非常に強いのが特徴。冬は雪や氷に包まれるが、街の人々やインフラはすっかり慣れているので混乱することは少ない。

イリノイ州の人口構成

白人約65%、 黒人約15%、ヒスパニック約15%、 アジア系約4%。

平均的なアメリカの縮図と例えられるイリノイ州。シカゴをはじめとする大都市では国際化、ダイバーシティーが進み、実に多様な人口構成が垣間見れる。

20世紀には、南部で奴隷だった黒人が、イリノイをはじめとする工業化した地域に仕事を求めて大移動した経緯があり、その頃ジャズやブルースなど黒人文化がこの地域でも花開いた。

イリノイ州の州都スプリングフィールド

州都スプリングフィールドは奴隷解放宣言を成し遂げたエイブラハム・リンカーンが大統領就任前に弁護士・政治家として活躍していた土地。そのため街全体にはリンカーンの残した歴史的遺産が多くある。

ビジターセンターではたっぷり資料収集ができ、映画も見られる。リンカーンの家、働いていた法律事務所、旧州議会議事堂、エイブラハム・リンカーン博物館・大統領図書館などはいつも観光客で賑わっている。リンカーンの墓はワシントンD.C.のアーリントン国立墓地に次いで訪問客が多い。

イリノイ州の名所あれこれ

シカゴからカリフォルニアのサンタモニカを繋ぎ、アメリカの黄金時代を作った国道のルート66は現在では廃線になっているものの、イリノイ州内ではまだ道路に沿って観光が楽しめる。ドライブイン・シアターやダイナーなど古き良き時代からのポップカルチャーを満喫できる。

シカゴのミレニアムパーク、フランク・ロイド・ライトの建築群、ブランドショップが並ぶマグニフィセントマイル、ロックフォードのアンダーソン日本庭園、ミシシッピ川を展望できるグレート・リバー・ロードなど各地に魅力的な名所が多くある。

まとめ

アメリカ合衆国にある50州の中から、今回はイリノイ州をご紹介しました。

アメリカの州一覧と各州の特徴はこちらの記事で解説していますので、各州の特徴をまとめて読みたいという方はぜひご覧になってください。

アメリカ合衆国にある州と各州の特徴を紹介します。アメリカ合衆国には全部で50の州があります。また、首都であるコロンビア特別区(通称ワシントンD.C.)は、どの州にも属していません。全米50州に1特別区を加え、各州の特徴を解説します。

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監修者
ハナセル店長 吉田

モベルコミュニケーションズ取締役
アメリカ携帯電話業界に20年携わる専門家

小学生の頃に日本を離れた後、海外の大学に進学。海外携帯電話会社に入社し、現在も海外生活を続ける。
2007年、一時帰国の度に感動する日本品質のサービスを米国在住者にお届けしたいという想いから、日本人のためのアメリカ携帯サービス「HanaCell(ハナセル)」を立ち上げる。
コラムでは、一般の方にもわかりやすいアメリカ携帯電話に関する情報や、バイリンガルを活かしたアメリカ生活情報の発信・監修を行っている。

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